本作は、ソ・イングク、スヨン(「少女時代」)、マ・ドンソクが豪華共演した韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師 38師機動隊」を原作に、上田監督がオリジナリティを加えた痛快クライムエンタテインメント。上田監督にとっては、「カメラを止めるな!」公開前の2018年からプロジェクトをスタートさせた渾身の企画でもある。
税務署に務める真面目で気弱な公務員・熊沢二郎(内野)はある日、天才詐欺師・氷室マコト(岡田)が企てた巧妙な詐欺に引っかかり、大金をだまし取られる。熊沢は、親友の刑事の助けで、氷室の行方を突きとめるが、観念した氷室から「おじさんが追ってる権力者を詐欺にかけ、脱税した10億円を徴収してあげる。だから見逃して」と持ちかけられる。「犯罪の片棒は担げない」と葛藤する熊沢だったが、自らの“ある復讐”のため、氷室と手を組むことを決意。タッグを組んだふたりは、クセ者ぞろいのアウトローたちを集め、詐欺師集団「アングリースクワッド」を結成し、壮大な税金徴収ミッションに挑む。
新たに出演が発表された川栄(「ディア・ファミリー」)は、熊沢の部下・望月さくら役。正義感に溢れた税務署職員で、どんな大物にでも食ってかかる血気盛んな役どころだ。さらに、「アングリースクワッド」の面々にも豪華キャストが勢ぞろい。森川(「ある閉ざされた雪の山荘で」)は、元女優でどんな役にもなり切れる白石美来役、後藤(Netflixドラマ「全裸監督」)は、わざと車に接触してスマホなどを落とし、弁償を要求する当たり屋・村井竜也役を務める。
さらに、偽造のプロでメカニックの丸健太郎役に上川(NHK連続テレビ小説「虎に翼」)、闇金業者の五十嵐ルリ子役に真矢(「九十歳。何がめでたい」)を配した。鈴木(「唄う六人の女」)はルリ子の娘で、常に債権者の指詰め用トンカチを持ち歩くクレイジーな薫に扮した。
ティザービジュアルは、赤、白、黒のみで構成されたスタイリッシュな仕上がり。ハンカチで汗をおさえる姿がいかにも気弱そうな熊沢を中心に、「アングリースクワッド」の個性的なメンバーがずらりと並んでいる。
「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」は11月、東京・新宿ピカデリーで公開。