映画会社の大映は、1942年の創立から約30年間で1500本もの作品を世に送り出した。溝口健二、市川崑、三隅研次、増村保造など日本映画を代表する巨匠・名匠の作品を数多く製作。また、数多くの名だたる映画スターを輩出し、名作を生み出した。さらに、日本で唯一のビスタビジョンや70ミリなどの大型映画を手掛けるなど、その高度な技術力にも定評があった。
「大映4K映画祭」はその創立80数年記念企画。連動開催する「シネマ映画.com 大映映画祭」は、映画.comがセレクトした京マチ子、市川雷蔵、若尾文子、山本富士子、勝新太郎という大映スターの主演作と“Road to Master Pieces”の各2本、大映の魅力あふれる旧作12本をラインナップしている。
京マチ子主演作は、大映京都が国家警察大阪管区本部の協力を得て撮影した野心作「地下街の弾痕」と、第13回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作品「鍵(1959)」。市川雷蔵主演作は、剣の魅力を存分に魅せる「剣に賭ける」と、雷蔵の代表作である時代劇シリーズの人気作「眠狂四郎 勝負」。若尾文子主演作は、若い2人の喧嘩から始まる恋を描くラブコメディ「最高殊勲夫人」と、増村保造監督と若尾のゴールデンコンビの代表作の一つ「卍(まんじ)(1964)」。山本富士子主演作は、豪華女優陣が共演したミステリー映画「黒い十人の女」と、市川崑監督「私は二歳」。勝新太郎主演作は、大映の任侠時代劇の豊かさが存分に味わえる「森の石松(1957)」と、勝新の代表作である時代劇シリーズの5作目「座頭市喧嘩旅」。「地下街の弾痕」と「剣に賭ける」はオンライン初配信となる。
そして、“Road to Master Pieces”作品として、極限状態に置かれた人間の真の姿を描いた戦争映画「野火(1959)」と、岡本太郎が宇宙人をデザインしたSF特撮映画「宇宙人東京に現わる」も配信。鑑賞料金は1本330円だが、それぞれまとめ購入がお得で、2本で660円のところ550円で購入視聴できる。また、購入者の中から抽選で、市川雷蔵主演「大菩薩峠(1960)」復刻版ポスター(半裁サイズ/非売品)が30名、若尾文子主演「赤い天使」4Kデジタル修復版ブルーレイが3名の合計33名にプレゼントが当たる。