【東京とうきょうおもちゃショー2019】将棋しょうぎのルールを元もとにしたエンスカイのカードゲーム「譚たん棋戦きせん」に注目ちゅうもく。美麗びれいなイラストで描えがかれた武将ぶしょう達たちが、5×5のマスの上うえで激戦げきせんを繰くり広ひろげる！

　様々さまざまなキャラクターグッズを展開てんかいするエンスカイは、ここ最近さいきん、カードゲームやボードゲームなどのアナログゲームにも力ちからを入いれている。筆者ひっしゃが担当たんとうした昨年さくねんのおもちゃショーレポートでも紹介しょうかいした、トランプの大だい富豪ふごうとTCGを融合ゆうごうさせた「大だい富豪ふごう大だい貧民ひんみん」に続つづき、今年ことしのおもちゃショーでは「譚たん棋戦きせん（たんきせん）」という、日本にっぽん古来こらいのボードゲーム「将棋しょうぎ」とTCGを融合ゆうごうしたカードゲームを出展しゅってんしていた。

将棋しょうぎ盤ばん風ふうのボードの上うえで、カードの駒こまが戦たたかいを展開てんかい。手前てまえ2列れつが自陣じじん、奥おくの2列れつが敵陣てきじんとなる

　付属ふぞくの「駒こまカード」には、イラストレーターによる将棋しょうぎの駒こまと同おなじ役割やくわりの武将ぶしょうのイラストが描えがかれていて、これを将棋しょうぎ盤ばん風ふうの5×5マスのボード上じょうに置おいてプレイするというもの。プレーヤーは黒くろ（男性だんせい武将ぶしょうがメイン）と赤あか（女性じょせい武将ぶしょうがメイン）の軍勢ぐんぜいに分わかれ、最初さいしょに王将おうしょうと3枚まいの歩ふを設置せっち。手札しゅさつから新あらたな駒こまを出だしながら動うごかして、相手あいての王将おうしょうを取とることで勝負しょうぶが決きまるというルールが展開てんかいする。

黒くろの軍勢ぐんぜいの駒こまカードは男性だんせい武将ぶしょうがメイン。将棋しょうぎと同おなじ動うごきをする

赤あかの軍勢ぐんぜいの駒こまカードは女性じょせい武将ぶしょうが揃そろう。当然とうぜんながら役割やくわりは両りょう軍ぐんとも同おなじだ

　基本きほんルールが将棋しょうぎなので、駒こまカード同士どうしのバトルは原則げんそくとして存在そんざいせず、駒こまカードがいる場所ばしょに動うごかした時点じてんで取とることができる。もちろん取とった駒こまカードは自軍じぐんに参戦さんせんさせられるが、その際さいはカードにある数字すうじの数かずだけ後述こうじゅつの「士気しき」を減へらさなければならないので、戦況せんきょうをよく考かんがえる必要ひつようがあるだろう。また敵陣てきじんに駒こまカードを進すすめると成なりを意味いみする「覚さとし成なり」が発動はつどう。スリーブ内ないのカードを裏返うらがえしにすることで、さらに強力きょうりょくな駒こまカードとして活躍かつやくできるという仕組しくみだ。

　もちろんTCG的てきな面白おもしろみも含ふくまれている。プレーヤーは自分じぶんのターンごとにTCGでいうマナのような役割やくわりを持もつ「士気しき」を1ずつ増ふやし、その数かずによって新あらたな駒こまカードや、自軍じぐんを有利ゆうりに導みちびく「戦術せんじゅつカード」を出だして攻防こうぼうを繰くり広ひろげていくのだ。また駒こまカード同士どうしのバトルがないので、どんなに強つよい戦術せんじゅつカードでも、簡単かんたんに相手あいての駒こまカードは取とれないというバランスになっている。

手元てもとの士気しきのマス。1ターンで1ずつ増ふえる。通常つうじょうは減へらないが、赤あかい数字すうじのカードを使つかうときは減へってしまう

こちらが戦術せんじゅつカード。数字すうじが使用しように必要ひつような士気しき数すうで、士気しきが減へる赤あかい数字すうじのものは総そうじて効果こうかが高たかい

　セットには16枚まいの駒こまカードと20枚まいの戦術せんじゅつカードが2人ふたり分ぶん封入ふうにゅうされ、専用せんようのスリーブも付属ふぞくしている。またカード自体じたいは一般いっぱん的てきなTCGと同おなじサイズなので、市販しはんのスリーブも使用しよう可能かのうだ。今年ことし5月がつに行おこなわれた「ゲームマーケット2019春はる」にプレイアブル出展しゅってんし、そこで遊あそんだプレーヤーからのフィードバックを元もとに、8月がつの発売はつばいまでにゲームをさらにチューニングするとのこと。また拡張かくちょうパックの要望ようぼうなどもあり、売うれ行ゆきによっては別途べっとアイテムの発売はつばいなども検討けんとうしたいとエンスカイの担当たんとう者しゃは話はなしていた。価格かかくは3,500円えん（税別ぜいべつ）を予定よていしている。