インクレディブル・ファミリーのレビュー・感想かんそう・評価ひょうか

ピクサーを見みるならまずインクレディブルシリーズがおすすめ。家族かぞくの物語ものがたりや、ヒーロー活動かつどうの物語ものがたりがうまくミックスしていて、個人こじん的てきに過去かこ一いち満足まんぞくできる作品さくひんだった。おもしろすぎて10回かい以上いじょうは見みてる。ぜひ見みてみてね

日本語にほんご吹ふき替かえ版ばんを視聴しちょう。
大だい迫力はくりょくのアクション。
イラスティガール（声こえ：黒木くろき瞳ひとみ）が大だい活躍かつやくする。
やんちゃなダッシュと赤あかちゃんのジャックブラックが可愛かわいいし、
おかっぱ頭あたまのエドナが登場とうじょうするシーンが面白おもしろい。
他たのヒーローたちもカッコいい。

パパの不慣ふなれな家事かじと育児いくじ、
女性じょせいの社会しゃかい進出しんしゅつ、
思春期ししゅんきのヴァイオレット（声こえ：綾瀬あやせはるか）の不満ふまん、
信用しんようと失墜しっつい、
期待きたいと失望しつぼう、
依存いぞんと自立じりつ、
ヒーローを擁護ようごする法律ほうりつの話はなしなど、
テーマは沢山たくさんある。
サスペンスとしても楽たのしめる。

まさかあの続つづきが作つくられるとは思おもってもなかった

母親ははおやが働はたらき、父親ちちおやが家庭かていの仕事しごとをこなす姿すがたが印象いんしょうに残のこる。ジェンダーに配慮はいりょした作品さくひん。
ヒーローを活動かつどうを復活ふっかつさせるために活動かつどうする兄妹きょうだいがからんで来くる。

なんで卵たまごってよく切きらすかねぇ(^^;)

サントラ買かった!!（ジャケがCoolなImport盤ばん）
エレナおばたん劇場げきじょうで大人気だいにんき(^^)。フロゾンの爽さわやかな登場とうじょう→活躍かつやく→退場たいじょう→また登場とうじょう、に胸むねが高鳴たかなる♪ジャックジャックがテレビとアライグマ見比みくらべるシーンで場内じょうない大笑おおわらい。監督かんとくナイスギャグ！

ファミリーの魅力みりょくあげたらキリない!!共感きょうかんしまくりなドラマがとにかく沁しみる。
お父とうさんもお母かあさんも、自分じぶんが輝かがやけるステージを家いえの外そとに持もってるから、家族かぞくへの愛あい=執着しゅうちゃくがちょうど良よい。
そして、育児いくじをめぐるケンカや議論ぎろんの結果けっか、自分じぶんや子供こどもたちの将来しょうらいの"選択肢せんたくしを増ふやす"ために、好すきな仕事しごとをがんばるという見解けんかいで一致いっちする。
「大丈夫だいじょうぶさ、俺おれたちならやれる！」
ヘタなフェミニズム振ふりかざさず、このファミリーの当面とうめんの方針ほうしんとして、妻つまは外そとへ夫おっとは家いえへ。
でもやっぱり外そと出しゅったい！でもインクレディブルの名なに懸かけて一ひとつ一ひとつやってくしかない（叫さけべ）
尊とうといわ☆どんだけ家族かぞくのプロなんだよPixar!

何なにより本ほん作さくのテーマに愕然がくぜん！

【まさかのアンチ・レディプレイヤー１】
なんでもかんでもコンテンツのせいにする風潮ふうちょうに、監督かんとくは本ほん作さくで一定いっていの理解りかいを示しめしつつ、鮮あざやかにさり気げなく否定ひていしてみせる。
前作ぜんさくコメンタリでも語かたっている通とおり、彼かれは次世代じせだいクリエイターたちの活躍かつやくの場ばを守まもる使命しめい感かんが強つよい人ひとだ。
実じつに痛快つうかいなのが、腕力わんりょくや言葉ことばでねじ伏ふせるのではなく、観客かんきゃくの私わたしたちにアニメの魅力みりょくを信しんじ直なおしてもらうことで、反撃はんげきしているところ。
そう、ヴァイオレットの成長せいちょうだ。
彼女かのじょは本当ほんとうにヒーロー。マイナスのスタート+墓穴ぼけつ+噴水ふんすいｗからよくそこまで。。。そうだよね、自分じぶんから一いち歩ほ踏ふみ出だす勇気ゆうき、貰もらったよ（涙なみだ）。
そもそも、リアルとファンタジーが程ほどほどにブレンドされた社会しゃかいを生いきている私わたしたち日本人にっぽんじんにとっては、物語ものがたりに憧あこがれ、気晴きばらしに遊あそび、励はげまされる程度ていどに関係かんけいを持もっていた方ほうが居心地いごこち良よい。
だからこそ、この映画えいがは家族かぞくみんなで観みると、より素晴すばらしい映画えいが体験たいけんになるはずだ。
虚構きょこうに溺おぼれず、私わたしたちも日常にちじょうを楽たのしめるようヒントをくれる映画えいがだから。

・・・何なん度ども言いうよ、ヴァイオレット、最高さいこうッ！
あんたがブン殴なぐったのは予告編よこくへんのプリンセス専用せんようルームの○○女じょどもだね。
次つぎは任まかせたよヴァネロペ！１２月じゅうにがつ『シュガーラッシュオンライン』ビシッと決きめてくれよな(^^)/

【結果けっかだけで判断はんだんしないで】
ヒーローたちのスーパーパワー行使こうしが抑制よくせいされる世界せかいで、今回こんかい「君きみたちの活躍かつやくする過程かていを知しればみんな支持しじしてくれる」と主張しゅちょうする男おとこが現あらわれる。
彼かれが販売はんばい営業えいぎょう担当たんとうというのも意外いがいwな設定せっていだが、「才能さいのうを駆使くしした偉業いぎょう／失敗しっぱいだけ見みてとやかく言いわないで欲ほしい、持もてる力ちからを振ふり絞しぼって頑張がんばっているとわかってほしい」という懇願こんがんは胸むねを打うつ。
当とうシリーズは、ヒーローたちが持もち前まえの才能さいのうで成功せいこうする話はなしではなく、パワーバランスの取とれていない人ひとたちが自分じぶんの長所ちょうしょを発揮はっきできる時とき／場所ばしょ／状況じょうきょう／目的もくてきを求もとめて"Struggle(格闘かくとう)"し続つづける物語ものがたりだ。
新しんヒーローチームの人ひととなりを伺うかがうに、その主題しゅだいはことさら色濃いろこく打うち出だされる。
きっと本ほん作さくは、（才能さいのうが無ない奴やつは仲間外なかまはずれか）とスネやすい方々かたがたもシンパシーを感かんじる筈はずだ。だって、クドいけどヴァイオレットは何なにも持もっていない/持もたされて大変たいへんな子こなんだから。
ぜひ洗脳せんのうゴーグル、いやグラサンかな？を外はずしてご鑑賞かんしょうください。

・・・その他た、
ニューアイテムでさらに不二子ふじこちゃん感かんが増ましたイラスティガールの脚線美きゃくせんび、ば、バスローブ（鼻血はなぢ）

技術ぎじゅつ部門ぶもんか販売はんばい部門ぶもんか、的てきな対立たいりつは聞きき逃のがした！あそこだけ言葉ことばが入いり組くんでて入はいってこなかったな。

2作さく目めの呪のろいに悩なやまされながらも超ちょう傑作けっさく！
こんなよくできた続編ぞくへん『アダムスファミリー２』以来いらいだ。
↑カブせたいだけ(^^;)

スーパーヒーロー一家いっかの活躍かつやくを描えがいたアクション・コメディアニメ『Mr.インクレディブル』の続編ぞくへん。

ヒーロー活動かつどうにより街まちに被害ひがいを出だしてしまい、保護ほごプログラムが取とり消けされてしまったパー一家いっか。途方とほうに暮くれる彼かれらの下したに、通信つうしん会社かいしゃを経営けいえいする大だい富豪ふごうディヴァー兄妹きょうだいが現あらわれる…。

○キャスト
ルシアス・ベスト/フロゾン…サミュエル・L・ジャクソン。

○日本語にほんご吹ふき替かえ版ばんキャスト
ヴァイオレット・パー…綾瀬あやせはるか。

第だい90回かい ナショナル・ボード・オブ・レビューにおいて、アニメ映画えいが賞しょうを受賞じゅしょう！

前作ぜんさくから14年ねん。ついにあの一家いっかが帰かえってきた♪
記念きねんすべきピクサー・スタジオ長編ちょうへん映画えいが20作さく目めである本ほん作さくの全ぜん世界せかい興行こうぎょう収入しゅうにゅうは12億おくドル以上いじょう。全米ぜんべい興行こうぎょう収入しゅうにゅうだけで6億おくドル以上いじょうも稼かせいでおり、今いまなお全米ぜんべいアニメ映画えいが興行こうぎょう収入しゅうにゅうランキング第だい1位いを守まもり続つづけているメガヒット作品さくひんである。…アメリカ人じんって本当ほんとうにスーパーヒーロー大好だいすきなのね💦

14年ねんぶりという事こともあるし、アニメの世界せかいでも数すう年ねん経たっているという設定せっていなのかなと思おもっていたら、意外いがいにも前作ぜんさくの直後ちょくごからスタート。
エンディングからそのまま地続じつづきになっているので、前作ぜんさくを事前じぜんに予習よしゅうしておくと面白おもしろさがさらに増ますかも。

当あたり前まえだが、映像えいぞう面めんでは前まえとは比較ひかくにならないほどにレベルアップ。前作ぜんさくから続つづけて見みてみると、キャラクター/街並まちなみ/アクション全すべてがとにかく洗練せんれんされていることがよくわかるはず。
オーディオコメンタリーによると、CGアニメで難むずかしいのは人ひとと人ひと、人ひとと物ものなどの「接触せっしょく」描写びょうしゃなのだとか。そのため人物じんぶつ同士どうしのボディタッチや手てで髪かみに触ふれるなどの描写びょうしゃは前作ぜんさくでは極力きょくりょく排除はいじょしていたとのこと。
そのことを念頭ねんとうに入いれて本ほん作さくを鑑賞かんしょうすると、この10年ねん余あまりで3DCGアニメが技術ぎじゅつ的てきにどれだけ進化しんかしたのかがよくわかるのではないでしょうか。

パー一家いっかのドタバタ劇げきは相変あいかわらず楽たのしい！今回こんかい大おおきくフィーチャーされるのは、三さん兄弟きょうだいの末すえっ子こジャック・ジャック。
バーニング/悪魔あくま化か/次元じげん超越ちょうえつ/分裂ぶんれつ/レーザービームなど、17もの能力のうりょくを所持しょじしているがどれがいつ飛とび出だすのか全まったく予知よち出来できず、それに振ふり回まわされるボブの姿すがたの面白おもしろみと悲かなしみが本ほん作さくの見みどころの一ひとつ。
火ひがついたように泣なき叫さけんだり、分裂ぶんれつしたかのように暴あばれ回まわったり、ロケットのように飛とび出だしたり…。ジャック・ジャックのスーパーパワーは言いうまでもなく赤あかん坊ぼうの行動こうどうのメタファー。赤あかちゃん育児いくじの大変たいへんさをスーパーヒーロー映画えいがで描えがくというのは斬新ざんしんながらも的まとを射いており、これを思おもいついたピクサーとブラッド・バード監督かんとくの慧眼けいがんは見事みごとと言いう他ほかない。

ハウスハズバンドとして慣なれない育児いくじに奮闘ふんとうするボブと、スーパーヒロインとして悪あくの陰謀いんぼうに立たち向むかうヘレン。この二ふたつの軸じくで物語ものがたりは展開てんかいしていく。
テーマにあるのは「女性じょせいの自立じりつ」と「マチズモからの解放かいほう」と言いったあたりだろうか。

女性じょせいヒーローも増ふえてきているものの、スーパーヒーロー映画えいがというジャンルにおけるメインは依然いぜんとして男性だんせいヒーロー。そして、女性じょせいヒーローは男性だんせいヒーローのサポートという役やくどころで描えがかれる事こともまだまだ多おおい。
本ほん作さくでも、冒頭ぼうとうのアンダーマイナー戦せんにおいてヘレンがトランポリンに変身へんしんしてボブの攻撃こうげきをサポートするという描写びょうしゃがあえて入いれ込こまれていた。
この冒頭ぼうとうの描写びょうしゃ、そして根強ねづよく残のこる先入観せんにゅうかんから、多おおくの観客かんきゃくはボブ/Mr.インクレディブルがヒーロー活動かつどうを行おこなうと思おもったはず。ボブ本人ほんにんも当然とうぜんそう思おもっています。
しかし、そこをあえて外はずしてくるところがこの映画えいがの面白おもしろみ！良よき夫おっととして彼女かのじょを応援おうえんしたいという気持きもちと、妻つまが自分じぶんを差さし置おいてヒーローとして活躍かつやくすることへの嫉妬しっと心しんの狭間はざまで揺ゆれるボブの複雑ふくざつな心境しんきょうは、ギャグとして笑わらえる上うえに社会しゃかい的てきな気き付つきも与あたえてくれた。

ボブとヘレン、それぞれのストーリーは見みどころも多おおく楽たのしめたのだが、それだけにシナリオの若干じゃっかんの練ねり込こみ不足ふそくが気きになってしまう。
ボブは育児いくじを通とおしてマチズモに凝こり固かたまっていた概念がいねんから解とき放はなたれ、ヘレンはヒーロー活動かつどうを通とおしてかつての自信じしんと活力かつりょくを取とり戻もどしていく。
このように、2人ふたりが役割やくわりを交代こうたいする事ことで見落みおとしていた大切たいせつなことに気きが付つき成長せいちょうし、家族かぞくとしてさらに強つよく結むすびつくというのが本ほん作さくの簡単かんたんな概略がいりゃくな訳わけでそれ自体じたいはわかりやすい。しかし、家族かぞく揃そろってヴィランの悪事あくじを阻止そしするというお約束やくそくを無視むしすることは出来できなかったようで、クライマックスに向むけてなし崩くずし的てきに２ふたつのストーリーラインが合流ごうりゅうしていった結果けっか、伝つたえたいメッセージがなんだったのか結局けっきょくあやふやなものになってしまった。
育児いくじはスーパーヒーロー家業かぎょうと同おなじくらい大変たいへんなんだ、というのが本ほん作さくのテーマの一ひとつでもあるのだから、ボブのストーリーとヘレンのストーリーにそれぞれちゃんとしたクライマックスを用意よういすべきだったのではないだろうか。

また、本ほん作さくのヴィランであるスクリーンスレイヴァーの動機どうきがイマイチピンと来こず、その計画けいかくもなんでこんなことしてんのかよくわからなかったのもこの映画えいがの弱点じゃくてん。
『セブン』(1995)を思おもわせる薄暗うすぐらいアパートでのチェイスシーンや、兄あにが黒幕くろまくか…と思おもわせておいて実じつは妹いもうとだったという裏切うらぎりは良よかったのだが、これだけの大だい犯罪はんざいを犯おかすには動機どうきが弱よわいし、そもそも既すでにスーパーヒーローの社会しゃかい的てきな地位ちいは地ちに落おちているのだから、彼女かのじょがあれこれと画策かくさくする意味いみってあんまりないのでは？
高速こうそく列車れっしゃを暴走ぼうそうさせなければそもそもこの企画きかく自体じたい途中とちゅうでポシャってただろうし…。

オチも取とってつけたかのようにいい加減かげん。
だって高速艇こうそくていの暴走ぼうそうはスーパーヒーローたちが操あやつられた事ことによって引ひき起おこされた事件じけんな訳わけで。
そうなると、「やっぱヒーローって危険きけんじゃね？」と世論せろんは傾かたむくと思おもう。自分じぶんたちが引ひき起おこした事件じけんを自分じぶんたちが解決かいけつしたからと言いって、それってヒーローの復権ふっけんに繋つながるのだろうか…？
このクライマックスの展開てんかいだと、ただでさえヒーローに懐疑かいぎ的てきな政府せいふはさらに彼かれらへの信用しんようを失うしなうだろうし、最悪さいあくの場合ばあい「MCU」に出でてきたウルトロンのような対たいヒーローロボットを作つくって彼かれらと対立たいりつする、みたいことになりそう。…もしかしてそれで『3』を作つくろうとしてる？

脚本きゃくほんの丁寧ていねいさが売うりのピクサーにしては、今回こんかいの終盤しゅうばんの展開てんかいはちょっと安易あんい。よく考かんがえると冒頭ぼうとうの敵てきアンダーマイナーもぶん投なげたままなんの回収かいしゅうもしてないし…。全体ぜんたい的てきに忙せわしない感かんじで、脚本きゃくほんにあと一いち歩ほ粘ねばりが足たりない。
メッセージやギャグの切きれ味あじ(特とくにヴァイオレットの顔かお芸げいは最高さいこう👃✨)は良よく、基本きほん的てきには楽たのしんで鑑賞かんしょう出来できたのだが少々しょうしょう不満ふまんも残のこってしまった。

最後さいごにもう一いち点てん。映像えいぞうのクオリティは前作ぜんさくから格段かくだんに進歩しんぽしているし、不満ふまんがある訳わけではない。
だがしかし。本ほん作さくが公開こうかいされた2018年ねんにはもう一本いっぽん、3DCGで描えがかれたスーパーヒーロー映画えいがが公開こうかいしている。
それはそう！『スパイダーマン:スパイダーバース』っ！！🕷️🕸️
以後いごのアニメに決定的けっていてきな影響えいきょうを与あたえた革新かくしん的てき傑作けっさく『スパイダーバース』と比くらべてしまうと、本ほん作さくの映像えいぞうはあまりにも保守ほしゅ的てき。
堅実けんじつさと丁寧ていねいさがピクサーの強つよみではあるのだが、裏うらを返かえせば画が作づくりに刺激しげきが足たりない。事実じじつ、最近さいきんではどんどん存在そんざい感かんが薄うすれていっている感かんじもするし、もうそろそろこれだ！という一発いっぱつをかまさないと時代じだいに取とり残のこされてしまうかも…。ピクサーが最もっとも先さきを行おこなっていた時代じだいも確たしかにあったんだけどねぇ😮‍💨

ハリウッド編へん。と言いう印象いんしょう
だが、赤あかちゃんが最強さいきょうという点てんでは
バカボンとミックスw？
と言いう感想かんそう◎

最後さいごの最後さいごまでエンタメな内容ないようは
さすが👍ハリウッドだねぇ。の評価ひょうか。

観みても損そんなし(^^)

肩透かたすかし、かな。

前作ぜんさくはピクサーでも指折ゆびおりでお気きに入いりでしたが、今いま作さくはそれを凌駕りょうがする程ほどに
面白おもしろい作品さくひんでした。

ヒーローが活躍かつやくする内容ないようゆえに戦闘せんとうシーンが非常ひじょうに多おおく爆発ばくはつエフェクトや
破壊はかいシーン、各かくヒーローの能力のうりょくの描写びょうしゃなどが極きわめて迫力はくりょくがあり
特とくに、“一見いっけんダサいスーツのヒーロー達たち“がいざ動うごいて戦たたかい始はじめるとダサさなど
霧散むさんし、実写じっしゃでは難むずかしいアクションを沢山たくさん見みせてくれてメッチャカッコイイんです。

主人公しゅじんこう家族かぞくの日々ひびの生活せいかつ描写びょうしゃも何なんというか「あ～親おやってこうなんか」みたいな
リアルなやり取とりをしてまして、この家族かぞくの日常にちじょうとヒーロー活動かつどうがうまく混まざり
最後さいごまで楽たのしめる構成こうせいでした。

あと、私わたしイラスティガール(奥おくさん)がピクサー作品さくひんの女性じょせいキャラで
一番いちばん好すきなんですけど(前作ぜんさくで彼女かのじょが鏡かがみを見みるシーンがとても好すき)
本ほん作さくのあるシーンで華々はなばなしいヒーロー活動かつどうをして直すぐにでも旦那だんなに話はなしたいけど
子供こどもの世話せわで疲つかれてるであろう旦那だんなの手前てまえ、何なん度ども家いえの方ほうは大丈夫だいじょうぶ？とか
大変たいへんじゃなかった？と先さきに旦那だんなの苦労くろうを気遣きづかい、そして私わたしの事こと話はなして良よい？
と確認かくにんしてからとてもハシャギつつ自分じぶんの活躍かつやくっぷりを話はなす所ところが
男おとこの自尊心じそんしんをよくわかってるええ奥おくさんって感かんじがして地味じみに好すきです。

とりあえず、前作ぜんさく好すきなら間違まちがいなく面白おもしろいです。

もちろん面白おもしろいし、大だい満足まんぞくです。でも、素直すなおに楽たのしめないとすれば、いつもの考かんがえすぎの虫むしが頭あたまをよぎること。まぁ理屈りくつなんか忘わすれて、ひと夏なつの思おもい出でに、親したしい人ひとや家族かぞくと、一緒いっしょに映画えいが館かんに出でかけましょう。これほどふさわしい映画えいがも他たにないと思おもいます。

小ちいさいお子こさんと一緒いっしょなら、吹ふき替かえ版ばんの出来できもいいです。まあ、めったにやってないけど、レアな字幕じまくスーパー版ばんを探さがし当あてて見みるもよし。前作ぜんさくをたとえ見みていないとしても、まったく問題もんだいありません。

今回こんかい、個人こじん的てきにツボだったのは、スーパー赤あかちゃんのジャックジャック。ちゃんとプロの声優せいゆうさんが声こえを当あてているんですが、どう聞きいても自然しぜんな赤あかちゃんのうわ言ごとのようなセリフばっかりで、これだけでも癒いやされます。この赤あかちゃんのスーパーパワーが、コントロールできないだけにかえってボブを苦くるしめるトンデモな展開てんかいに。これは笑わらえます。

そしてお母かあさんのイラスティガールことヘレンが大だい活躍かつやく。クレバーで大胆だいたん、鮮あざやかなアクションは爽快そうかいで、見みたことのない興奮こうふんを味あじわえます。

さて今回こんかい、思おもい至いたったことは、「マイノリティに最大限さいだいげんの配慮はいりょをすることが、もはや大作たいさく映画えいがには義務付ぎむづけられる」「ディズニー映画えいがは世界せかい市場いちばを当あたり前まえに意識いしきしている」ということです。

パパは育児いくじに専念せんねんし、ママがヒーロー活動かつどうをすることで一家いっかを支ささえるという構造こうぞうは、もはや強つよいだけのヒーローが必要ひつようとされていないことの表あらわれでしょう。ティーンエイジャーのヴァイオレットが持もつ悩なやみは、誰だれもが感かんじたことのある痛いたみで、スーパーヒーローをとても身近みぢかな存在そんざいに思おもうことが出来できます。そのほかのヒーロー軍団ぐんだんも、どちらかと言いえば、自分じぶんのパワーを持もて余あまし、世間せけんからつま弾びきにされている「マイノリティ」扱こいで、とてもヒーローには見みえません。

まるで「Ｘ-ＭＥＮ」を思おもわせるミュータント軍団ぐんだんのようです。ヒーローが街まちを救すくっても、感謝かんしゃされるどころか、その損害そんがいに人々ひとびとの関心かんしんが向むくという皮肉ひにくは、前作ぜんさくから踏襲とうしゅうされているものの、昨今さっこん、ヒーロー映画えいがだらけになってしまった現状げんじょうでは、割わりと何なん度どでも耳みみにする話題わだいでもあります。

「スーパーマン」が起源きげんだと思おもわれるミスターインクレディブルも、今いまでは当あたり前まえのキャラクターとして受うけ入いれられ、彼かれが、結婚けっこんしてパパになったら？町まちを破壊はかいして人々ひとびとから嫌きらわれたら？などと身近みぢかな笑わらいで楽たのしめましたが、今いま作さくではその路線ろせんを拡大かくだいしながら、パワーアップし、新しんキャラの活躍かつやくも盛もり込こんだ、理想りそう的てきな続編ぞくへんです。

つまり、ヒーロー映画えいがのパロディ作品さくひんなのに、そのパロディのレベルをはるかに超こえてしまったクオリティの高たかさに、もはや笑わらいすら起おきずに、ただ「すげー」としか感想かんそうの出でてこない、お行儀ぎょうぎのいい映画えいがになってしまったのです。

唯一ゆいいつ不満ふまんがあるとすれば、前作ぜんさくから続投ぞくとうし、役やくのイメージに合あわなくなった綾瀬あやせはるかさんぐらいですかね。

2018.8.5

前作ぜんさくの続つづきから始はじまり、今度こんどはボブ、ダッシュ以外いがいのファミリーにスポットライトが当あたる。

イラスティガールが電動でんどうバイクをぶっ飛とばしてヤンチャな一いち面めんが見みられたり、ヴァイオレットの恋路こいじの続つづき、末すえっ子このジャックジャックに秘ひめられた特殊とくしゅ能力のうりょくがヒーローも驚おどろくほどの力ちからを持もっていたり……と、やっぱり賑にぎやかなパーファミリー。

流ながれ的てきには1作さく目めがまとまってて面白おもしろかったかなぁ…。
あとこれは1作さく目めにも言いえるのだけど、事件じけんが最高潮さいこうちょうを迎むかえる瞬間しゅんかんが個人こじん的てきにはあっけなくて「あ、終おわった？」と感かんじてしまうのが惜おしい。なぜだろう…。特撮とくさつモノでいう、怪獣かいじゅう撃破げきは(爆発ばくはつ)みたいな一瞬いっしゅんに詰つめ込こまれたダイナミックさを感かんじないせいだろうか。

長女ちょうじょの恋路こいじは救すくいを予感よかんさせる終おわり方かたでどう転ころぶかわからないけれど、報むくわれたらいいね。
ジャックジャックは視聴しちょう者しゃに先さきを読よませない不ふ確定かくてい要素ようそぶりと、無邪気むじゃきな赤あかちゃんらしい絶対ぜったい的てきなこちら側がわの(味方みかたとして安心あんしんして見みていられる)ヒーローだったけど、最後さいごの活躍かつやくの場ばでは他たのヒーロー達たちに譲ゆずる形かたちとなってしまったか？
それでもエドガーおばさんの、ヒーローとはまた違ちがった完璧かんぺき超人ちょうじんぶりが見みれたので面白おもしろかった。
「育児いくじが完璧かんぺきにできれば、それはヒーロー活動かつどうと同おなじくらいの偉業いぎょうよ」みたいな台詞せりふが印象いんしょう的てきだった。エドガーさんすごい魅力みりょくあるキャラクター。作中さくちゅう一いち頼たよりになります。

やっぱりディズニーは映像えいぞうも演出えんしゅつも面白おもしろいアニメがすごい好すきというわけじゃないのにすごい面白おもしろかった
やっぱり小ちいさい頃ころ見みて楽たのしかった思おもい出でがあるから
いつみてもわくわくするし面白おもしろい最高さいこう

クレしんと宮崎みやざきコナンルパンからの適量てきりょう拝借はいしゃくは1に封印ふういんし、都会とかい的てきレトロスタイリッシュで埋うめ尽つくした心地ここち良よさ。
英雄えいゆうが悪あくを生うむ1との類似るいじも妻つま（バイク！）を主役しゅやくにする転調てんちょうの成功せいこうに免めんじて許ゆるそう。
OVA版ばんジャイアントロボばりの列車れっしゃアクションも快調かいちょう。支持しじ。

ヒーロー物ぶつが好すきなので楽たのしめました。ヴァイオレットが可愛かわいい！

鼻はなからウォーター(笑)かっこわらい
何なん度どか声こえをだして笑わらってしまい、戻もどしてみてしまいました。先読さきよみできる部分ぶぶんもあれど全まったく予想よそう通どおりかというとそうでもなく、1と同様どうよう楽たのしめました☆ぜひシリーズ化かしてほしいです！

前作ぜんさく鑑賞かんしょう済ずみ
最高さいこう！アメコミ映画えいが好すきの私わたしはピクサーの中なかでもこのシリーズが大好だいすきなんです。
まず、ピクサーの3DCGの技術ぎじゅつは言いうまでもないほど綺麗きれいでアクションは迫力はくりょくがあるので見みていて楽たのしいです。
ストーリーはよく問題もんだい提起ていきをしておきながら途中とちゅうで投なげているだとか言いわれていますけど私わたしは観客かんきゃくに考かんがえさせることも映画えいがとしての一ひとつじゃないのかなと。手放てばなしには喜よろこべないラスト。この家族かぞくと能力のうりょくを持もたない人々ひとびとはこれからも大変たいへんな目めにあうでしょう。それでも良よいのか等々とうとう。割わりと深ふかい映画えいがです。
ま、ストーリーは以上いじょうにしてとっておきのアクションシーン！またまた最高さいこうだよピクサーはん。特とくに子供こども達たちのために夜よる遅おそくまで起おきて宿題しゅくだいを解とくカギを見みつけていたり傷心しょうしんのヴァイオレットを何なんとか励はげまそうとしているボブのシーンは心しんに残のこりましたね。何なに？ご覧らんになってない方ほうは仰おおせるか。こんな物ぶつはアクションではない。アクションとはバイクが爆発ばくはつしたり殴なぐり合あいの事ことだと。いえいえ家事かじに子育こそだてとはアクションと同おなじくらい難むずかしくて恐おそろしいのでしょう。その証拠しょうこに本ほん作さくでは家事かじのシーンをアクションと同列どうれつに描えがいてます。ポスターの煽あおり文ぶんも「家事かじ、育児いくじ、世界せかいの危機きき！」ですからね。勿論もちろんマーベルみたいなアクションもかっこいいですよ。
いやー良よい映画えいがでした。本当ほんとうに個人こじん的てきな感想かんそうですが2018年ねんって傑作けっさくがすごく多おおい気きがします。洋画ようがだと「グレイテストショーマン」「ワンダー君くんは太陽たいよう」邦画ほうがは「カメラを止とめるな！」アニメは「ペンギン・ハイウェイ」ここら辺へんは生涯しょうがい忘わすれられない映画えいがですからね。

そぼくな感想かんそうなんだけど、アメリカのアニメだと、描えがき絵えの質感しつかんでなく、CGの質感しつかんでアニメが動うごく。

それが、こっちでは見みないので、新鮮しんせんなかんじがするのに加くわえて、デフォルメがすごい。
成人せいじんした男女だんじょたる、Mr. IncredibleのからだつきとElastigirlのからだつきのちがい。
とくちょうを誇張こちょうしまくったデフォルメの楽たのしさがある。

しかしこの続編ぞくへんにいたるまで、とてもながい間隔かんかくではなかっただろうか。
製作せいさく事情じじょうはぜんぜん知しらないが、記憶きおくをほりさげても、初はつ作さくを見みたのが、いつだったか、おぼえがない。

でもとても楽たのしかった記憶きおくはあるし、ヴァイオレットが金曜きんようにデートを約束やくそくして終おわった──ところもしっかりおぼえていた。

この2はヴァイオレットが金曜きんようにデートを約束やくそくした──ところから始はじまる親切しんせつ設計せっけい。

おそらく製作せいさく者しゃたちは、これが長ながい間隔かんかくを空あけての2だということを解わかってつくっている。さすが、だとおもった。

宮崎みやざきアニメもすごいが、あちらもキャラクター生命せいめいたる声優せいゆうに腐心ふしんがある。ことを前作ぜんさくのThe Incrediblesを見みて思おもった──ことを記憶きおくしている。

とりわけヴァイオレットとダッシュの声こえが、いい。
ひっこみじあんなヴァイオレットのせいかくが声こえでわかったし、また、ダッシュは、ほんものの子供こどもの抑揚よくようをもっていた。そこは、子供こどもじゃないとむりな舌足したたらず感かんがあり、ダッシュだけ声優せいゆうが交代こうたいしていた。

Mr. IncredibleのCraig T. Nelsonも上手じょうずだが、危機ききのとき、やたら早口はやくちになるときのElastigirlのHolly Hunterがいい。
かのじょの声ごえによって、いつだって頼たよりになる母親ははおや/母性ぼせいがしっかり表現ひょうげんされていた。と思おもう。

2では、Elastigirlと乳児にゅうじのJack-Jackがキーパーソンになっている。
Elastigirlがすごいのは、上述じょうじゅつした母親ははおや/母性ぼせいにくわえて、セクシーも提供ていきょうしているところ。デフォルメの方向ほうこう性せいに意識いしき的てきなvoluptuousがあると思おもった。

たんじゅんなダッシュがおきにいりのキャラクターだが、今回こんかいかれはあまり走はしらなかったが、映画えいがはじゅうぶんに楽たのしかった。

ヒーローのかつやくと、睡眠すいみん不足ふそくになやまされながら、ダッシュに数学すうがくをおしえる父親ちちおや＝Mr. Incredible。・・・。
ぜったいに、家族かぞくの話はなしを並行へいこうして描えがくこと、家族かぞくの話はなしとしてまとめること──にこのシリーズの良心りょうしんがあると思おもう。

このように、それが地球人ちきゅうじんのだれであろうと、万まん人にんが認みとめうる普遍ふへんにもっていけるピクサー/ディズニーってのは、やっぱすげえなあと畏敬いけいできる。

ストーリーは単純たんじゅんだけど、テンポよく楽たのしめた！子こどもたちつえー