主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年9月4日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼3日(火)の為替相場
(1):日銀総裁 経済諮問会議に出席
(2):ISM製造業景況指数 5カ月連続50.0下回る
(3):米国株が大幅安
▼3日(火)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:上値の重い展開が予想される/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
3日(火)の為替相場
期間:3日(火)午前6時10分~4日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日銀総裁 経済諮問会議に出席
日銀の植田総裁は政府の経済諮問会議に出席し、経済・物価見通しが実現していくとすれば、引き続き政策金利を引き上げ、緩和の度合いを調整する方針を示したことが伝わった。
(2):ISM製造業景況指数 5カ月連続50.0下回る
米8月ISM製造業景況指数は47.2と前月(46.8)から上昇したものの、市場予想(47.5)は下回った。活動拡大・縮小の分岐点である50.0を下回るのは5カ月連続となった。構成指数では、新規受注が前月から低下した一方で、雇用と仕入価格が上昇した。
(3):米国株が大幅安
米国株が引けにかけて下げ幅を拡大。ハイテク銘柄中心のナスダック総合指数は前日比3%を超える大幅安となった。米8月ISM製造業景況指数の結果を受けて米国の景気先行きに対する不透明感が広がった。なお、9月は米国株のパフォーマンスが1年で最も悪い月として知られており、この米株安アノマリーが意識されたとの見方もあった。
3日(火)の株・債券・商品市場
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:上値の重い展開が予想される
昨日のドル円は145円台へと反落。植田日銀総裁が追加利上げに前向きな姿勢をあらためて示したほか、原油安および欧米株安と米長期金利の低下を受けて円買い・ドル売りが強まった。米8月ISM製造業景況指数が市場予想をやや下回ると145.07円前後まで下値を拡大。終値は前日比0.9%安の145.48円前後だった。本日の東京市場でも株価の下落が見込まれる中、ドル/円は上値の重い展開が予想される。海外市場でも株価動向が焦点のひとつになりそうだ。また、NY市場では米7月JOLTS求人件数に注目したい。米連邦準備制度理事会(FRB)は監視対象を物価から雇用に移した上で、利下げはデータ次第のスタンスを取っているだけに、ドルは米国の雇用関連データに強く反応する可能性がある。米7月JOLTS求人件数の市場予想は810.0万件で、前月の818.4万件から僅かに減少すると見られている。
注目の経済指標:JOLTS求人件数
注目のイベント:ベージュブック
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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
株式会社外為どっとコム
総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員神田 卓也(かんだ・たくや)
1991
年9
月、4
年半の
証券会社勤務を
経て
株式会社メイタン・トラディションに
入社。
為替(ドル/
円スポットデスク)を
皮切りに、
資金(デポジット)、
金利デリバティブ
等、
各種金融商品の
国際取引仲介業務を
担当。 その
後、2009
年7
月に
外為どっとコム
総合研究所の
創業に
参画し、
為替相場・
市場の
調査に
携わる。2011
年12月より
現職。
現在、
個人FX
投資家に
向けた
為替情報の
配信を
主業務とする
傍ら、
相場動向などについて、
経済番組専門放送局の
日経CNBC「
朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「
東京マーケットワイド」、ニッポン
放送「
飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー
出演。マスメディアからの
取材多数。WEB・
新聞・
雑誌等にコメントを
発信。
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