アルピニスト
劇場公開日:2022年7月8日
解説
断崖絶壁に命綱なしで挑む若き天才アルピニスト、マーク・アンドレ・ルクレールに密着したドキュメンタリー。世界有数の岩壁や氷壁を、たったひとりで命綱もつけず登るというクライミングスタイルの「フリーソロ」を貫いてきたマーク・アンドレ・ルクレール。名声を求めない彼自身の性格から世界的な知名度はほぼ皆無だが、不可能とされていた数々の難所に挑み、新たな記録を次々と打ち立てていく。そんな知られざる天才に、これまでクライミングを題材にしたドキュメンタリー作品を数多く手がけてきたピーター・モーティマー監督とニック・ローゼン監督が密着。雄大な自然を背景に、体力と精神力の極限に挑むマークの姿を、臨場感あふれる映像で映し出す。
2021年製作/93分/G/アメリカ
原題または英題:The Alpinist
配給:パルコ
劇場公開日:2022年7月8日
スタッフ・キャスト
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2022年9月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
マークの笑顔がなんともいえないぐらい最高。
自分の道を見つけて歩いている人、
自分のやりたい事を追求している人、
自分の全人格を余すことなく発露している人、
そういう人だからこその、爽快で純粋な心の底から自然と湧き出る笑顔だった。
人生は長さではない。
二五歳。とても幸せな人生に見えた。
✳︎物凄く景色が綺麗。
山と星空、テントを開けると山間に朝陽、谷の景色、、。素晴らしい。
*足が縮むようなシーンが続く。少しの引っかかりに自分の体重を預ける、、、。
*マークの母が素晴らしい。このお母さんの子供でマークは幸せだっただろう。
*人間関係のしがらみや仕事のこと、老後の心配など、今悩んでいることがとても小さなしょうもないことに思えてきた。心配ばかりして人生を謳歌しなくてどうする?マークのような笑顔ができるようになろう。
2024年6月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
すごい、只々すごい、その一言に尽きる。
技術もその生き方も。
これを観た感想を、それ以外の言葉で表すのが難しい。語彙力が乏しくて。
短い人生だったかもしれないが、彼にとって満足な人生だっただろうと想像出来る。
どう生きるか、問いかけられた気がした。
2024年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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素人からすれば断崖絶壁にしか見えない岩壁を、命綱なしで単独で登る世界があるらしい。ロッククライミングなどのいわゆるスポーツとも違う、冒険家に近い世界のようだ。時にはタイムを競うこともあるようだが、そこが大きなウェイトを占めているわけでもなさそうである。
この作品は、そんな世界で一目を置かれる若者、マーク・アンドレ・ルクレールのドキュメンタリー映画だ。同行した撮影者による撮影、ドローンカメラ、ヘルメットに装着したカメラによる撮影などで映し出されるのは、ある意味では狂気な世界だ。人気映画シリーズである『ミッション・インポッシブル』でトム・クルーズ演じるイーサン・ハントが高層ビルを登っていくシーンがある。そのシーンを見たことがある人も多いだろう。マークが登っているのは、ビルではなく、垂直にそびえる自然の岩壁や氷壁なのだ。イーサンがつけていたような最新鋭のマジックグローブもなければ、無線でサポートする仲間もいない。多くの人は「登る」という選択肢しか思いつかない対象を登っていくのだ。
作品の前半部分では、彼の人となりに迫っていく。本人、知人へのインタビューを通じてあぶりだされるのは、悪意のない人であることだ。やや変わり者であるがゆえに、親しい友人にはなりずらい部分もあるかも知れない。しかし、若者らしい遊び方を経験しつつも、人生における自分の情熱を傾けられる対象に絞り込んでいく過程は、多くの若者に観て欲しいシーンである。人の目を気にすることなく、自分の心の声に従い進んでいく姿がとても印象的だった。
マーク本人に劣らずに素晴らしいのは、マークの彼女である。彼をそのまま受け止めて、彼も彼女をそのまま受け入れる。メイクなどしなくてもその可愛らしさ・純粋さがこれでもかと伝わってくる。自然に囲まれて生きるている二人の人生は、間違いなく輝いていた。
終盤では哀しい結末が描かれる。特に母親のスピーチは胸を打つ。悲しくないわけがない。それでも、彼なりに生きた生涯を包み込む愛があふれいた。人生は尊い。そう思わせてくれる作品だった。
2024年4月1日
PCから投稿
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以前発達障害者が当時の開拓者だったという記事を思い出すような映画だった。通常ではありえないリミッターを超えているがゆえに行動ができる。しかしじっとはしていられない。そんな特性を大きく生かしていたと思う。
人はそんな無謀なことはするなというが、彼は多分どんな人よりも120%生きたんじゃないかと感じた。