インスタントカメラが謎なぞ解ときの鍵かぎを握にぎる!?　サイコホラーゲーム「MADiSON」体験たいけんレポート！【TOKYO SANDBOX 2024】

　Beep Japanより、7月がつ4日にち発売はつばいされる一人称いちにんしょう視点してんのサイコホラーゲーム「MADiSON」。PC版ばんはすでにSteamで配信はいしんされているが、6月22日にちに東京とうきょう・秋葉原あきはばらのベルサール秋葉原あきはばらで開催かいさいされたインディーゲーム中心ちゅうしんのイベント「TOKYO SANDBOX 2024」で、本ほん作さくのPS5版はんがプレイアブル出展しゅってんされていた。

　タイトルにもなっている「MADiSON」とは、血ちにまみれた儀式ぎしきを行おこなうなど、忌いまわしい行為こういをさせる悪魔あくまのことをさしている。しかし、ゲームをスタートした時点じてんでは全まったくわからない状態じょうたいだ。プレーヤーはある日ひ突然とつぜん、身みに覚おぼえのない暗くらい部屋へやに閉とじ込こめられた状態じょうたいで目めを覚さます。そこからあちらこちらを探索たんさくしていき、徐々じょじょにその全貌ぜんぼうを明あきらかにしていくのだ。

一体いったいこの暗くらい部屋へやはどこなのか……何なにもわからない状態じょうたいからゲームがスタートした

　ジャンルとして最もっとも近ちかいと感かんじたのは、脱出だっしゅつ系けいのゲームだ。部屋へやの中なかを見渡みわたしていると、ときおり虫眼鏡むしめがねマークなどが表示ひょうじされる。そこを調しらべてみると、アイテムを手てに入いれることができたり、あるいはドアに鍵かぎが掛かかっていることがわかったりするなど、何なにかしらの手てがかりを集あつめて行いくことができるのだ。

　たとえばドアノブを拾ひろったあとで、小ちいさい扉とびらに付つけることでその中なかにアクセスできるようになる。そこから道具どうぐを入手にゅうしゅすることで、新あらたな場所ばしょに移動いどうできるといった感かんじである。部屋へやの中なかはとても暗くらく、一部いちぶの場所ばしょはよく見みえない。そこで、付つけっぱなしになっているテレビの角度かくどを変かえることで、暗くらい場所ばしょも見みえるようになるなど、ちょっとしたプレーヤーのヒラメキが謎なぞ解ときに繋つながっていくような面白おもしろさがあるのだ。

部屋へやの壁かべに設置せっちされた小ちいさな扉とびらから、釘抜くぎぬきハンマーを入手にゅうしゅ

釘抜くぎぬきハンマーで釘くぎを抜ぬいていくことで、閉とじ込こめられた部屋へやの先さきに進すすんでいくことができた

　プレーヤーが探索たんさくする場所ばしょは、外そとの世界せかいがどうなっているのかわからない建物たてものの中なかだ。面白おもしろいところは、その状況じょうきょうは刻々こくこくと変化へんかするところである。たとえばさっき見みたときにはなかったものが突然とつぜん現あらわれたり、部屋へやの明あかるさが急きゅうに暗くらくなったりする。

　部屋へやの中なかの見みた目めも何なにかの儀式ぎしきが行おこなわれた後のちのようで、怖こわいというよりも不気味ぶきみな雰囲気ふんいきが漂ただよっている。このあたりは、日本にっぽん的てきなお化ばけ屋敷やしきよりも西洋せいよう的てきな呪のろいの館かんといったスタイルになっており、逆ぎゃくに興味深きょうみぶかく感かんじるところだ。また、ときおり人影ひとかげのようなものが通とおりすぎることがあるなど、あれはいったいなんだったんだ？ といった場面ばめんにちょくちょく出でくわす。

椅子いすの周まわりにロウソクが並ならべられている。よく見みると、その上うえには首くびつり用ようの輪わっかが!?

　この「MADiSON」のユニークなポイントのひとつが、探索たんさくの途中とちゅうで手てに入いれることができるインスタントカメラである。気きになるところでこのインスタントカメラを使つかうことで、写真しゃしんを撮とることができる。このときのアクションも細こまかく、ただ撮影さつえいするだけではなくプリントされた写真しゃしんを振ふることで徐々じょじょに絵えが浮うかび上あがってくるのである。

重要じゅうようなアイテムのインスタントカメラ。探索たんさくの幅はばを広ひろげてくれるアイテムだ

写真しゃしんを撮とっただけでは真まっ黒くろだが、振ふることで絵えが浮うかんでくる。ポラロイドカメラなどを使つかったことがある人ひとにとっては、懐なつかしく感かんじるアクションだ

　実じつはこのカメラで撮とった写真しゃしんも、ゲーム内ないに様々さまざまな影響えいきょうを及およぼすことがある。今回こんかい試ためし遊ゆうした範囲はんいでは大おおきな影響えいきょうを及およぼすポイントには出でくわさなかったのだが、とあるアイテムを元々もともとあったと思おもわれるところに取とり付つけた後のちで、インスタントカメラで写真しゃしんを撮とってみたところ、それまでなかった扉とびらが現あらわれるということがあった。

　このように、様々さまざまなアイテムを駆使くししていきながらいろいろな場所ばしょを探索たんさくしていくという、パズル的てきな要素ようそが楽たのしく、ついつい続つづきがプレイしたくなるようなゲームとなっている。

それまでなかったところに扉とびらが現あらわれるなど、建物たてもの自体じたいの状況じょうきょうも次々つぎつぎと変化へんかしていく

　ちなみに今回こんかいはノーマルの難易なんい度どでプレイしたのだが、それとは別べつに視覚しかく的てきなヒントなどが一切いっさい表示ひょうじされないハードモードも用意よういされていた。よりリアルに探索たんさくを楽たのしみたいという人ひとは、そちらで挑戦ちょうせんしてみるのもいいだろう。この「MADiSON」は、7月がつ4日にちにPS5とNintendo Switchで発売はつばいされる。真夏まなつの夜よるにヒンヤリとした気分きぶんが味あじわえるゲームをお探さがしの人ひとは、ぜひ挑戦ちょうせんしてほしい1本ほんだ。