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『あしたのジョー』を含む、梶原一騎原作のおすすめ名作漫画5作品! | ホンシェルジュ

『あしたのジョー』をふくむ、梶原かじはらいち原作げんさくのおすすめ名作めいさく漫画まんが5作品さくひん

更新こうしん:2021.12.15

スポーツや格闘かくとう漫画まんがなどのジャンルで数々かずかず名作めいさくおくしてきた、梶原かじはらいちかれ著作ちょさくなかでもとくしんのこ名作めいさくを、今回こんかいは5作品さくひん紹介しょうかいします。

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梶原かじはらいち代表だいひょうさく!『巨人きょじんほし

スポ漫画まんがのパイオニアてき作品さくひんです。高度こうど経済けいざい成長せいちょう日本にっぽん野球やきゅうかいふかせまった内容ないようになっています。

著者ちょしゃ
川崎かわさき のぼる
出版しゅっぱん
1995-06-02

ほしゆうは、かつてきょじん三塁手さんるいしゅだったちちいちてっ英才えいさい教育きょういくだいリーグボール養成ようせいギブス(トレーニング器具きぐ)によってそだてられた、正確せいかく無比むひなコントロールをほこ投手とうしゅです。かれらのゆめ巨人きょじん入団にゅうだんし、そのなかかがやく「ほし」になることでした。やがてゆうは、巨人きょじん入団にゅうだんたし、魔球まきゅうだいリーグボール1ごう」や「2ごう」を駆使くしし、ライバルたちたたかいます。最後さいごのマウンドでは、たい中日ちゅうにちせんでコーチとなったちち親友しんゆうとの対決たいけつとなりました。

この作品さくひんは、努力どりょくつづけることでられる結果けっかえがかれています。一徹いってつの、目的もくてき以外いがいすべてを犠牲ぎせいにして努力どりょくするというかんがえは、連載れんさい当時とうじからすでにふるかんがえだとおもわれていたようです。かれおこなった「教育きょういく」は児童じどう虐待ぎゃくたいだとわれることもありますが、作中さくちゅうではゆうおおきく成長せいちょうさせました。

パロディだけっていて、原作げんさく内容ないようらないというほうもぜひ漫画まんがんで、一徹いってつ野球やきゅうたいするアツいおもいをかんじてください。

自分じぶんをかえりみない、一途いちずおもい『あいまこと

「きみのためならねる」というセリフで一世いっせい風靡ふうびし、少年しょうねんにおける恋愛れんあい漫画まんが先駆さきがけとなった作品さくひんです。

財閥ざいばつ令嬢れいじょう早乙女さおとめあいは、おさないころいのちすくってくれた太賀たがまこと再会さいかいし、自分じぶんすくったときにできたきずのせいで、かれ人生じんせいがめちゃくちゃになったことをります。あいまことつぐなうため、かれ東京とうきょう名門めいもんこう入学にゅうがくさせますが、不良ふりょうとなったまこと学校がっこう支配しはいしようとたくらみます。あいまこと、そしてあい好意こういせる岩清水いわしみずの3にんによる純愛じゅんあいストーリーがひろげられていきます。

著者ちょしゃ
ながやす たくみ
出版しゅっぱん
2001-05-11


どんなにつめたくされてもまことくしつづけるあい姿すがたは、読者どくしゃに「ひとあいするということ」を真剣しんけんかんがえさせてくれます。あいは、「きみのためならねる」というちかいをてて、彼女かのじょかげからささえる岩清水いわしみずたいしても、まことへのおもいから「わたしなどわすれて…」とってってしまいます。まことのことなどわすれ、岩清水いわしみず一緒いっしょになったほうしあわせだとわかっていても、あいは「わたしをなげやりにさせるのは、あのまことさんのつめたさ……」とまことにぞっこんなのです。

あい両親りょうしんてた手紙てがみなかに「あいよりもつよし」とあるように、彼女かのじょ生涯しょうがいをかけてつらぬくとめたまことへの真剣しんけんおもいにはしんたれます。究極きゅうきょくの「あい」の物語ものがたりです。

リングのうえでしかきられないおとこたち『あしたのジョー』

ほんさく以降いこうすべてのボクシング漫画まんが原点げんてんともいえる作品さくひんです。

不良ふりょう少年しょうねんジョーは、東京とうきょうのドヤがいながき、アル中あるちゅうのボクサー丹下たんげ段平だんびら出会であいます。丹下たんげはジョーのボクシングの才能さいのうみ、かれをボクサーにしようとします。一方いっぽうのジョーはボクサーになるなどなく、子分こぶんたちとわるさをつづけ、ついには警察けいさつつかまり、鑑別かんべつしょれられてしまうのでした。そんなかれもとに、丹下たんげから「あしたのために」のしからはじまるボクシング指南しなん手紙てがみとどきました。その手紙てがみをきっかけに、ジョーはボクサーとしての第一歩だいいっぽすのでした……。

著者ちょしゃ
ちば てつや
出版しゅっぱん
2003-05-23

おおくの読者どくしゃかなしませた、ジョーの生涯しょうがいのライバルである力石りきいし。ジョーが力石りきいし所属しょぞくするボクシングジムからの勧誘かんゆうことわり、まずしいジムをえらんだことで、力石りきいしはジョーのハンデをみとめ、ジョーのいる階級かいきゅうまで過酷かこく減量げんりょうめます。ジョーよりあたまひとつぶんたか力石りきいしが、ウェルターきゅうからバンダムきゅうまで体重たいじゅうとせば、現実げんじつてきけられないものでした。自分じぶんのせいで力石りきいしんでしまったという罪悪ざいあくかんさいなまれていたジョーですが、それでもたたかいをやめません。ジョーもリングのうえのうと決意けついしたのだとかんじました。

えたよ……まっしろに……えつきた……まっしろはいに……」とう、めいラストシーン。そこにいたるまでのジョーの人生じんせいすべみ、しんからの感動かんどうてみませんか?


『あしたのジョー』がになっているというほうにおすすめなのが<『あしたのジョー』登場とうじょう人物じんぶつ10にん名言めいげん徹底てってい紹介しょうかい名作めいさく漫画まんが最後さいごまで解説かいせつ名言めいげんあつめたこの記事きじむと『あしたのジョー』にもっとかれてしまうでしょう。

梶原かじはらいちえがす、師匠ししょう弟子でしきずな柔道じゅうどう一直線いっちょくせん

主人公しゅじんこう一条いちじょう直也なおやは、東京とうきょうオリンピックで父親ちちおややぶいのちとしたショックから、日本にっぽん柔道じゅうどうかいすくうため、もと講道館こうどうかんおにしゃばれたくるま周作しゅうさく弟子でしりします。「地獄じごくしゃ」「海老えびしゃ」などのわざけた直也なおやは、様々さまざまなライバルとのたたかいをて、世界せかいへとばたいていくのでした……。

著者ちょしゃ
["梶原かじはら いち", "永島ながしま 慎二しんじ", "だかもり 篤子あつこ"]
出版しゅっぱん


ほんさくは『あしたのジョー』と同様どうように、師弟してい弟子でしきずなえがします。周作しゅうさく直也なおやに、選手せんしゅとしての「野性やせい」が必要ひつようだとおもい、みずか師弟してい関係かんけいり、ひとりで修行しゅぎょうさせます。直也なおやは「野性やせい」をけることに成功せいこうしますが、周作しゅうさく直也なおやのライバル選手せんしゅに「地獄じごくしゃやぶりの秘策ひさくさづけ、ちをかけてくるのでした。しかし直也なおやは、必殺ひっさつわざにはたよらない安定あんていした試合しあいはこびで相手あいて選手せんしゅたおし、優勝ゆうしょうにしました。

その試合しあい数日すうじつ、パリの大会たいかい活躍かつやくする直也なおや姿すがたをテレビでていた周作しゅうさく発作ほっさこし、テーブルに「一直線いっちょくせん」の文字もじのこくなります。弟子でし成長せいちょうのため、その弟子でしうらまれ、たたかうことにもなる周作しゅうさくかれからは、師匠ししょうとしてのうつわおおきさがかんじられることでしょう。

現実げんじつではありえないようなわざ連続れんぞくで、梶原かじはらりゅう漫画まんがてき表現ひょうげんもちいたダイナミックな柔道じゅうどうたのしむことができる作品さくひんです。

梶原かじはらいち自伝じでん漫画まんが!『おとこ星座せいざ

梶原かじはらいち引退いんたいさくで、梶原かじはら人生じんせいえがいた自伝じでんてき漫画まんがです。

かじ一太かずた梶原かじはらいち)は、もと講道館こうどうかん木村きむら政彦まさひこ敗北はいぼくにショックをけ、高校こうこう暴力ぼうりょく事件じけんこします。高校こうこう自主じしゅ退学たいがくしたあと、アルバイトをはじめるものの、うまくいかない一太かずた。そんなときにおとうとからすすめられた漫画まんが雑誌ざっしへの小説しょうせつ投稿とうこうが、かれ人生じんせいおおきくえました。空手からて大山おおやまばいたちとの出会であいや、ちちとの死別しべつなど様々さまざま経験けいけんて、最後さいごには週間しゅうかん少年しょうねんマガジンからプロレス漫画まんが原作げんさく依頼いらいされるほどの実力じつりょくしゃとなっていくのでした……。

著者ちょしゃ
["梶原かじはら いち", "原田はらだ 久仁くにしん", "だかもり 敦子あつこ"]
出版しゅっぱん


一太かずた人生じんせいかたるのにかせない人物じんぶつ大山おおやまばいたち一太かずた無名むめい格闘かくとうだった大山おおやまから「プロレス巌流島がんりゅうじま決闘けっとう」についてはなしき、記事きじにしたことで、作家さっかとしてはじめます。また、一太かずたひらいたバーが地元じもとのヤクザにをつけられたり、店員てんいん裏切うらぎられたりしたときにも、大山おおやま一太かずたはげまし、ささえたのでした。大山おおやま存在そんざい一太かずたにとって、そして作家さっか梶原かじはらいちにとって、なくてはならない存在そんざいです。

大山おおやまほかにも力道山りきどうざんやアントニオ猪木いのきなど、実在じつざいする格闘かくとうをモデルにえがかれたキャラクターが数多かずおおてくるので、格闘かくとうファンならいちんでおきたい作品さくひんとなっています。

おおくの漫画まんが影響えいきょうあたえる名作めいさくみだしてきた、梶原かじはらいち少年しょうねん青年せいねん漫画まんがきたひとこそ、それらの原点げんてんにある梶原かじはら作品さくひんんでみてはいかがでしょうか。

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