生いき様ざま215. 確定かくてい申告しんこくを通とおして感かんじた「税ぜい」の話はなし

ライフハック | 時事じじ問題もんだい

» 2024/03/29

令れい和わ5年度ねんど終了しゅうりょうのお知しらせ

本日ほんじつ、3月29日にちで令れい和わ5年度ねんどの通常つうじょう営業えいぎょう日びが終了しゅうりょうします。年度ねんどの締しめですね。
もちろん世よの中なかには明日あした明後日みょうごにちもお仕事しごとの人ひとや、「年度ねんどなんて関係かんけいないよ」
そういう方ほうもいらっしゃるでしょう。

それでも、2024年ねんの第だい1四半期しはんきの終了しゅうりょうします。
つまり「今年ことしも1/4が過すぎた」というい方いかたをしてみましょう。
そうすると感かんじ入いる人ひともいらっしゃるのではないでしょうか。

白しろ栁個人じんとしては、3月は確定かくてい申告しんこくに追おい立たてられるシーズンです。
家計かけい簿ぼを振ふり返かえりながら「どこまでを経費けいひとするか」再さい点検てんけんし帳簿ちょうぼを整理せいりしています。
普段ふだんのお金かねの出入でいりが多おおい仕事しごとではありませんが…。
10月からのインボイス制度せいど開始かいしもあり、多少たしょうバタついた印象いんしょうがあります。

そして、今年ことし「適格てきかく請求せいきゅう書しょ発行はっこう事業じぎょう者しゃ」となりました.
ですので、初はじめて消費しょうひ税ぜいを収おさめることになります。
その納税のうぜい額がくの計算けいさんなど、初はじめて経験けいけんしたことで感かんじた「税ぜいの仕組しくみ」について、今回こんかいはお話はなしします。

納付のうふする消費しょうひ税ぜいの仕組しくみ

まずの前提ぜんていとして、白しろ栁は「インボイス制度せいど賛成さんせい派は」です。
「消費しょうひ税ぜいを請求せいきゅうしているのだから、適切てきせつに納おさめなければならない」
そういう考かんがえを持もっています。
とはいえ、年間ねんかん売上うりあげが1千せん万まん以下いかの小規模しょうきぼ事業じぎょう者しゃです。
ですので、納付のうふ免除めんじょの制度せいどは有効ゆうこう活用かつようさせて頂いただいていました。

実際じっさいに納付のうふしてみて理解りかいしたのは、消費しょうひ税ぜい納付のうふについて全然ぜんぜん理解りかいしていなかったことです。
消費しょうひ税ぜいについてのイメージを全まったく間違まちがって持もっていたことでした。

世よの中なかの多おおくの請求せいきゅう書しょには、【税ぜい前ぜん価格かかく(小計しょうけい)】【消費しょうひ税額ぜいがく】【請求せいきゅう額がく】が記載きさいされています。
手元てもとにあるレシートを見みて頂いただければ一目瞭然いちもくりょうぜんです。
「消費しょうひ税ぜいが含ふくまれない代金だいきん」「消費しょうひ税ぜい」「支払しはらう金額きんがく」が載のっていますよね。
領収りょうしゅう書しょと請求せいきゅう書しょの違ちがいはありますが、内容ないようはほぼ同おなじです。

この【請求せいきゅう額がく】が【売上うりあげ】となります。
この【売上うりあげ】を一いち年ねん分ぶん合計ごうけいしたものから、【仕入しいれ】や【諸しょ経費けいひ】を引ひいて【利益りえき】を算出さんしゅつします。
多おおくの税ぜいは、この【利益りえき】に掛かかってきます。
「確定かくてい申告しんこく」をすることで、年間ねんかんの【売上うりあげ】と【利益りえき】の申告しんこくもできます。
そこから、次じ年度ねんどの健康けんこう保険ほけん料りょうや住民じゅうみん税ぜいなどの計算けいさんがされるわけです。

少すこし脱線だっせんしましたが、ここからは白しろ栁が「勘違かんちがいしていた」仕組しくみです。
「消費しょうひ税ぜい」は【売上うりあげ】時じに請求せいきゅうしています。
そして、仕入しいれや経費けいひで支払しはらったものの中なかには、消費しょうひ税ぜいが含ふくまれるものがあります。
「ものがある」というのは、人件じんけん費ひなどに消費しょうひ税ぜいは掛かかっていないからです。
そして、インボイス制度せいどにより適格てきかく者しゃ事業じぎょう者しゃ番号ばんごうが明示めいじされるようになりました。
ですので「誰だれからいくら消費しょうひ税ぜいを受うけ取とったか」と「誰だれにいくら消費しょうひ税ぜいを支払しはらったか」が明確めいかく化かできるようになっているのです。

これらのことから【納付のうふすべき所得しょとく税額ぜいがく】は

[受うけ取とった消費しょうひ税額ぜいがく] - [支払しはらった消費しょうひ税額ぜいがく]

となると考かんがえていました。

ですが不思議ふしぎなことに。
インボイス制度せいど対応たいおうの帳簿ちょうぼソフトには、請求せいきゅうした消費しょうひ税額ぜいがくを書かき込こむ欄らんも、支払しはらった消費しょうひ税額ぜいがくを書かき込こむ欄らんも、消費しょうひ税額ぜいがくを支払しはらった事業じぎょう者しゃの番号ばんごうもありませんでした。

その疑問ぎもんは、税理士ぜいりしの方ほうに納付のうふすべき消費しょうひ税額ぜいがくの計算けいさんをしていただいたことで解かいを得えました。

結論けつろんから言いうと、【納付のうふすべき所得しょとく税額ぜいがく】は以下いかの様ような計算けいさん式しきでした。
※注ちゅう：ざっくりとした計算けいさん式しきにまとめていますので、実際じっさいの計算けいさん方法ほうほうとは異ことなります

[売上うりあげ額がくから推察すいさつされる消費しょうひ税額ぜいがく] - [仕入しいれや経費けいひに含ふくまれるであろう消費しょうひ税額ぜいがく]

ここで「推察すいさつされる」とか「であろう」という言葉ことばを使つかっているのは、ここの明細めいさいの消費しょうひ税額ぜいがくを参照さんしょうしていないからです。
売上うりあげの合計ごうけいや、10%対象たいしょうの費目ひもく、8%対象たいしょうの費目ひもくそれぞれの合計ごうけい額がくから算出さんしゅつしています。

この計算けいさんの大雑把おおざっぱさにクラクラさせられました。
そんなんでいいの？本当ほんとうに？？税金ぜいきんだよ！！？？と叫さけびたくなりました。

いや、ちょっと待まて。
じゃあ、インボイス制度せいどってなんなんだよ、と。
電子でんし帳簿ちょうぼや適格てきかく事業じぎょう者しゃ番号ばんごうって、なんだったんだよ、と。

もちろん、インボイス制度せいどが導入どうにゅうされたから、基本きほんの消費しょうひ税ぜいの計算けいさん方法ほうほうが変かわったわけではありません。
だだ単純たんじゅんに「関係かんけいないから」と無知むち無む関心かんしんだっただけです。

そして今いま、「ゆるくインボイス制度せいど反対はんたい派は」になりました。

知しらないと損そんする税ぜい制度せいど

厳密げんみつにそして正確せいかくに消費しょうひ税ぜいの流ながれを申告しんこくする為ためには、帳簿ちょうぼ全すべての提出ていしゅつが必要ひつようとなります。
後うしろ暗くらい所ところはありませんので、提出ていしゅつしようが公開こうかいしようが一切いっさい問題もんだいないのですが。
それを受うけ取とった方ほうが精査せいさできる分量ぶんりょうではないよね、という問題もんだいがあります。

何なんらかの調査ちょうさが必要ひつようとなったときに、追跡ついせきできる仕組しくみであればいい。
そういうことなのでしょう。

他ほかにも、最近さいきん仕組しくみを改あらためて知しったものがあります。
厳密げんみつには税金ぜいきんではありませんが、直接的ちょくせつてき徴収ちょうしゅうされているという意味いみでは同義どうぎでしょう。

その１ひとつが「健康けんこう保険ほけん料りょう」です。
健康けんこう保険ほけん料りょうの料率りょうりつの中なかに【後期こうき高齢こうれい者しゃ支援しえん金きん】というものがあることをご存知ぞんじでしょうか？
「後期こうき高齢こうれい者しゃの医療いりょう費ひの4割わりは、私わたし達たち現役げんえき世代せだいが負担ふたんする」という仕組しくみです。
が、その負担ふたん方法ほうほうが結構けっこう直接的ちょくせつてきだったことを今更いまさら知しったのです。

組合くみあい健康けんこう保険ほけんの場合ばあいは、各かく組合くみあいが定さだめる保険ほけん料りょうに含ふくまれています。
ですが、国保こくほの場合ばあいはしっかりと算定さんてい方法ほうほうが記載きさいされています。
改あらためて調しらべるまで全まったく気付きづきませんでした。

他ほかにも5月がつから値上ねあがりする「再さいエネ賦課ふか金きん」があります。
再生さいせい可能かのうエネルギーの利用りよう促進そくしんの為ため、電力でんりょく会社かいしゃが買かい取とった再生さいせい可能かのうエネルギーの費用ひようの一部いちぶを負担ふたんするというものです。

もちろん、再生さいせい可能かのうエネルギーの利用りよう促進そくしんの重要じゅうよう性せいは理解りかいしています。
ですが2012年ねん7月がつから始はじまって10年ねん超ちょう。
未いまだに賦課ふか金きんで押おし上あげないと採算さいさん性せいが取とれない事業じぎょうなのでしょうか？
であるとすれば根本こんぽん的てきに終おわってます。見直みなおすべきです。

他ほかにも森林しんりん環境かんきょう税ぜいなど、おかしな税金ぜいきんはたくさんあります。
その税金ぜいきんが適切てきせつに運用うんようされているかも、怪あやしいところがあります。

とりあえず、自分じぶんの給料きゅうりょうから、どんな税金ぜいきん・社会しゃかい保障ほしょう費ひがいくら引ひかれているのか。
ここから知しってみることが大切たいせつなんだと改あらためて感かんじました。

以上いじょう！

おまけ

こういうことを話題わだいにすると決きまって
「自民党じみんとうが悪わるい、今いますぐ他たの政党せいとうに政権せいけんを取とらせるべきだ」
という声こえが上あがります。

白しろ栁は、まったくそうだとは思おもいません。
自民党じみんとうだろうが立憲りっけん民主党みんしゅとうだろうが、共産党きょうさんとうでも変かわらないと思おもいます。
山本やまもと某ぼうや立花たちばな某ぼうは論外ろんがいです。

もし税ぜい制度せいどを刷新さっしんしようとする政権せいけんが立たったとしても、その行ゆく先さきは税ぜい制度せいどの崩壊ほうかいでしょう。
スクラップ＆リビルドですらありません。
破壊はかい的てき破壊はかい。そして塵ちりしか残のこらない。

ですが、税金ぜいきんや社会しゃかい保障ほしょう費ひの取とられ方かた、使つかわれ方かたに目めを向むけて声こえを上あげることが無駄むだとは思おもいません。
正まさしく知しって正まさしく判断はんだんする。
そう信しんじて発信はっしんしています。