テイクオフ：「インドは今いま、大だい企業きぎょうを…

「インドは今いま、大だい企業きぎょうを中心ちゅうしんに日本にっぽん企業きぎょうの進出しんしゅつ意欲いよくが高たかまっている。以前いぜんのミャンマーに近ちかい。他たの業種ぎょうしゅを見みても、何なんでもかんでもインドだ」。アジアマクロ経済けいざいの専門せんもん家かは取材しゅざいでそう答こたえた。

この専門せんもん家かは「過去かこ20年間ねんかんをみると、関心かんしんと実態じったいは別べつ」と指摘してき。ＢＲＩＣｓブーム（2000年代ねんだい）やモディ政権せいけん誕生たんじょう（14年ねん５月がつ）直前ちょくぜんもインドに関心かんしんが集あつまったが、実際じっさいの進出しんしゅつ件数けんすうや貿易ぼうえき額がくはそこまで盛もり上あがらなかったという。最近さいきんの進出しんしゅつ意欲いよくも「モディ政権せいけんの大国たいこく的てきイメージに良よくも悪わるくも踊おどらされている」と厳きびしい。

１カ月かげつ間あいだ、勃興ぼっこうするインド半導体はんどうたい産業さんぎょうをテーマに記事きじを連載れんさいした。インドで普段ふだん暮くらす自分じぶんも、期待きたい先行せんこう感かんは否いなめない気きがする。ただ、企業きぎょうにとって機きが熟じゅくしてから注力ちゅうりょくするのでは遅おそい。判断はんだん根拠こんきょになる材料ざいりょうをできる限かぎり集あつめ、最後さいごはインドの可能かのう性せいを信しんじるか、信しんじないか、なのだろう。（鈴すず）