『魔界まかい転生てんせい』天草あまくさ四郎しろう役やくの溝みぞ端はし淳じゅん平たいら島原しまばら・天草あまくさ由縁ゆえんの地ちで成功せいこう祈願きがん

2018年ねん10月がつより福岡ふくおか、東京とうきょう、大阪おおさかにて日本にほんテレビ開局かいきょく65年ねん記念きねん舞台ぶたい『魔界まかい転生てんせい』が上演じょうえんされる。このほど同どう作さくの成功せいこう祈願きがんに、天草あまくさ四郎しろう役やくの溝みぞ端はし淳じゅん平ひらめ、演出えんしゅつの堤つつみ幸彦さちひこ、脚本きゃくほんのマキノノゾミが、ゆかりの地ちのである島原しまばら、天草てんぐさを訪おとずれた。

3人にんが島原しまばら・天草てんぐさの地ちを踏ふんだのは、天草あまくさ四郎しろうの没後ぼつご380年ねんの命日めいにちとなる4月がつ12日にち（木き）。島原しまばらの乱らんの主戦しゅせん場じょうとなった原はら城跡じょうせきに始はじまり、天草あまくさ四郎しろうの銅像どうぞう、天草あまくさ四郎しろうのお墓はかなどを巡めぐって想おもいを馳はせ、慰霊いれいと鎮魂ちんこんの祈いのりを捧ささげて舞台ぶたいの成功せいこうを祈願きがんした。九州きゅうしゅうの地ちより溝みぞ端はし、堤つつみ、マキノからコメントが届とどいている。

◆溝端みぞはた淳じゅん平ひらめ（天草あまくさ四郎しろう役やく）
天草あまくさ四郎しろう役やくをやらしていただく上うえで、ちょうど380年ねんの命日めいにちにこうやってその場所ばしょに来きたられて、役やく作づくりの上うえでこんなに贅沢ぜいたくでありがたいことはないと思おもいます。墓前ぼぜんには「今度こんど天草あまくさ四郎しろうさんを演えんじさせていただきます」という謙虚けんきょな気持きもちで手てを合あわせました。言葉ことばでい表いあらわすのは難むずかしいですが、この場ばの風ふうや空気くうき・においなど色いろんなものを感かんじ取とって、持もち帰かえって、天草あまくさ四郎しろうを演えんじる時ときに役立やくだたせたいと思おもいます。（誰だれかを蘇よみがえらせることができるとしたら）天草あまくさ四郎しろうご本人ほんにんにこの場ばでひと目めお目めにかかれたらこんなに素敵すてきなことはないと思おもいます。台本だいほんはまだこれからで、どういう舞台ぶたいになるのかとても楽たのしみで仕方しかたがないですし、こうやって堤つつみさん、マキノさんと一緒いっしょに、実際じっさいに天草あまくさ四郎しろうの、島原しまばらの乱らんの地ちに立たったという経験けいけんは、絶対ぜったいにいい舞台ぶたいを作つくるのに繋つながると思おもい ます。あとはお二に人にんに身みを委ゆだねながら精一杯せいいっぱい天草あまくさ四郎しろうを演えんじたいと思おもいます。素晴すばらしい舞台ぶたいになると思おもいます ので、ぜひたくさんの方ほうに観かんに来きていただきたいです。

◆堤つつみ幸彦さちひこ（演出えんしゅつ）
以前いぜん、島原しまばらで「まぼろしの邪馬台国やまたいこく」という映画えいがを撮とらせていただいたことがあるのですが、改あらためて芝居しばいを作つくるにあたってこの場所ばしょに来きて感かんじるのは、風ふうと海うみの音おとに強つよい印象いんしょうがあります。380年ねん前まえも500年ねん前まえも同おなじ音おんがしていただろうし、この日差ひざしも同おなじだっただろうと思おもうと、本当ほんとうに来きてよかったです。これを出発しゅっぱつ点てんにして、どんなストーリーができるのか、どんな人ひとがいて、そして死しんでいったのかと、それがこの舞台ぶたいの始はじまりになると思おもいます。「魔界まかい転生てんせい」はお芝居しばいなので架空かくうのストーリーですし、多おおくの方ほうがご存知ぞんちの話はなしではありますが、墓前ぼぜんには、天草あまくさ四郎しろうさんに「お名前なまえをお借かりします。最後さいごまで人々ひとびとに感動かんどうを与あたえるものを作つくりたいと決意けついしています」とお伝つたえしました。また、四郎しろうの美うつくしさが見みどころになると天草あまくさ四郎しろうさんの前まえで誓ちかいます（笑）。皆みなさんがご存知ぞんちの話はなしに、マキノさんが大胆だいたんにアレンジを加くわえて頂いただき、3時じ間あいだほどの息いきをもつかせぬ「なるほどそう来きたか」という話はなしになると確信かくしんしています。私わたしはキャストの皆みなさんとおもしろおかしくテンポよく作つくり上あげていくことが勝負しょうぶであり、いま舞台ぶたいでできる最新さいしんのテクニックやマジックに近ちかいような演出えんしゅつを取とり入いれ、スピーディーでスリリングな舞台ぶたいにしていきますし、それが最大さいだいの見みどころになると思おもいます。

◆マキノノゾミ（脚本きゃくほん）
（原はら城跡じょうせきに来きて）印象いんしょう的てきだったのが、風かぜの音おとと海うみの音おと、そして日差ひざしです。380年ねん前まえの今日きょうという日ひに戦せんが終おわり、 天草あまくさ四郎しろうが討うち取とられたのだとするなら、歴史れきし上じょうはとても血塗ちぬられた日ひだったけれども、実際じっさいにはこんな風光ふうこう明媚めいびな場所ばしょでこんな穏おだやかな日ひだったかもしれないと思おもうと、実際じっさいにこの場所ばしょに来きて、この空気くうきを吸すい、この音おとを 聞きくと、想像そうぞう力りょくが掻かき立たてられるものがあります。天草あまくさ四郎しろうは実在じつざいし、非業ひごうの最期さいごを遂とげられた方ほうではありますが、もともと芸能げいのうの出発しゅっぱつ点てんが死者ししゃを慰撫いぶするものという原点げんてんがあるので、我々われわれがワクワクする芝居しばいを作つくることによって天草あまくさ四郎しろうの御霊みたまが慰なぐさめられるのではないか と思おもいます。私わたしは、実在じつざいした方ほうを登場とうじょう人物じんぶつに物語ものがたりを書かくことが多おおく、本人ほんにんたちに草葉くさばの陰かげで見みていただき、その人ひとが 苦笑にがわらいされるようにというのを夢想むそうしながら書かきますので、今回こんかいもできることなら天草あまくさ四郎しろうや（柳生やぎゅう）但馬たじま守まもる、柳生やぎゅう十兵衛じゅうべえたちに芝居しばいを観みて、少すこし苦笑にがわらいで帰かえってもらえたらと思おもいます。山田やまだ風かぜ太郎たろうさんの原作げんさくが小説しょうせつとして抜群ばつぐんにおもしろいので、それをどうやったら舞台ぶたいでおもしろくなるのか、かなり大胆だいたんな再さい構築こうちくしないとおもしろさを伝つたえきれないものになってしまうので、作品さくひんと格闘かくとうする気持きもちで新あたらしい「魔界まかい転生てんせい」を 作つくり出だそうと意気込いきごんでいます。それを堤つつみ監督かんとくの最新さいしんの演出えんしゅつ術じゅつを駆使くしして頂いただいて、全編ぜんぺん見みどころの作品さくひんになると思おもいます。

日本にほんテレビ開局かいきょく65年ねん記念きねん舞台ぶたい『魔界まかい転生てんせい』は、10月6日にち（土ど）から10月がつ28日にち（日ひ）まで福岡ふくおか・博多はかた座ざにて上演じょうえんされる。その後ご、東京とうきょう、大阪おおさかを巡演じゅんえん。日程にっていは以下いかのとおり。

【福岡ふくおか公演こうえん】10月がつ6日にち（土ど）～10月がつ28日にち（日ひ）　博多はかた座ざ
【東京とうきょう公演こうえん】11月3日にち（土ど・祝しゅく）～11月がつ27日にち（火ひ）　明治めいじ座ざ
【大阪おおさか公演こうえん】12月9日にち（日にち）～12月がつ14日にち（金かね）　梅田うめだ芸術げいじゅつ劇場げきじょう メインホール