「こんなところに置おき去ざりにされて」　保護ほご犬けんが見みつかった場所ばしょとは…？

アメリカのアリゾナ州しゅうの山やまで、男性だんせいがハイキングをしていた時ときのことです。

誰だれもいない自然しぜんの中なかで、彼かれは視線しせんを感かんじたのだそう。

周まわりを見渡みわたした男性だんせいは、目めを疑うたがいました。

小ちいさな穴あなに隠かくれるようにして横よこたわっている１匹ひきのメス犬けんがいたのです。

犬いぬの被ひ毛けの色いろが周まわりの土どとそっくりだったため、簡単かんたんに見落みおとしてしまいそうだったといいます。

男性だんせいはすぐに地元じもとの動物どうぶつ保護ほご団体だんたい『アリゾナ・ヒューメイン・ソサエティ』に連絡れんらくして、助たすけを求もとめました。

スタッフのラシーさんとトレイシーさんが到着とうちゃくするまでの約やく２時じ間あいだ、心しん優やさしい男性だんせいはずっと犬いぬのそばで待まっていたのだそう。

犬いぬは人ひとに対たいして落おち着ついていましたが、穴あなから出でようとはしませんでした。

到着とうちゃくしたラシーさんがリードを引ひっ張ぱって犬いぬを助たすけ出だし、水みずをあげると、すごい勢いきおいで飲のみ始はじめたのだとか。

乾燥かんそうしたアリゾナの砂漠さばく地帯ちたいで、ノドがカラカラだったのでしょう。

犬いぬは足あしに傷きずがあり、体からだも弱よわっていたため、歩あるくのを嫌いやがっていました。

そのため、彼女かのじょたちは犬いぬを赤あかちゃんのように抱いだきかかえて山やまを下おりたのです。

ハイカーの男性だんせいは、美うつくしい瞳ひとみが印象いんしょう的てきなこの犬いぬを『ブライトアイズ（輝かがやく瞳ひとみ）』と命名めいめいしました。

ブライトアイズちゃんはかなり痩やせていて、脱水だっすい症状しょうじょうを起おこしていましたが、治療ちりょうを受うけて回復かいふく。

そして数すう週間しゅうかん後ご、元気げんきになったブライトアイズちゃんに里親さとおやが決きまったのです！

これらの投稿とうこうには、ブライトアイズちゃんの救助きゅうじょに関かかわった人ひとたちへの称賛しょうさんの声こえが上あがりました。

ラシーさんは「この犬いぬは最期さいごまで、あの場所ばしょにいるつもりだったのでしょう。そしてこのいい人じんが犬いぬの命いのちを救すくったのです」と語かたっています。

ブライトアイズちゃんは極度きょくどの栄養失調えいようしっちょうと脱水だっすい症状しょうじょうで、歩あるく体力たいりょくもなかったといいます。

この日ひ、ハイカーの男性だんせいが見みつけなければ、最悪さいあくの結果けっかになっていたかもしれません。

九死きゅうしに一生いっしょうを得えたブライトアイズちゃんが、新あたらしい家族かぞくと幸しあわせに過すごしていけるといいですね。

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[文ぶん・構成こうせい／grape編集へんしゅう部ぶ]