参加している監督は、テオ・アンゲロプロス(ギリシャ)、ビレ・アウグスト(デンマーク)、チェン・カイコー(中国)、デビッド・クローネンバーグ(カナダ)、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ(ベルギー)、アッバス・キアロスタミ(イラン)、ケン・ローチ(イギリス)、ビム・ベンダース(ドイツ)などなど、とにかく錚々たる顔ぶれで、日本からは北野武が参加している。昨年のカンヌ映画祭で上映されたバージョンではコーエン兄弟を含めた全35人(ダルデンヌ兄弟、コーエン兄弟はそれぞれ1人として計算)の作品が上映されたが、今回はコーエン兄弟の作品が抜け、代わりにカンヌではなかったデビッド・リンチの作品が加わっている。
劇場では5月17~30日まで、ユナイテッド・シネマ豊洲にて限定公開。さらに、映画専門チャンネル「洋画★シネフィル・イマジカ」で5月15日(22時30分~)、23日(21時~)、25日(19時~)の計3回のプレミア放映もされ、7月4日にはDVDが発売される(税込4935円/発売:アスミック・エース)。なお、権利上の関係でマイケル・チミノ監督作品は劇場公開されないとのこと(DVD、シネフィル・イマジカでの放映には含まれる)。
「それぞれのシネマ」は、昨年の第8回東京フィルメックスのオープニングで上映された以外では、北野武監督作品「素晴らしき休日」が「監督・ばんざい!」と併映されたのみ。今回の劇場公開は、映画ファンには嬉しい知らせだ。