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【メガドライブミニ2タイトルレビュー】「魔法まほう少女しょうじょシルキーリップ」

メガCDだから実現じつげんできた、プレイできる魔法まほう少女しょうじょアニメ!

魔法まほう少女しょうじょシルキーリップ】

1992ねん6がつ19にち発売はつばい

発売はつばいのメーカー:日本にっぽんテレネット

 「夢幻むげん戦士せんしヴァリス」でお馴染なじみの日本にっぽんテレネットが、1992ねんにメガCDようソフトとしてリリースした「魔法まほう少女しょうじょシルキーリップ」。タイトルのとおり、魔法まほう少女しょうじょ題材だいざいとしたアドベンチャーゲーム。

 キャラクターボイス、ムービーシーンの実装じっそうなどいまではたりまえだが当時とうじとしては画期的かっきてきで、ディスクメディアとマシンパワーをフルで使つかった意欲いよくさくである。ほんさくはTVアニメを意識いしきしたつくりになっており、主題歌しゅだいかりのオープニングからはじまり、アイキャッチやエンディングムービーまで用意よういされているのだ。

メガCDだからできた主題歌しゅだいかりのオープニング
かくしょうのタイトルがはいるのもTVアニメふう
ゲームの随所ずいしょまれるアイキャッチ
あきらわるごとにエンディングもながれる

 しるべ小学校しょうがっこうかよ魔法使まほうつか見習みならいの「リップ」は次期じき女王じょおう候補こうほえらばれ、1ねんあいだ人間にんげんかい修業しゅうぎょうんで次期じき女王じょおうとしてみとめられるのがゲームの目的もくてきだ。ほんさくあきら仕立したての構成こうせいでトップビュータイプのRPGのようなつくりになっている。人間にんげんかい桜ヶ丘さくらがおか舞台ぶたい小学校しょうがっこうかよいながら次々つぎつぎこる様々さまざま問題もんだい解決かいけつしていく。

 アドベンチャーというジャンルだけあってとくむずかしいゲームではなく、基本きほん目的もくてき場所ばしょくか特定とくてい人物じんぶつはなしかけるだけで物語ものがたりすすんでいく。ゲームせいいたってシンプルなのだが、おそらくメーカーが意図いとしてねらったわけではないところで難易なんいげているポイントがある。それは桜ヶ丘さくらがおかのマップがおどろくほど広大こうだいつくりになっており、いてあるいていると家路いえじすらもからなくなることもままある。人間にんげんかいたばかりでみぎひだりからないリップに感情かんじょう移入いにゅうができてしまう。

しるべ覇王はおう人間にんげんかい出向しゅっこうめいじられる
魔法まほうちから人間にんげん記憶きおくかいざんし、リップを人間にんげんかい住人じゅうにん
闇雲やみくもあるくと、迷子まいごになってみである

 イベントシーンの随所ずいしょ発生はっせいする特徴とくちょうてきなシステムに「会話かいわモード」が存在そんざい会話かいわモードでは「いかり」、「かなしみ」、「よろこび」の3つの感情かんじょうから選択せんたくしてキャラクターとの会話かいわすすめていく。選択せんたくした感情かんじょうによって会話かいわ内容ないよう変化へんかし、その結果けっかによって評価ひょうかポイントという得点とくてん増減ぞうげんする。この評価ひょうかポイントこそが女王じょおうみとめられるかの重要じゅうよう要素ようそになるので、的確てきかく選択せんたくでポイントをかせいでいきたい。

感情かんじょう選択せんたくをミスしてしまうと評価ひょうか激減げきげん慎重しんちょうえらばなけれなならない

 ほんさく魅力みりょくなにといっても個性こせいゆたかな登場とうじょうキャラクターにある。小学しょうがく4年生ねんせい魔法まほう少女しょうじょのリップの可愛かわいさはうまでもなく、クラスメイトのハゲタンクやサルなどはどうても小学生しょうがくせいにはえないいビジュアルがわらいをさそう。

 オマケてきではあるが時折ときおりてきとの戦闘せんとうもあり、最初さいしょたたかてき小学しょうがく4年生ねんせいおんなに“いいものをせようとする”露出ろしゅつきょうだったりと、ぶっんだキャラが数多かずおお登場とうじょうしプレーヤーをゲームにグイグイむ。

どうてもオッサン。しかも名前なまえはんしてハゲてない
小学生しょうがくせいにいいものをせるな
戦闘せんとうはコマンドバトル形式けいしき魔法まほう使つかっててきたたか

 ライバルとなる2人ふたり次期じき女王じょおう候補こうほ登場とうじょうアリ、水着みずぎかいアリと、まさにTVアニメのお約束やくそくがふんだんにまれており、操作性そうさせいわるやゲームの不親切ふしんせつさなどにをつぶればいまあそんでも十分じゅうぶんたのしめる内容ないよう。プレイをしていてがつけばオープニングきょくのフレーズがあたまからはなれなくなるほど夢中むちゅうになれるハズだ。