「大丈夫だいじょうぶ。」まもなく挙式きょしきを控ひかえる花嫁はなよめと母ははのやりとりが、心こころあたたまる

自分じぶんがどれだけたくさんの人ひとに愛あいされていたのか…結婚式けっこんしきほど、そのことに気付きづかせてもらえる機会きかいはないかもしれません。

そんな幸福こうふく感かんに満みたされる一方いっぽうで、無事ぶじに式しきを終おえることができるかという緊張きんちょう感かんや、新しん生活せいかつへの不安ふあん、両親りょうしんと離はなれる寂さびしさなど、言葉ことばにならない様々さまざまな感情かんじょうに溢あふれる１日にちでもあります。

挙式きょしき当日とうじつを迎むかえた、大島おおしま優子ゆうこさん演えんじる花嫁はなよめ。彼女かのじょのそんな複雑ふくざつな想おもいに気付きづいたのは、やっぱり“あの人ひと”でした。

いつもそばにいてくれて、ありがとう

徳島とくしまから上京じょうきょうして、５年ねん。

大学だいがくの同窓会どうそうかいで再会さいかいした彼かれと、３年ねんの月日つきひを経へてついにこの日ひを迎むかえた彼女かのじょ。

ずっと憧あこがれていたウエディングドレスに身みを包つつんだ自分じぶんの姿すがたを見みて、嬉うれしさがこみ上あげます。

でもその一方いっぽうで、本番ほんばんが近ちかづくにつれてだんだん広ひろがっていく緊張きんちょうと不安ふあん…。

そんな彼女かのじょの気持きもちにすぐ気付きづいたのは、誰だれよりも自分じぶんのことを理解りかいし、見守みまもってくれていた、母ははでした。

仕事しごとに夢中むちゅうで身体しんたいが疎おろかになりがちな時とき、寂さびしくなって実家じっかに戻もどりたい時とき…。

まるで見計みはからったように、地元じもとの野菜やさいや果物くだもの、ぬいぐるみなど、小ちいさい頃ころから慣なれ親したしんできたものを段だんボールいっぱいに詰つめて送おくってくれた母はは。

その荷物にもつの中なかに、毎回まいかい当あたり前まえのように入はいっていたのが、いつも実家じっかのお風呂ふろにあった『ミノン』。

生うまれた時ときから毎日まいにちそばにあって、生活せいかつの一部いちぶとなっていた『ミノン』は、遠とおい故郷こきょうにいる母ははと自分じぶんを繋つないでくれる、大切たいせつなものでした。

晴はれの日ひに、こうして潤うるおった美うつくしい肌はだでドレスに袖そでを通とおすことができるのは、いつも自分じぶんを気きにしてくれていた母ははのおかげ。

日々ひびの生活せいかつを大切たいせつにする…そんな当あたり前まえだけど忘わすれてしまいがちな大切たいせつなことを、母はははいつも遠とおくから教おしえてくれていました。

こうして無事ぶじ、晴はれて最愛さいあいの人ひとと結むすばれた彼女かのじょ。でも、この日ひを迎むかえるまで、紆余曲折うよきょくせつがあったようです。

そんな、上京じょうきょうから結婚けっこんまでの日常にちじょうが描えがかれた過去かこ５作品さくひんが、特設とくせつサイトで見みることができます。

彼かれとのちょっとしたケンカや、久々ひさびさに帰省きせいした実家じっかでのやりとりなど、何気なにげない描写びょうしゃがとてもリアルで、思おもわず自分じぶんを映うつしてしまうかもしれません。ぜひチェックしてみて下くださいね。