M3GAN ミーガンのレビュー・感想かんそう・評価ひょうか

現代げんだいに起おこり得えるストーリーなのでリアリティはあるが対象たいしょうがロボットなのでホラーとしての怖こわさは無ない。
初代しょだいターミネーターがホラー映画えいがにジャンル分わけされてたのを思おもい出だした。
子役こやくの演技えんぎは良よかった。
最後さいごのひねりがもう少すこし欲ほしかったな。

つまりこれ、『ターミネーター』やスピルバーグの、『A.I.』の、始はじまりの物語ものがたりという事ことですよね。ただこの2作さくと大おおきく違ちがうのは、この2作さくが近きん未来みらいSFなのに対たいして、本ほん作さくはリアル現代げんだい劇げきな事こと。いつ起おきてもおかしくない・・というか、既すでにどこかでもう起おきてるよねという恐怖きょうふがあります。時代じだいがここまで来きたという事ことでしょうか。
ミーガンの表情ひょうじょう、恐おそらく今いまの技術ぎじゅつならもっと人ひとに近ちかいリアルさで撮とれたのでしょうが、このレベルが一番いちばん怖こわいですよねぇ〜。

電源でんげんをオフにされたりボリュームを下さげられたりのロボットならではのシーンやダンス、ブリッヂからの起おき上あがりや迫力はくりょくあるアクションが最高さいこうにクールで可愛かわいい！

ラストシーンの落武者おちむしゃヘア＆上半身じょうはんしんだけのテケテケスタイルは特とくに大好だいすきです。チャイルドプレイ のチャッキー並なみのしぶとさ。
ドールホラーの革命かくめいです！

ロボットが人ひとを襲おそうってことで、『チャイルド・プレイ』をSFに寄よせてアップデートしたのかな…という先入観せんにゅうかんを持もっていたが、AIに対たいする警鐘けいしょうを鳴ならすという意味いみではむしろ『ターミネーター』の方ほうに近ちかく、クライマックスではターミネーターを彷彿ほうふつとさせるようなしぶとさを見みせるあたりからも、意識いしきしていないことはないだろう。

上手うまいな、と思おもったのは、単たんにこのロボットが子こども向むけの玩具おもちゃなのではなく、子育こそだてのサポート役やくも持もたされていて、そういうロボットが介在かいざいすることによって「育そだてる者もの」と「育そだてられる者しゃ」の間あいだに起おこりうることを思考しこう実験じっけんしてみたらこうなるだろうな…と思おもわされるような巧たくみなシナリオである。ちゃんと考かんがえて作つくっているから、ちゃんと面白おもしろくできている。

児童じどう福祉ふくし領域りょういきで仕事しごとをしている自分じぶんとしては、子育こそだてにAIが介在かいざいしてきたらどうなるか？という問題もんだいは、既すでに人々ひとびとが生活せいかつ上じょうでChatGPTはじめとしたAIを使つかい始はじめていることもあるし、案外あんがい見過みすごせない。同おなじ領域りょういきで仕事しごとをされている皆みなさんにもぜひ観みていただきたい。

近年きんねん身近みぢかなものになってきた”AI”を題材だいざいにした人形にんぎょう系けいホラー作品さくひん。このジャンルで私わたしが最初さいしょにイメージができ、評判ひょうばんもよい「チャイルドプレイ」という作品さくひんでは殺人鬼さつじんきが人形にんぎょうに乗のり移うつるというものだったが、本ほん作さくでは人形にんぎょう×AI となっている。
おもちゃ会社かいしゃで働はたらくロボット工学こうがく者しゃのジェマが、両親りょうしんを事故じこでなくし、悲かなしみの最中さいちゅうにいる姪めいのケイディの心しんを癒いやすために、自身じしんの開発かいはつした友達ともだち兼けん親代おやがわりのロボット「ミーガン」を作つくったところから話はなしは始はじまる。
ミーガンはケイディとの関係かんけいを築きずいていくなかで、彼女かのじょの心しんの隙間すきまに入はいり込こんでいき、ある一線いっせんを超こえるといつしかジェマを超こえる信頼しんらい・寵愛ちょうあいの存在そんざいになってしまい、ジェマでは制御せいぎょできない状態じょうたいにまで進化しんかしていく。

本ほん作さくではミーガンとケイディとの関係かんけいの変化へんかが繊細せんさいに描えがかれていて、ケイディが求もとめている言葉ことばや心情しんじょうを様々さまざまな挙動きょどうから推測すいそくしてそのアプローチを変かえていく様ようはまるで人間にんげんのように感かんじた半面はんめん、汲くみ取とりの正確せいかくさや目的もくてきのためならどんな手段しゅだんでもとるミーガンに機械きかいの無機質むきしつさも感かんじました。最近さいきんはどんなものにも”AI”が絡からみ切きっても切きり離はなせない時代じだいになってきていますが、今後こんごさらにAIが進化しんかしていく先さきに、「守まもるべき自分じぶん自身じしん」を明確めいかくに考かんがえないといけなくなる時代じだいが来くるのではないかと思おもいました。

満足まんぞく度ど高たかかった。安定あんてい定石じょうせきのストーリー展開てんかいで恐怖きょうふが増ましていき、ユーモアとも両立りょうりつしてたのが良よかった。

動画どうが配信はいしんで映画えいが「M3GAN／ミーガン」を見みた。

2023年ねん製作せいさく／102分ふん／PG12／アメリカ
原題げんだい：M3GAN
配給はいきゅう：東宝とうほう東和とうわ
劇場げきじょう公開こうかい日び：2023年ねん6月がつ9日にち

アリソン・ウィリアムズ
ヴァイオレット・マックグロー

おもちゃ会社かいしゃの研究けんきゅう者しゃであるジェマ（アリソン・ウィリアムズ）は、
子供こどもにとって最高さいこうの友達ともだちを作つくり上あげた。

それはまるで人間にんげんのようなAI人形にんぎょう、ミーガンだった。

交通こうつう事故じこで両親りょうしんを亡なくした姪めいのケイディ（ヴァイオレット・マッグロウ）
を引ひき取とることになったジェマは、ミーガンに

「あらゆる出来事できごとからケイディを守まもるように」と指示しじをした。

その結果けっか、想像そうぞうを絶ぜっする事態じたいを招まねくことになる。

ケイディはミーガンと交流こうりゅうすることによって笑顔えがおを取とり戻もどしていく。
ミーガンのケイディに対たいする愛情あいじょうがエスカレートしていく。

そして隣人りんじんの飼かい犬いぬにケイディが襲おそわれたことをきっかけに
ミーガンは暴走ぼうそうを始はじめる。

ミーガンはケイディに有害ゆうがいなものを次々つぎつぎと排除はいじょしていく。

隣家りんかのイヌ、
いじめっ子こ、
隣となりのうるさい主婦しゅふ。

これはサスペンスホラー映画えいがだ。

コンパクトな上映じょうえい時間じかんだが見応みごたえはたっぷりある。

満足まんぞく度どは５点てん満点まんてんで５点てん☆☆☆☆☆です。

チャッキーとかそうだけど、うん、まあそんな感かんじ（笑）

分わかりやすく進すすんでいくストーリー
ミーガン壊こわれかけの時ときテケテケかと思おもって笑わらっちゃった

グロさがもう少すこし欲ほしいかなとわがままです。
観みたかったのでみました！

最後さいご、ミーガンを破壊はかいして製作せいさくチームの仲間なかまたちが警察けいさつを連つれてきて助たすかった、ハッピーエンド…みたいになってますが…
段々だんだんと自みずからの意思いしを持もち始はじめていると言いうのはわかるけど、そもそも世間せけんにそんな理屈りくつが通用つうようするはずもなく、いわゆる「製造せいぞう者しゃ責任せきにん」みたいなのが問とわれて逮捕たいほされるのではないのかなと思おもいました

話はなしの中なかで子こどもとの時間じかんを作つくれてる？スマホばっかり見みてない？的てきな問といかけにギクリとしました。

ミーガンはいつでも子供こどもに寄より添そうドラえもんみたいな存在そんざい。いつでも寄より添そってくれる存在そんざい。だけど、子供こどもを思おもうあまりに暴走ぼうそうして…

そして、ミーガンのきっかけは主人公しゅじんこうが一生懸命いっしょうけんめい姪めいっ子ことのつながりを持もとうとした結果けっかのもの

誰だれも最初さいしょは子供こどもを傷きずつけるつもりはない、だけど歯車はぐるまが狂くるっていく、そして、それは子供こどもを傷きずつけていく

上記じょうきのことから子こどもとの距離きょりの取とり方かた、接せっし方かたに対たいしての寓話ぐうわ性せいを感かんじました

一方いっぽうでミーガンのどんどん悪わるくなってく感かんじですが、恐怖きょうふと同時どうじにユーモアかカタルシスかよくわからない期待きたい感かん？爽快そうかい感かん？を感かんじた私わたしは異常いじょうでしょうか？（笑）

近きん未来みらいありそうだねネタだけど
特とくに新鮮しんせんさも感かんじなかった。

最初さいしょネタ映画えいがだと思おもい視聴しちょう。
ターミネーターとアベンジャーズエイジオブウルトロンにも感かんじる最新さいしん技術ぎじゅつホラー的てきな要素ようそを感かんじた。全然ぜんぜんネタ映画えいがではなかった！
肉弾にくだん戦せん、ハッキング攻撃こうげき、どちらをとっても強つよいミーガンは新あらたなホラーマスコットなのかもしれない！

要約ようやくしてしまうと、おもちゃとして開発かいはつされた子守こもりアンドロイドが暴走ぼうそうして殺人さつじん人形にんぎょうになっていくというありふれた話はなしです。制作せいさく側がわはがんばって作つくろうとしているのですが、ハードＳＦとしてのディテール表現ひょうげんと作つくりこみが弱よわいために何なんでもあり（Ｍ3ＧＡＮがスーパーロボットすぎる）になってしまっています。これだとオカルトパワーで動うごく大昔おおむかしの殺人さつじん人形にんぎょうチャッキーと変かわらない。機械きかいならではの弱点じゃくてんとか暴走ぼうそうした要因よういんとか、そういう設定せっていにもう少すこし拘かかわってもらった方ほうが良よかったかなと感かんじます。
他たの特徴とくちょうとしては「子育こそだて」というテーマを物語ものがたりに組くみ込こんでいるところでしょうか。私わたしが印象いんしょう的てきに思おもったのはＭ3ＧＡＮに懐なつき依存いぞんしていた子供こどもが、ロボットから引ひき放ばなされて凶暴きょうぼう化かしている場面ばめん。本当ほんとうに子育こそだてというのは思おもった通とおりにはいかないもの。私わたしの子供こどもの頃ころは携帯けいたい電話でんわすらなかったけれど、今いまの子供こどもたちにはスマホも必須ひっすの道具どうぐでしょう。どれくらいの年齢ねんれいからどれくらい使つかわせて良よいものか。Ｍ3ＧＡＮほどの能力のうりょくはないにせよスマホへの依存いぞんは起おき得えるでしょう。犯罪はんざいに巻まき込こまれる子供こどももいますし、現役げんえきの親御おやごさんたちにとっては難むずかしい問題もんだいですね。

　『チャイルドプレイ』や『アナベル』のシリーズ。その他たにも『ザ・ボーイ』、『デッド・サイレンス』、『パペット・マスター』といった人形にんぎょうホラーというジャンルも確立かくりつされそうなくらいで、このミーガンも出来できがよかった。呪のろわれてはいないし、AI技術ぎじゅつを駆使くしした人形にんぎょうであり、どちらかというとスピルバーグの『A.I.』のほうが近ちかいと思おもったのですが、笑わらえるシーンも必かならずあるのが特徴とくちょうか。まぁとにかく人形にんぎょうホラーは怖こわい怖こわい。

　こうした呪のろい人形にんぎょう系けいではなくロボット系けいの作品さくひんでは水みずに弱よわいというのも特徴とくちょうのひとつ。というか、水みずが弱点じゃくてんじゃないとロボットじゃない！終盤しゅうばんでもちょっとした回路かいろがショートしたシーンもあったし、グラスをコースターに置おくことやトイレの水みずを流ながすといったケイディのしつけも水みずに絡からんでいる。ただ、隣となりのおばさんを攻撃こうげきした際さいにはウォータージェットを使つかってた・・・

　やっぱり最もっとも盛もり上あがったシーンはミーガンダンス。まだまだ人間にんげんのように歩あるくロボットは作つくれないだろうし、ダンスも無理むり。人間味にんげんみ溢あふれるシーンだったと思おもいます。どこまでが少女しょうじょが演えんじていて、どこまでがパペットなのかもわからないくらいVFXも見事みごとでした。

　ロボット三さん原則げんそくについてもある程度ていど語かたられてはいるものの、ペア組くみしたケイディを守まもるという命題めいだいがあるためプログラミングが難むずかしいといった感かんじ。そもそもロボット三さん原則げんそくを忠実ちゅうじつに守まもるような映画えいがじゃつまんない・・・