ハートストーン
劇場公開日:2017年7月15日
解説
思春期をむかえた少年少女たちの繊細な感情を描いたアイスランド製作の青春映画。東アイスランドの漁村に暮らすソールとクリスティアン。幼なじみの彼らは、何をするにも一緒という大親友だ。思春期にさしかかり、ソールは大人びた美少女ベータに夢中になる。そんなソールの気持ちを知ったクリスティアンは、ベータとの仲がうまくいくよう後押しするが、内に秘めたソールへの特別な感情に気づき当惑する。ソール役に本作で俳優デビューを果たしたバルドル・エイナルソン。クリスティアン役にブラーイル・ヒンリクソン。監督は本作が長編映画デビューとなるグズムンドゥル・アルナル・グズムンドソン。
2016年製作/129分/PG12/アイスランド・デンマーク合作
原題または英題:Hjartasteinn
配給:マジックアワー
劇場公開日:2017年7月15日
スタッフ・キャスト
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2022年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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アイスランドののどかな漁村での、少年2人の物語。
ふたりの年齢がちょっとわかりづらいが、日本で言う中学2~3年生くらい?もう少し幼いか。
確かにこの時期、友情と性愛の間が曖昧になって、端から見るとちょっと親しすぎるように見えることもあるように思います。(自分もあった)
また、友情のつもりがいつしか恋愛に近い感情を抱いていたこともある話だと思います。(あった)
同性愛が周囲から肯定される見込みのない世界で、異性愛者の親友に恋愛感情を抱いてしまったら、自分はどうなっちゃうだろうか。
クリスティアンは、どこまで自覚的だったか、自分の感情を分析できていたか、はっきりとは描写がありませんでしたが、それでも、「普通になろう。そうすれば元通りになれる」なんて言われたら、そら、ショックよ・・・。
しかも「ゲイでも気にしないで」という、騒動のある種、火種となった人からの言葉。
本人に悪気がないタイプのアウティングともとれる行為。
自分のなかでもうまく消化しきれていない状態で、先に他人からジャッジされてしまう。
別に姉が悪人だと言いたいわけではないけど、タイミングとしては最悪でしたね。
お話として、ふたりはラスト、話をして仲直り・・・とも言えない展開に。
クリスティアンの腕に手を添えるソール、その手にさらに自分の手を重ねるクリスティアン、歩み寄るふたりのように見えます。でも、最後、去り際の額へのキス。
やっぱり恋愛的な意味では、成就しない、そういう関係性に落ち着いていくということでしょうか。
話変わって、(やや)閉鎖的で、異性愛に基づく価値観が根強い田舎での同性愛問題を描いた映画を3つ、最近立て続けに見ているので、ちょっとしんどくなります。
現状、価値観の合わない場所において自衛手段を取るとしたら、自ら距離を取るしかないですよね。
この物語は監督自身の体験に基づくということですが、後日談があればどんな形であれ、聴いてみたいものです。
2022年5月20日
iPhoneアプリから投稿
最初はヨーロッパの子供たちの青春時代が描かれてる感じがして、アイスランドだし、すっごい自然も広大で、私達がイメージする海外(アメリカとか)とはまた違った神秘的な場所で一生忘れないような夏を幼馴染と過ごしてて、素敵だった。でもどんどん性に目覚めてきて自覚していくあたりからクリスティアンの立場が苦しすぎて、終盤ソールとの関係が前とは違うのも、お別れの際に、もうこれが最後なんだろうなっていう、、、、。クリスティアンのあの小屋での号泣。自分を受け入れてもらえないだろうって。特に恋をしている相手には「冗談はやめろよ笑」みたいな態度取られて、でも幼なじみで男同士で。あぁ、、苦しかった。そしてソールがクリスティアンのこと、もう戻れないこと、全部気がついた時には全てがもう終わってて。もう戻れない。本当に背景が冬になったくらいから不穏な空気と景色で、曲も悲観的で、エンドロールも悲しくて、すっごい後味悪い。すっごい、お互い純粋だったからこそね、、、
しかも最初の方はクリスティアンがソールを引っ張って言ってる感じで、クリスティアンの方がモテそうなのに、でも後半からはクリスティアンが追いかけるっていう。
なんか珍しいよね、だいたいこういう同性愛の映画って、少し内気な主人公がもう一人のキラキラした方に恋に落ちるっていう感じ、だいたい最後は結ばれないけど、それでも一度はお互い心が通じ合う時がある。でもこの映画の場合、まず新夕の方が主人公に恋して、しかも主人公は全くのストレートで、最後まで一度も実らず。というか、性を自覚した瞬間から少しずつ距離ができていくっていう。まじで映画としてはこう、いいのかもしれないけど、本当に幸せになって欲しかった。そろそろ結ばれるBLを見させてくれ( ; ; )
2018年1月20日
iPhoneアプリから投稿
静かな田舎町の不穏な空気がなかなか重かった。狭い世界は息苦しい。
ゲイに気づく少年が背が高くて人当たりの良い可愛い子で良い✨友達への恋心にもんもんとするのが見所‼︎
2017年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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1回目見に行ったら、イオンにしては予告が短くて席についた時点で始まっていた。けっこう面白かったので、トイレにも行きたくなって1時間くらいで出た。
2回目で確認すると、1回目は始まってから3分くらい見逃していた。トイレのコンディションも整えて改めて見てよかった。ゲイなどジェンダーに帰着させる物語は、あまり好きではないのだが、そんな自分にも心に沁みる切なさがあった。思春期のヒリついた感じが伝わった。うちの子どもがそんな時期をいずれ迎えるであろうことを想像しながら見た。まだ陰毛も生えていないのに夜遊びしすぎではないだろうか。いくら田舎とは言ってもへんな人がいるだろうし、心配だ。
最終的に街のヤンキーがひどいことをするかと思ったら全然大したことなかった。主人公のお姉ちゃんが愉快な人物だった。