恋愛相談、というものをよく
寄せられる。TwitterのリプライやInstagramのメッセージで、
或いはライブやイベントで
頂くお
手紙で。ファンの
方々の
悩みは、
物凄く
身近な
他人事といった
感じだ。まるで
自分のことのように
真剣に
感じてしまうのと
同時に、
歌詞のネタとしても
有効活用させていただいている。
感謝。
好きな
人≠
恋人だったり、
二番目ポジションだったり、どうしようもない
恋愛事情を
抱えている
人も
決して
少なくない。そんなどうしようもない
恋の
話がわたしは
大好きだ。
綺麗事だけで
成立する
恋なんて、
何の
物語にもならない。
わたし恋をしている。
- 著者
- 益田ミリ
- 出版日
- 2013-11-22
五・
七・
五の
川柳とイラスト、ショートストーリーで
描くさまざまた
女の
子たちの
恋愛模様。
主人公は、どこにでもいるような
女の
子だ。
身近な
誰かの
恋愛事情を
覗き
見しているような、または
自分の
恋愛事情を
覗き
見されているかのような、
等身大の
恋の
物語が
収められている。
“
彼がいてときめく
男がいてちょうど”
“あたしになど
落ちない
男の
方が
好き”
“
傷ついたふりをしたのはあたしの
情”
後ろめたいことのない
恋なんて
存在しないのではないだろうか。ちょっとずるい
駆け
引きも、
身勝手な
思い
込みも、
強がりも、
全部ひっくるめた
恋。そんな
普段着の
恋を、
普段着のまま
全うできる
女の
子は
強い。デニムとパーカーとスニーカーでデートに
赴ける
女の
子の
最強感が
描き
出された
一冊だ。
誰にも言えない恋ばっか
- 著者
- さめざめ
- 出版日
- 2014-09-25
女の
子の
赤裸々すぎる
本音を、
放送禁止寸前の
赤裸々すぎる
言葉で
歌うアーティスト、さめざめ。オフィシャルサイトには“
報われない
恋愛をする
女性メンヘラ
界のカリスマ”とある。わたしはメンヘラという
言葉も、ナーバスな
人のことを
軽率にメンヘラと
呼ぶ
風潮も
嫌いだが、
自らこの
称号を
名乗っているのは
逆に
潔くて
格好いいと
思う。「We are メンヘラクソビッチ」という
曲が
素晴らしいので、
恋に
悩み
過ぎてダイエットサプリを
多めに
飲んだ
後暴飲暴食に
走ったことのあるような
女の
子は
是非聴いてみてほしい。
さて、
本の
紹介に
移ろう。この
本にはタイトル
通りの
恋の
詩が55
篇収録されている。
誰にも
言えない
恋のこと、
誰にも
言えない
夜のこと、そんな
夜の
残留物のような
朝のこと。
抜け
出したいのに
抜け
出せない、
終わらせたいのに
終わらせられない、
逃げ
出したいのに
逃げ
出せない……
泥濘のような
恋愛を
丸裸の
言葉で
曝け
出す。
恋とか、
愛とか、
夢とか、その
他の
色んなこととか、
大人になっていくにつれ
失われてしまった
純粋とか、
簡単に
繋がれることに
疲れてしまった
心とか、それでもまだ
誰かをを
真っ
直ぐに
愛したい
自分とか。ここにはきっと、わたしたちがいる。ズタズタに
傷ついても
尚、
誰かに
恋をすることをやめられないわたしたちが。