妖怪ようかいあめふらしとバッタリ出会であった会社かいしゃ員いん　自宅じたくでもてなすことにして…

『妖怪ようかい』と聞きくと、おどろおどろしい怪物かいぶつのような見みた目めを想像そうぞうすることが多おおいでしょう。

しかし、中なかには人間にんげんにほとんど危害きがいを与あたえず、丁重ていちょうにもてなせば、人間にんげんにとっていいことをしてくれる妖怪ようかいもいるようです。

そんな、フレンドリーな妖怪ようかいについて、漫画まんが家かのミヤギトオル（miyagitoooru）さんが、自身じしんのInstagramで作品さくひんを公開こうかいしました。

『金曜日きんようびのあめふらし』

ある金曜きんようの夜よる、雨あめが降ふっていた時ときのこと。

会社かいしゃ員いんは帰かえりの道みちで、雨あめを降ふらせる妖怪ようかい『あめふらし』とバッタリ出会であいました。

「珍めずらしいな～、こんな都会とかいで」と、ひとたび話はなしかけると…。

あめふらしは、雨宿あまやどりする場所ばしょを探さがすために、話はなしかけられた人ひとについていく習性しゅうせいがあるそう。

会社かいしゃ員いんは、あめふらしをひと晩ばん泊とめることにしました。ネットで調しらべたところ、「あめふらしがついてきた場合ばあいはちゃんともてなすこと」とあったからです。

濡ぬれた髪かみを拭ふき、甘酒あまざけ代かわりにハチミツを加くわえたホットミルクを出だし、揚あげせんべいを与あたえると、あめふらしはどちらも気きに入いった様子ようす。

翌朝よくあさ、会社かいしゃ員いんが目めを覚さますと、空そらはすっかり晴はれ、虹にじが出でていました。どうやら、あめふらしは次つぎの街まちへと旅立たびだったようです…。

あめふらしと、また会あう日ひが来くるとすれば、それはきっと雨あめの日ひ。キュートな妖怪ようかいに会あえるなら、多少たしょう雨うが降ふっても、許ゆるせてしまうかもしれませんね。

なお、ミヤギさんによる漫画まんが本ほん『鬼おに姫ひめ神社じんじゃ通どおり商店しょうてん街がい』が、２０２３年ねん８月がつ３１日にちに発売はつばいされました。

妖怪ようかいと人間にんげんが共存きょうぞんする、不思議ふしぎな商店しょうてん街がいを描えがいた作品さくひんとなっているので、気きになる人ひとは、チェックしてみてはいかがでしょうか。

---

[文ぶん・構成こうせい／grape編集へんしゅう部ぶ]