本書ほんしょは次つぎのような狙ねらいでつくられました。「理科りかの時間じかんに習ならったけど忘わすれてしまったり、理科りかの授業じゅぎょうでは『そんなことは当あたり前まえのこと』と決きめつけられていたり、『これを扱あつかってしまうとややこしくなる』といった理由りゆうでスルーされてしまったりして、ずっともやもやしている事柄ことがらを解決かいけつしたい……！」たとえば、電流でんりゅうの直流ちょくりゅうと交流こうりゅうって、何なにが違ちがうのか説明せつめいできますか？　乾電池かんでんちでは、プラス極ごく、マイナス極きょくがあって、電気でんきを使つかうものをつないだとき、電流でんりゅうはつねにプラス極きょくからマイナス極きょくに流ながれます。このように、電流でんりゅうの向むきや大おおきさが変化へんかしない電気でんきを直流ちょくりゅうといいます。一方いっぽう、コンセントからとれる電気でんきは、ある一定いっていの周期しゅうきでプラスとマイナスが入いれ替かわって電流でんりゅうの向むきが変化へんかし、電圧でんあつもその周期しゅうきで変化へんかしています。このような電気でんきを交流こうりゅうと呼よぶのです。そのほか本書ほんしょでは、「高気圧こうきあつだと晴はれるしくみ」「惑星わくせいはなぜ『惑まどう星ほし』なのか」などのモヤモヤがすっきりします。理科りかの謎なぞを楽たのしみながら納得なっとく感かんの得えられる一いち冊さつです。