「ありがとう」「いい話はなし」　庭にわの古ふるい小屋こやを解体かいたいしたら、床下ゆかしたから現あらわれたのは？

イギリスで民家みんかの庭にわで見みつかったものに驚おどろきの声こえが上あがりました。

ある住宅じゅうたくの所有しょゆう者しゃが、庭にわに置おいてある古ふるい小屋こやの解体かいたい作業さぎょうを進すすめていた時ときのことです。

床下ゆかしたの板いたを持もち上あげた彼かれらは、とてもびっくりしたそう。

なぜなら、床下ゆかしたに７匹ひきのキツネの赤あかちゃんがいたからです！

誰だれにも見みつからないこの場所ばしょで、母ははキツネが子育こそだてをしていたのですね。

家いえの住人じゅうにんは小屋こやの解体かいたいを中断ちゅうだんして、キツネの保護ほご団体だんたい『ザ・フォックス・プロジェクト』に連絡れんらく。こうして赤あかちゃんたちと母ははキツネを再会さいかいさせるための作戦さくせんが始はじまりました。

まず、赤あかちゃんたちを湯ゆたんぽを置おいた箱はこの中なかに入いれて、小屋こやがあった場所ばしょのそばに放置ほうち。

住人じゅうにんと『ザ・フォックス・プロジェクト』のスタッフは遠とおくから見守みまもりながら、母ははキツネが戻もどってくるのを根気こんきよく待まつことにします。

母ははキツネがなかなか現あらわれないので、彼かれらはハラハラしながら待まち続つづけたそう。

すると数時間すうじかん後ご、ついに母ははキツネが戻もどってきて、赤あかちゃんたちを１匹ひきずつ安全あんぜんな場所ばしょへ連つれて行いったのです。

この出来事できごとを『ザ・フォックス・プロジェクト』がFacebookで紹介しょうかいすると、喜よろこびの声こえが上あがりました。

『ザ・フォックス・プロジェクト』によると、母ははキツネは通常つうじょう、赤あかちゃんを捕食ほしょく者しゃから守まもるために複数ふくすうの巣す穴あなをもっているのだとか。

今回こんかいは母ははキツネが戻もどってきましたが、赤あかちゃんキツネを移動いどうさせた場合ばあい、母親ははおやが戻もどってこないケースもあるといいます。

そのため、我わが子このために戻もどってきた母親ははおやを「勇気ゆうきある母ははキツネ」と称賛しょうさんしました。

イギリスでは、春先はるさきに民家みんかの物置ものおきの床下ゆかしたなどでキツネが子育こそだてをすることは珍めずらしくないそうです。

しかし、中なかには赤あかちゃんがいる巣す穴あなを故意こいに埋うめてしまう人ひともいるとのこと。

今回こんかい見みつかった赤あかちゃんたちは、優やさしい住人じゅうにんのおかげで無事ぶじに母親ははおやと再会さいかいできてよかったですね。

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[文ぶん・構成こうせい／grape編集へんしゅう部ぶ]