「趣味しゅみの幅はばを広ひろげ人生じんせいを豊ゆたかにしてくれた」ジムニーシエラとの出会であい

2023.02.28 11:00

ライフスタイルを変かえるために転職てんしょくした先さきで、先輩せんぱいが乗のっていたジムニーを見みて「自分じぶんもこんな車しゃに乗のりたい」と一目惚ひとめぼれしたというTさん(39才さい）。それをキッカケにジムニーシエラ(JB74)を購入こうにゅうし、カーライフはもちろん趣味しゅみも増ふえて充実じゅうじつした日々ひびを送おくっているという。その変化へんかについて話はなしてもらった。

スズキ・ジムニーシエラに乗のるTさん(39才さい)は、現在げんざいでは愛車あいしゃのカスタムやドライブ、釣つりなど、クルマを使つかったレジャーがもっぱらの趣味しゅみだというが、シエラを手てに入いれるまではそのどれにも興味きょうみを持もっていなかったという。
そんなTさんのライフスタイルに変化へんかが訪おとずれたのは5年ねんほど前まえ、現在げんざいの職場しょくばに転職てんしょくをしたことがキッカケだったという。

「前ぜん職しょくはサービス業ぎょうだったので休やすみが不定期ふていきだったんです。でも、子供こどもと遊あそぶ時間じかんをしっかり作つくりたいと思おもって転職てんしょくを決きめました。今いまは土日どにちにきちんと休やすみを取とれる環境かんきょうです」
そうしてインターネットの回線かいせん工事こうじを行おこなうインフラ業務ぎょうむに携たずさわることになったTさん。そこでは作業さぎょうに当あたる同僚どうりょうと班はんを組くんでの業務ぎょうむが多おおいそうだが、そんな職場しょくばの先輩せんぱいから紹介しょうかいされた1台だいのクルマにTさんは衝撃しょうげきを受うけたという。

「2代目だいめモデルのジムニーだったんですが、グリルガードが付ついていたり、インチアップしてタイヤもゴツいのを履はいていたりして、車くるま高だかも高たかくてカッコよかったんです。しかも『軽自動車けいじどうしゃなんだよ』って教おしえられて、こんな軽自動車けいじどうしゃがあるなんてとビックリしました」

それまでのTさんの車くるま歴れきを振ふり返かえると、最初さいしょに手てに入いれたのはスズキのKeiだった。
「専門せんもん学校がっこうに行いっていたころに買かったクルマでした。免許めんきょを取とったばかりで、当時とうじはホンダのライフが流行はやっていてそれが欲ほしいなとは思おもったんですが、学生がくせいだったので予算よさんもかけられなかったし、親おやが『軽自動車けいじどうしゃでエアバッグも付ついているからこれに乗のれ』って感かんじで選えらんだクルマでしたね」
とはいえ、使つかい勝手がってに不満ふまんはなく、学生がくせいから社会しゃかい人じんになっても乗のり続つづけ、10年ねんほどを共ともに過すごしたという。

2台だい目めに乗のり換かえたのは、結婚けっこん後ごに子供こどもが生うまれ、軽自動車けいじどうしゃのKeiが手狭てぜまに感かんじたのがキッカケだったという。「乗のりやすいサイズの普通ふつう車しゃがいいな」と思おもって探さがして手てに入いれたのはマニュアルミッションが積つまれたフィットRSで、前ぜんオーナーによる多数たすうのカスタムも加くわえられていたそうだ。
「中古ちゅうこ車しゃとして店頭てんとうに並ならんでいたのを見みて一目惚ひとめぼれって感かんじだったんですが、灯火ともしび類るいがカスタムされていたり、ボンネットを開あけるとエンジンルームが赤あかく光ひかったりしていました。VTECエンジンにマニュアルミッションだったのも偶然ぐうぜんでしたけど、加速かそくも良よくて乗のりやすくて楽たのしいクルマでした」と振ふり返かえる。
だが、カスタムの度合どあいが予想よそう以上いじょうで、思おもっていたよりも維持いじ費ひがかかったことなどもあり、ほどなくして手放てばなすことになってしまったという。

「それで、新あたらしいクルマをどうしようと考かんがえていたときに、先輩せんぱいのジムニーを見みせてもらったというわけです。結婚けっこんしたままだったらジムニーはちょっと狭せまくて大変たいへんだったと思おもうんですが、今いまは離婚りこんして娘むすめと2人ふたりで暮くらしているので、サイズ的てきにも大丈夫だいじょうぶだろうと」
そして、そのころにはスズキ・ジムニーのフルモデルチェンジが話題わだいとなっていたこともTさんにとっては吉報きっぽうだった。
「当時とうじの現行げんこう型がただった３代目だいめモデルはデザインが丸まるっこくて、先輩せんぱいのような昔むかしのジムニーのほうがカッコいいなあと思おもっていたら、ちょうど新あたらしいジムニーが発表はっぴょうされたんです。それがカッコよくて、現行げんこう車しゃだから安全あんぜん装備そうびもしっかりしているし子供こどもを乗のせても安心あんしんできると思おもって注文ちゅうもんしました」

しかし、Tさんが所有しょゆうしているのは、軽自動車けいじどうしゃのジムニーではなく、ジムニーよりもサイズがひとまわり大おおきくて、エンジンも1500ccへと大型おおがた化かした普通ふつう車しゃ規格きかくのジムニーシエラ（JB74)。
当初とうしょ、ディーラーに注文ちゅうもんしたのは軽自動車けいじどうしゃのジムニーだったというが、最終さいしゅう的てきにシエラを購入こうにゅうすることになった経緯けいいを振ふり返かえってくれた。

「『スズキかりゆし祭まつり』というディーラーの展示てんじ会かいでシエラを見みたのがきっかけでした。もとからジムニーを手てに入いれたらいろいろイジってみたいと思おもっていたので、だったら最初さいしょからオーバーフェンダーも付ついていて車検しゃけんもそのまま通とおる普通ふつう車しゃのシエラをベースにしたほうが良よいんじゃないかって思おもったんです。すでにジムニーを予約よやくしていて1年ねん以上いじょうの納期のうきも伝つたえられていたのですが、シエラに変更へんこうしたいということをディーラーの担当たんとう者しゃさんにお伝つたえしました。『変更へんこうは可能かのうですが納期のうき待まちの順番じゅんばんももう一度いちど最後さいごからになりますよ』と言いわれたんですけど、それでもいいと希望きぼうを伝つたえて、改あらためて2年ねん待まちという納期のうきを教おしえてもらいました」

そして、納車のうしゃまでの2年間ねんかんを見据みすえながらゆっくり準備じゅんびを進すすめていたTさんのもとに、ディーラーからとある連絡れんらくが届とどく。
「自分じぶんより前まえのキャンセルが何なん件けんか出でたそうで『2ヶ月かげつ後ごに納車のうしゃされます』という連絡れんらくだったんです。嬉うれしかった気持きもちが半分はんぶん、ローンも2年ねん先さきの納車のうしゃを考かんがえて組くんでいたのでそれを前倒まえだおしする必要ひつようができて慌あわてました(笑)かっこわらい」
そんな経緯けいいを経へて、無事ぶじに2020年ねん3月がつに納車のうしゃを迎むかえることになったのが、このジムニーシエラというわけだ。

カスタムするにあたっては、既製きせい品ひんを取とり付つけるだけでなく、Tさん独自どくじのアイデアも取とり入いれられていて、たとえばフロントフェイスの印象いんしょうを変化へんかさせるにあたっては、社外しゃがい品ひんのバンパーとグリルに加くわえて、『S』マークのエンブレムから『SUZUKI』のロゴマークに変更へんこうしているという。「いろいろ探さがしたなかで、これがちょうどいいと思おもって」とTさんが見みつけたのはスズキ・キャリーの純正じゅんせいエンブレムだ。

また、エクステリアのステッカー類るいは看板かんばん屋やでの職務しょくむ経験けいけんを活いかして自作じさく。「ジムニーには『ワイルドウインド』という特別とくべつ仕様しよう車しゃがあるんですが、それを間違まちがえて『ワイルドワイルド』って読よんだら面白おもしろがられたことがあって、それをネタにして貼はってみました(笑)かっこわらい」という遊あそび心ごころも。

タイヤはリフトアップせずに収おさまるギリギリを目指めざしたという235/75-15にサイズアップ。これはせっかくジムニーに乗のっているならと始はじめた、海辺うみべ沿ぞいの砂浜すなはまを訪おとずれるドライブコースを楽たのしむにも役立やくだっているという。「地図ちずアプリを使つかってクルマで行いける海岸かいがんを調しらべるのも楽たのしいんです」とTさん。
エンジンルームに装着そうちゃくされた『ラストストッパー』は、電気でんきを流ながしてボディのサビを抑おさえるというアイテム。車体しゃたいへの塩害えんがいが大おおきいという沖縄おきなわでのカーライフを考慮こうりょして装着そうちゃくしているという。

ラゲッジスペースにはラグマットを敷しいてドレスアップ。ルーフには釣つり竿ざおを収納しゅうのうするためのレールをホームセンターで購入こうにゅうしたイレクターパイプでDIY。がっちり固定こていするよりも多少たしょう遊あそびを設もうけたほうが釣つり竿ざおへのダメージが少すくないため、固定こてい具合ぐあいを調整ちょうせいできるのが自作じさくの強つよみなんだとか。

これらの装備そうびは最近さいきん始はじめたという夜よる釣つりの趣味しゅみのために揃そろえたもの。「ジムニー乗のりとは別べつの職場しょくばの先輩せんぱいから誘さそわれて始はじめました。これまで絶対ぜったいハマるからと誘さそいは断ことわってきたんですが、やってみたら案あんの定じょうすっかりハマりましたね」とTさん。
堤防ていぼう沿ぞいに車内しゃないから竿ざおを出だせるスポットでの釣つりがメインのため、そこでもシエラは活躍かつやくしているという。

職場しょくばを変かえたことで生うまれたライフスタイルの変化へんかから、いつでも愛車あいしゃと一緒いっしょに過すごすとても幸しあわせなカーライフを手てに入いれるに至いたったTさん。そんなシエラを横よこに「これからも大事だいじに乗のって、子供こどもが大おおきくなったら代かわりに乗のってくれるのもいいかな」と話はなしてくれた。