安楽あんらく死しさせられそうだった毛けのないウサギ　今いまではインスタで大人気だいにんきに

２０１７年ねん、オーストラリアに住すむカサンドラさんはFacebookで「毛けのないウサギ、あげます」という投稿とうこうを目めにしました。

すでに１匹ひきのウサギを飼かっていた彼女かのじょはその投稿とうこうをしたブリーダーに連絡れんらくしてみることに。すると毛けのないウサギの写真しゃしんが送おくられてきて、「このウサギは売うれないから無料むりょうです」といわれたのです。

ブリーダーいわく、以前いぜんも同おなじように毛けのないウサギが生うまれてその子こは安楽あんらく死しさせたのだそう。

それを聞きいたカサンドラさんは翌日よくじつにブリーダーの家いえを訪おとずれ、毛けのないウサギを家いえに連つれて帰がえりました。

彼女かのじょはそのオスのウサギを『ミスター・ビグルスワース』と命名めいめい。映画えいが『オースティン・パワーズ』に登場とうじょうする毛けのない猫ねこと同おなじ名前なまえです。

それまで毛けのないウサギを見みたことがなかったカサンドラさんは、ミスター・ビグルスワースの世話せわの仕方しかたがまったく分わからなかったのだとか。

調しらべても何なんの情報じょうほうも出でてこないため、彼女かのじょはInstagramに写真しゃしんを載のせて情報じょうほうを募つのることにします。

すると同おなじように毛けのないウサギを飼かっている世界中せかいじゅうの人ひとたちからたくさんのメッセージが届とどいたといいます。

その後ご、メディアで紹介しょうかいされたことをきっかけにミスター・ビグルスワースのファンが急増きゅうぞう。

Instagramのフォロワーもどんどん増ふえて、２０２０年ねん５月がつ現在げんざいはなんと約やく１３万まん人にんとなっています。

全身ぜんしんピンク色ぴんくいろのミスター・ビグルスワースはまるでウサギのぬいぐるみのよう。

彼かれのユニークなかわいらしさにファンはメロメロになっているようです。

カサンドラさんによると、ミスター・ビグルスワースのような毛けのないウサギは、高たかい割合わりあいで４週間しゅうかん以上いじょうは生いきられないのだそうです。

しかし個体こたいによっても違ちがうため、中なかには後ごから全身ぜんしんや部分ぶぶん的てきに毛けが生はえてきて長生ながいきする子こもいるのだとか。

ミスター・ビグルスワースは現在げんざいも元気げんきに過すごしているということです。

安楽あんらく死しさせられそうになりながらカサンドラさんに引ひき取とられ、いまでは世界中せかいじゅうにファンがいる人気にんきウサギとなったミスター・ビグルスワース。

大切たいせつな命いのちが救すくわれて本当ほんとうによかったですね。

---

[文ぶん・構成こうせい／grape編集へんしゅう部ぶ]