第15回『小次郎講師の使える テクニカル分析講座、実践編』
□ 皆さん、こんにちは。ようやくMACDの4回目、本日はMACD2について詳しく解説しよう。
■「助手のムサシです。今年2012年は武蔵と小次郎が戦ってから400年目の節目に当たるそうです。もう400年も戦い続けているんですね。私たち。」
□それは宮本武蔵と佐々木小次郎ね。有名な巌流島の戦いは1612年と言われている。でも僕たちには関係ないから。400年戦い続けているはずもないし。だいたい魔法使いじゃないんだから。
■「ま、勝ったのはムサシですからね。悔しい気持ちはわかりますが。」
□それもきみではないので勘違いしないように。関係あるとしたら、武蔵は二刀流。MACDはオリジナルのMACDとMACD2との二刀流だ。
■「上手い!」
□(無視して)ということで、オリジナルMACDは理解していただけたと思うので、いよいよMACD2の解説に移る。MACD2 は1986年にトーマス・アスプレイ氏によって開発されたMACDの発展形。テクニカル指標MACDはオリジナルMACDとMACD2とがごっちゃになって説明されているので混乱を招いている。二つに分けて理解するというのがコツじゃ。
アスプレイ氏はさまざまなチャートでMACDを実践していたところ、やはり重要な局面でまだまだサインの出が遅いと感じたそうだ。そしてさらに早いサインを求めてMACD2にたどり着いた。
■「飽くなき探求心ですね。偉いぞ、へアスプレ-」
□ヘアスプレーではない、アース虫除けスプレーでもない。トーマス・アスプレイさん。ま、そんなことはおいといて。
1.オリジナルMACDとMACD2の考え方は同じ!
□MACD2とは、前回勉強したMACDとシグナルの間隔をグラフにしたもの。それをヒストグラムなどと呼ぶ。要は、MACDとシグナルのMACDと思えばいい。
■「うーん、余計わかりにくい。」
□確かに。シグナルだのヒストグラムだの、どうして、小難しい名前をつけたがるのか、学者の考えることはわけがわからない。
■「ですよね。どうせ意味のわからない名前をつけるなら、もっと一般人の興味を引けるように、二本の移動平均線の差をAKBとでも名付けるといいんですよ。そしてAKBの移動平均をモーニング娘にして、AKBとモーニング娘の差を、ももいろクローバーとか名付けたら、とたんに日本一有名なテクニカル指標になりますよ。」
□わけのわからないことを。
話を戻すぞ。下の二つの図をじっくりと見比べてほしい。
※オリジナルMACD
※MACD2