本作の中心となるのは、19歳、29歳、39歳と、各年代のラストイヤー=「9ボーダー」である大庭三姉妹。29歳の次女・七苗(川口)、39歳の長女・六月(木南)、19歳の三女・八海(畑)は父の突然の失踪を機に、ひとつ屋根の下に集結する。「LOVE」「LIFE」「LIMIT」の“3L”をテーマに、モヤモヤや焦りを抱え、幸せになりたいともがきながらも、人生を前向きに進んでいくさまを、完全オリジナルで描く。
新井順子(「石子と羽男 そんなコトで訴えます?」「最愛」)がプロデューサー、金子ありさ(「恋はつづくよどこまでも」「ペンディングトレイン 8時23分、明日 君と」)が脚本を担当。ふくだももこ(「ずっと独身でいるつもり?」「君が世界のはじまり」)がメインで監督を務める。
松下は本作で、日曜劇場「アトムの童」以来のTBSドラマ出演となる。新井とは、ギャラクシー賞ほか数々の賞を受賞した「最愛」以来のタッグ。あるバルで働く、“コウタロウ”と呼ばれ、物語のキーパーソンとなる男に扮する。どんな人物で、どのように登場人物たちと関わっていくのかなど、詳細は放送をもって明かされる。
「義母と娘のブルース」シリーズ、「ペンディングトレイン 8時23分、明日 君と」で知られる井之脇は、六月が所長を務める会計事務所にやってくる新人公認会計士・松嶋朔(まつしま・さく)役。思い立ったら即行動するタイプで、これまでは気ままに世界各国を旅してきた。六月とはインパクトのある出会いを果たすこととなる。
木戸は、Netflixオリジナルシリーズ「First Love 初恋」で佐藤健の少年期を演じて話題となり、本作でTBSドラマ初出演となる。演じるのは、3姉妹の実家近くにある酒屋の息子・高木陽太(たかぎ・ようた)。大庭家とは幼少期から交流があり、同い年の七苗とは気兼ねなく何でも言い合える幼なじみとして過ごしてきたが、実は昔から密かに思いを寄せている。
「9ボーダー」は4月からTBSで、毎週金曜午後10時に放送される。松下、井之脇、木戸のコメントは、以下の通り。
――井之脇さん、木戸さんとは今回が初共演ということですが、それぞれの印象をお聞かせください。
井之脇さんとは時々テレビ局ですれ違ったり、以前ご飯屋さんで偶然お会いして、ご挨拶させていただいたことがありました。木戸さんとは初めてお会いしましたが、もうさわやか!という感じでキラッキラしていますね! 今回ご一緒するのが本当に楽しみです。
――「9ボーダー」のとき、どんなことを思っていましたか?
29歳のときのことはすごくよく覚えています。もうすぐ30歳になることよりも、その先の30代をどう生きるかということを考えていました。でも、20代の頃に細々と悩んでいたことが、30歳になったときに、「なんかもうなるようにしかなんないな」と何か吹っ切れた記憶があります。そこからは開き直れたからこそできたこととか出会えた人もいて、少しずつ自分自身が変わって僕はすごく良かったと思っています。
――ドラマへの意気込み、視聴者へメッセージをお願いします。
台本を読ませていただきましたが、すごくわかりみが深いセリフや感情がたくさん詰まったドラマだなと思いました。僕ら3人も3姉妹にどう絡んでいくのか、そして支え支えられながら、一生懸命素敵なドラマにしていきたいと思っています。ぜひ4月からご覧ください!
――松下さん、木戸さんとは今回が初共演ということですが、それぞれの印象をお聞かせください。
松下さんとはテレビ局ですれ違ったり、出演作品や舞台を拝見していて、活躍ぶりをたくさん見ていたので、今回ご一緒するのが楽しみです。木戸さんは今まで出演されていた作品のイメージが強く、僕よりお若い方なのかなと思っていましたが、実際は1歳違いだということが判明してびっくりしました。役でいろんな顔を見せられる方という印象なので、一緒にお芝居するのが楽しみです。
――「9ボーダー」のとき、どんなことを思っていましたか?
僕が19歳の頃は20歳で成人だったので成人目前で。高校を卒業して2年経つぐらいで自分としてはもう大人なのに、法律的には大人じゃないことへのもどかしさはすごく感じていました。耐える19歳というイメージでしたね。
――ドラマへの意気込み、視聴者へメッセージをお願いします。
春スタートということで、新学期を迎えたり就職をしたり、新しい期が始まる変わり目のタイミングだと思います。19歳、29歳、その先を経験された方にもこれから経験される方にも、3姉妹と男性3人の誰かしらに共感してもらえるようなドラマになるはずですし、なるように頑張るので、ぜひ楽しんで見ていただけたらなと思います。
――松下さん、井之脇さんとは今回が初共演ということですが、それぞれの印象をお聞かせください。
僕はお二方のドラマを一視聴者として拝見していたので、今回のドラマで共演できることがすごく楽しみです。
――「9ボーダー」のとき、どんなことを思っていましたか?
すごく当たり前のことですが、10の位の数字が変わるんだっていう衝撃はありました(笑)。20歳になったら20代って言わなければいけないから、大人にならなきゃなっていう気持ちでした。あと、10代の頃に駅伝大会の中継を見ながら「20代の方ってすごく大人だな」と思っていましたが、気づいたら自分もその歳になっていて。自分はそんな大人になれているのかなというのはすごく感じました。
――ドラマへの意気込み、視聴者へメッセージをお願いします。
いろんな世代の登場人物が出てくるので、多くの方に共感できる部分があると思います。陽太役として精一杯演じ、明るいドラマを届けられたらいいなと思っていますので、ぜひご覧ください!