ほんとうのピノッキオ
劇場公開日:2021年11月5日
解説
ディズニーの名作アニメ「ピノキオ」でも有名な児童文学「ピノッキオの冒険」を、「ゴモラ」「ドッグマン」などで知られるイタリアの鬼才マッテオ・ガローネ監督が、美しくも残酷に映画化したダークファンタジー。ジェペット爺さんの家を飛び出したピノッキオが繰り広げる奇想天外な冒険を、社会風刺や示唆に富んだ物語として描く。貧しい木工職人のジェペット爺さんが丸太から作った人形が、命を吹き込まれたようにしゃべり始める。ピノッキオと名付けられた、そのやんちゃな人形は、ジェペットのもとを飛び出し、導かれるように森の奥深くへと分け入っていく。「人間になりたい」と願うピノッキオは、道中で出会ったターコイズブルーの髪を持つ心優しい妖精の言いつけも、おしゃべりコオロギの忠告にも耳を貸さず、ひたすら命がけの冒険を続けるが……。2021年・第93回アカデミー賞で衣装デザイン賞、メイクアップ&スタイリング賞の2部門にノミネートされている。
2019年製作/124分/G/イタリア
原題または英題:Pinocchio
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2021年11月5日
スタッフ・キャスト
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受賞歴
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2021年11月10日
PCから投稿
マッテオ・ガッローネ監督といえば、たとえ現代を描いた作品でもそこには濃厚な寓話性が染み出してくることでお馴染みだ。そんな彼がイタリアの代表的な寓話を描くとなると、かなりダークでブラックな一作に仕上がるのではと覚悟はしていたものの、いざ出来上がったのは原作の味わいを生かしつつ、妙ちくりんなれどしっかりと感情が香り立つ温かい作品だった。思ったよりおしゃべり少なめでピノッキオへの愛情を迸らせるベニーニがとてもいいし、ピノッキオの極めてwoodyな特殊メイクもこのCG全盛の時代に最高級の意匠を刻む。それに各場面を彩る奇妙なキャラクターたち一人一人がなんとも味わい深い。名曲「星に願いを」で知られるディズニー作品や、ベニーニの主演、監督作のことなどが頭をよぎる一方、スピルバーグ 作『A.I.』をもう一度見直したくなったりも。誕生から140年、シンプルなれど人を魅了し続ける物語の強度を再認識させられた。
2024年8月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
役者の演技はよく分かりませんが、映像美と世界観は良かった。あとキャラの不気味な造形も好きで、サブカル大好き人間はハマると思う。終わり方が地味すぎて記憶にないのが欠点。
2024年5月5日
Androidアプリから投稿
こわそうかな?と思ったが コメディチックでおもしろかった
絵本と全く別物と思ったがちょいちょい同じところも出てきて見やすかった
人形はどうやって作ったのかきになる
2024年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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私にとってのピノキオはディズニーのアニメ(1940)が原点、元はてっきり童話と思っていましたが原作はイタリアのカルロ・コッローディによる児童文学だったのですね、邦題に”ほんとう”とついていますがピノキオが生まれた国イタリアの映画だからと言うことでしょう。
ファンタジーさが損なわれてしまいがちなのになぜわざわざ実写版を撮ったのか不思議に思っていたらディズニーもトムハンクスさんでリメイク(2022)しているし、タイトルにピノキオのつく映画は10本近くつくられていたのを知ってその人気の普遍さにあらためて驚きました。
ストーリーはまあまあ、てっきり悪役と思い込んでいた人形劇団のボスが自己犠牲を唱えるピノキオに感激して金貨を渡して家に帰してくれてのには驚きでした、また、飲み込まれたのはクジラと思っていたら原作はサメだったのですね、よく助かったものです。
ピノキオといえばディズニーアニメの「星に願いを」の名曲が輝いていましたから、ファンタジーさやドリーミーさでは劣る気がしました、特に貧乏が辛いという生活感が強かったですね、甘い話には裏があるとか、嘘をつくとお鼻が伸びるわよといった子供への戒めはしっかり伝わるでしょうから家族で観るにはお勧めかもしれません。