灯油とうゆを買かいに出でかけたまま、数日すうじつ間あいだ戻もどらなかった母親ははおや　理由りゆうに温あたたかい涙なみだ

Twitterユーザーの由太郎よしたろう（@yutarou11）さんが、亡なき母親ははおやの思おもい出でをネット上じょうに投稿とうこう。

母親ははおやにまつわる奇跡きせきのような実話じつわが、人々ひとびとの心しんを温あたたかくしました。

灯油とうゆを買かいに出でかけたきり、母親ははおやが音信いんしん不通ふつうになった理由りゆう

投稿とうこう者しゃさんが、中学ちゅうがく３年生ねんせいだったころ。会社かいしゃを経営けいえいする父親ちちおやの助手じょしゅとして働はたらいていた母親ははおやは、よく自宅じたくと事務所じむしょの間あいだを行いき来きしていました。

ある冬ふゆの日ひ。自宅じたくにある灯油とうゆが残のこり少すくないことに気付きづいた母親ははおやは、投稿とうこう者しゃさんに向むかってこういいます。

玄関げんかんを出でて、事務所じむしょへ向むかった母親ははおや。すると事務所じむしょに着ついてすぐに、電話でんわの音おとが鳴なり響ひびいたのです。

緊急きんきゅうな仕事しごとの連絡れんらくかと思おもい、母親ははおやは慌あわてて受話器じゅわきをとりました。相手あいては見知みしらぬ男性だんせいで、受話器じゅわきごしに「お姉ねえちゃん、いまどんな下着したぎを着つけているの？」という言葉ことばを口くちにします。

不快ふかいなイタズラ電話でんわに対たいし、母親ははおやはひるむことなく「白しろだよ！あんた、なんてイタズラしてんだい！」と怒鳴どなりつけました。

予想よそう外がいな母親ははおやからの反撃はんげきに、男性だんせいは驚おどろいたのでしょう。男性だんせいが慌あわてて電話でんわを切きろうとした、その瞬間しゅんかん。母親ははおやの耳みみには、受話器じゅわきごしに車くるまいすをギイギイと鳴ならす、特徴とくちょう的てきな音おとが飛とび込こんできました。

電話でんわを切きろうとする男性だんせいを、母親ははおやはとっさに引ひき止とめます。そして「あんた、つらいんだろう？」と声こえをかけ、電話でんわをかけてきた男性だんせいの事情じじょうを聞きこうとしたのです。

イタズラ電話でんわをかけてきたのは、下しも半身不随はんしんふずいにより車くるまいすで生活せいかつをする、会社かいしゃ員いんの男性だんせいでした。真面目まじめな性格せいかくで、人一倍ひといちばい努力どりょくして成績せいせきを上あげるも、周囲しゅういからは障さわがい者しゃであることを理由りゆうに差別さべつを受うけていたといいます。

つらい日々ひびに耐たえられなくなり、自殺じさつをしようと心しんに決きめた男性だんせい。「人生じんせいの最後さいごに、一いち度どくらいは不ふ真面目まじめなイタズラをしてやろう」と思おもい、電話でんわ帳ちょうから適当てきとうに事務所じむしょの電話でんわ番号ばんごうを選えらんだようです。

男性だんせいの自宅じたくは、投稿とうこう者しゃさん一家いっかが住すむ隣となりの県けんにありました。母親ははおやは約やく３０分ふんかけて男性だんせいの住所じゅうしょをき出きだし、「あたしが行いくまで死しぬんじゃないよ」と伝つたえ、車くるまを飛とばして男性だんせいの元もとへ向むかいます。

男性だんせいの自宅じたくに到着とうちゃくした母親ははおやは…。