松山まつやまケンイチは実写じっしゃ化かがハマる！出演しゅつえん映画えいが、テレビドラマの魅力みりょくと原作げんさく作品さくひんを紹介しょうかい

松山まつやまケンイチは映画えいが『デスノート』のエル役やくで大だいヒット！【プロフィール】

松山まつやまケンイチは、1985年ねん3月がつ5日にち生うまれ。身長しんちょう180㎝、体重たいじゅう60㎏で、テレビやスクリーンではあまり分わかりませんが意外いがいと高こう身長しんちょうです。ホリプロに所属しょぞくし、出身しゅっしん地ちは青森あおもり県けん。郷土きょうど愛あいに熱あつく1日にちでも休やすみがあれば、地元じもとに帰かえる程ほどだとか。

松山まつやまケンイチは、親おやの勧すすめで芸能げいのう界かいに進すすみます。ホリプロ男性だんせいオーディション「New Style Audition」で16,572人にんの頂点ちょうてんに立たち芸能げいのう界かいデビューを果はたします。

俳優はいゆうデビューは2002年ねんのテレビドラマ『ごくせん』。映画えいがデビューは翌年よくねんの『アカルイミライ』でした。ブレイクするきっかけの1つにもなった映画えいが『デスノート』とそのシリーズでは、「エル」役やくを演えんじ、その独特どくとくのキャラクターも大おおきな話題わだいになりました。

その後ごも『デトロイト・メタル・シティ』の「根岸ねぎし崇たかし一いち」のようにクセの強つよいキャラを実写じっしゃ化か。「憑依ひょうい型がた」俳優はいゆうとも称しょうされその地位ちいを確立かくりつしています。また、NHK大河たいがドラマ 『平清盛たいらのきよもり』に主演しゅえんするなど実力じつりょくにも定評ていひょうがあります。

プライベートでは、2011年ねんに女優じょゆうの小雪こゆきと結婚けっこんしました。出会であいのきっかけは松山まつやまケンイチが主演しゅえんを務つとめた映画えいが『カムイ外伝がいでん』。小雪こゆきはヒロインでした。嫁よめの方ほうが8歳さい上じょうという年としの差さカップルですが、3人にんの子供こどもに恵めぐまれ、良よき父親ちちおやでもあります。インスタグラムにはこれまで出演しゅつえんした作品さくひん画像がぞうが多数たすうあり、ファンページも人気にんきを博はくしています。

変幻へんげん自在じざい、ただし曲まげないところは曲まげない。松山まつやまケンイチは覚悟かくごが魅力みりょく

松山まつやまケンイチの魅力みりょくは、第だい一いちに変幻へんげん自在じざいな役やくづくりができる事ことではないでしょうか。原作げんさくのイメージを潰つぶさず、しかしコピーでもない演技えんぎによって作品さくひん全体ぜんたいを魅力みりょく的てきなものにしています。

特とくにクセの強つよい役やくでは本領ほんりょう発揮はっき。映画えいが『デスノート』の「エル」としては異様いような空気くうきをまとった天才てんさいを見事みごとに実写じっしゃ化かしました。また『デトロイト・メタル・シティ』では、垢あかぬけない主人公しゅじんこう「根岸ねぎし崇たかし一いち」が「ヨハネ・クラウザーⅡ世せい」としてデスメタルバンドのボーカルに豹変ひょうへんするという役やくどころもこなしています。  

映画えいが『NANA』では、バンドのベーシスト役やくを演えんじるため、一いち晩ばんでベースを弾ひきこなせるように練習れんしゅうしました。映画えいが『GANTZ』では体重たいじゅうを7Kg、さらに映画えいが『聖きよしの青春せいしゅん』では20Kg増量ぞうりょうし、役やくに合あわせるというストイックぶりで驚おどろかせました。

そんな柔軟じゅうなんなイメージと反対はんたいに、1つこうだと思おもうと突つき進すすむ性格せいかくでもあります。演技えんぎの事ことになると非常ひじょうに熱あつく、現場げんばで監督かんとくやスタッフとぶつかる事ことも多々たたあったということです。思おもい切きった実写じっしゃ化かが成功せいこうするのは、「もう誰だれに嫌きらわれてもいい」という覚悟かくごがあるから。家族かぞくには愛あいされているという保証ほしょうがあることが、彼かれを強つよくしているのです。

元々もともと祖父そふが農家のうかであったこともあり、お金かねに頼たよらず土どから採とったものを頂いただく生活せいかつがしたいという願望がんぼうがあるそう。松山まつやまケンイチの飾かざらない演技えんぎや親近しんきん感かんは、そういった育そだちが影響えいきょうしているのかもしれません。

松山まつやまケンイチの魅力みりょくをもっと知しりたい方ほうは、彼かれ自身じしんの書かき下おろしたエッセイを手てに取とってみてください。『平清盛たいらのきよもり』の撮影さつえいをしながら、結婚けっこん・第だい一いち子し誕生たんじょうといった人生じんせいの局面きょくめんを迎むかえた彼かれが何なにを考かんがえていたのか、赤裸々せきららに綴つづられています。

敗者はいしゃ

著者ちょしゃ

松山まつやま ケンイチ

出版しゅっぱん日び

【ライターおすすめ】松山まつやまケンイチの魅力みりょくを知しるなら『うさぎドロップ』

松山まつやまケンイチの魅力みりょくを知しる上じょうでおすすめの作品さくひんは『うさぎドロップ』です。ほっこりするような愛情あいじょうに溢あふれた物語ものがたり。サラリーマンの河かわ地ち大吉だいきちと、大吉だいきちに引ひき取とられた少女しょうじょりんの奮闘ふんとう記きです。

どれも魅力みりょく的てきな松山まつやまケンイチ出演しゅつえん作品さくひんですが、本ほん作さくは特とくに彼かれのイメージそのままを映画えいがにしたような作品さくひん。2人ふたりに起おこる出来事できごとも身近みぢかで親近しんきん感かんが倍増ばいぞうし、大吉だいきちとりんを応援おうえんせずにはいられなくなります。

その愛情あいじょうたっぷりの主人公しゅじんこうを演えんじた松山まつやまケンイチ。滲にじみ出でてくる優やさしさや親近しんきん感かんは、どんな俳優はいゆうにもできることではありません。国民こくみんのお兄にいさん的てきな松山まつやまケンイチを感かんじることができる点てんがおすすめです。

まだ観みたことが無ない方ほうは、ぜひ本ほん作さくをご覧らんください。また、程ほどよい敷居しきいの高たかさで読よみやすい原作げんさくのおすすめはこちらから。

ここからは、松山まつやまケンイチが実写じっしゃ化かした作品さくひんを、原作げんさくとともに紹介しょうかいしていきます。『デスノート』や『デトロイト・メタル・シティ』以外いがいにも、ハマり役やくがたくさんありますよ。

【映画えいが原作げんさく】松山まつやまケンイチのもはや貴重きちょうな暴力ぼうりょく的てきな役やく『秘密ひみつの地下ちか室しつ　完全かんぜんなる飼育しいく』（2003年ねん）

原作げんさくは、実際じっさいの犯罪はんざいの裏側うらがわを描えがくことを得意とくいとしている松田まつだ美智子みちこが書かいた同名どうめい小説しょうせつ。本ほん作さくも実際じっさいに発生はっせいした事件じけんをもとにした内容ないようで、アブノーマルな愛あいをいろいろな設定せっていで描えがいた「完全かんぜんなる飼育しいく」シリーズ映画えいがの4作さく目めです。飼育しいく女優じょゆうと呼よばれる主演しゅえん女優じょゆうのヌードや濡ぬれ場ばが売うりの作品さくひんですが、本ほん作さくは性的せいてき描写びょうしゃは少すくなめ。

物語ものがたりは、主人公しゅじんこう・高こう山梨やまなし里さとが彼氏かれしのヒトシに殴なぐられるところから始はじまります。暴力ぼうりょくを振ふるわれ捨すてられた梨なし里さとは、タケルという男おとこに拾ひろわれ監禁かんきんされてしまいます。言葉ことばと記憶きおくの一部いちぶを失うしなったタケルは、梨なし里さとを監禁かんきんしながらも梨なし里さとへの気遣きづかいも見みせます。

しだいにタケルへの関心かんしんが出でてくる梨なし里さとと、謎なぞに満みちたタケルの過去かこに迫せまる展開てんかい。シリアスな作品さくひんがお好すきな方ほうにおすすめの作品さくひんです。

松山まつやまケンイチは、冒頭ぼうとうの梨なし里さとに暴力ぼうりょくを振ふるうヒトシ役やくで出演しゅつえんしていて、松山まつやまケンイチにはあまり無ない役柄やくがらで話題わだいにもなった作品さくひんです。

秘密ひみつの地下ちか室しつ―完全かんぜんなる飼育しいく (光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

松田まつだ 美智子みちこ

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】奇想天外きそうてんがいなトラブル続つづきの『偶然ぐうぜんにも最悪さいあくな少年しょうねん』（2003年ねん）

CMディレクターでもあるグ・スーヨンの小説しょうせつが原作げんさくで、映画えいがの脚本きゃくほんは、実弟じっていの具ぐ光こう然しかが手掛てがけています。在日ざいにち韓国かんこく人じんの男子だんし高校生こうこうせいヒデノリが、日本人にっぽんじんと在日ざいにち朝鮮ちょうせん人じんの双方そうほうからいじめを受うけるも、旅たびを通つうじて人生じんせいをポジティブに捉とらえていく変化へんかを描えがいた青春せいしゅん映画えいがです。

手首てくびを切きって自殺じさつしてしまった姉あねのナナコの遺体いたいとその仲間なかまで祖国そこくを目指めざし、その行ゆく手てで起おこる様々さまざまなトラブルが見所みどころの作品さくひんです。しっかりしたストーリー且かつ、奇想天外きそうてんがいなドタバタ劇げきで没入ぼつにゅうできるおすすめ作品さくひんです。

本ほん作品さくひん序盤じょばんのゲームセンターのシーンで、主人公しゅじんこうのヒデノリの頭あたまを後うしろから鷲掴わしづかみにする朝鮮ちょうせん高校生こうこうせい役やくで、松山まつやまケンイチが出演しゅつえんしています。
 

偶然ぐうぜんにも最悪さいあくな少年しょうねん (ハルキ文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

グ スーヨン

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】17歳さいで夭折ようせつした青年せいねんの遺作いさくが語かたり掛かける物語ものがたり『かまちの海うみ』（2004年ねん）

原作げんさくは、山田やまだ千鶴子ちづこの『かまちの海うみ』で、群馬ぐんま県けん出身しゅっしんのロックバンドBOOWYとして活躍かつやくする氷室ひむろ京介きょうすけ・松井まつい恒松つねまつの同級生どうきゅうせいである山田やまだかまちの半生はんせいを描えがいた作品さくひんです。

絵えに詩しにギターに熱中ねっちゅうするアクティブな中学生ちゅうがくせい・山田やまだかまち。17歳さいという若わかさでこの世よを去さってしまいますが、生前せいぜん作成さくせいした1,000枚まいを超こえる絵画かいがや詩しが死後しご有名ゆうめいになります。彼かれの親友しんゆう達たちは大人おとなになり、その子供こども達たち世代せだいの複雑ふくざつな社会しゃかい問題もんだいに直面ちょくめんします。

映画えいがは、山田やまだかまちが遺のこしたメッセージをふくめながら、子供こどもたち世代せだいの緒いとぐち問題もんだいに対峙たいじしていく内容ないよう。山田やまだかまちが死しをもって生いきることを伝つたえてくれているような作品さくひんで、見応みごたえ十じゅう分ふんです。

松山まつやまケンイチは、本ほん作品さくひんでパチンコ屋やの男おとこを演えんじています。雰囲気ふんいきのある役やく作づくりと演技えんぎで映画えいがを盛もり上あげています。

かまちの海うみ (文春ぶんしゅん文庫ぶんこPLUS)

著者ちょしゃ

山田やまだ 千鶴子ちづこ

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】松山まつやまケンイチが線せんが細ほそい美少年びしょうねんベーシストを一いち晩ばんで完かんコピ『NANA』（2005年ねん）

矢沢やざわあいの同名どうめい漫画まんがが原作げんさくで、当時とうじ大人気おとなげを博はくした作品さくひんです。テレビアニメ・映画えいがも大人気だいにんきとなりました。

東京とうきょうにいる彼氏かれしと同棲どうせいするために上京じょうきょうする主人公しゅじんこうの小松こまつ奈々ななが、新幹線しんかんせんで偶然ぐうぜん同おなじく上京じょうきょうする大崎おおさきナナと出会であいます。ナナのバンドと、ナナの彼氏かれしのバンドの2つのバンドメンバーを中心ちゅうしんにくり広ひろげられる恋愛れんあい青春せいしゅんストーリーです。

映画えいがでは、ナナ役やくに中島なかじま美嘉みかをはじめ、松田まつだ龍平りゅうへいや玉山たまやま鉄二てつじ等とうの豪華ごうかキャスト。ナナのバンドのベーシスト、シン役やくで松山まつやまケンイチが出演しゅつえんしています。金髪きんぱつやピアスというロックないで立たちの彼かれを見みることができます。ベース未経験みけいけんながら一いち晩ばんで一いちとおり弾はじけるように練習れんしゅうしたという逸話いつわも。

見所みどころは、ミュージシャンとして成功せいこうする夢ゆめと、もつれる恋愛れんあい感情かんじょうが交錯こうさくし、若者わかものならではの心しんの葛藤かっとうが繊細せんさいに描えがかれている点てんです。自己じこ実現じつげんに悩なやむ男女だんじょのバイブルとして、長年ながねん愛あいされる作品さくひんです。

原作げんさくについてもっと知しりたい方ほうは、こちらの記事きじもおすすめです。

＜漫画まんが『NANA』登場とうじょう人物じんぶつの名言めいげんをネタバレ紹介しょうかい！再開さいかいが望のぞまれる名作めいさく！＞

NANA　(１)

著者ちょしゃ

矢沢やざわ あい

出版しゅっぱん日び

2000-05-15

【映画えいが原作げんさく】人生じんせい相談そうだんのラジオも人気にんきのヤンキー先生せんせい『不良ふりょう少年しょうねん（ヤンキー）の夢ゆめ』（2005年ねん）

義ぎ家か弘ひろ介かいの自伝じでん『不良ふりょう少年しょうねんの夢ゆめ』が原作げんさくの映画えいがです。テレビドラマ「ヤンキー母校ぼこうに帰かえる」で有名ゆうめいになったヤンキー先生せんせい・義ぎ家か弘ひろ介かい自身じしんを描えがいていて、文部もんぶ科学かがく省しょう選定せんてい作品さくひんにもなりました。

愛情あいじょうを知しらず、いつも敵対心てきたいしん剥むき出だしの高校生こうこうせい・義ぎ家か弘ひろ介かいは、居場所いばしょを求もとめ、見知みしらぬ北きたの地ちにある北星学園ほくせいがくえんに編入へんにゅうします。最初さいしょは、騒動そうどうばかり起おこす義ぎ家かでしたが、今いままでいなかったタイプの熱あついクラス担任たんにんや、親身しんみになってくれる寮りょうの滝本たきもと夫妻ふさいに触ふれ、しだいに心しんの氷こおりが解とけていきます。

そして義ぎ家かにも卒業そつぎょうが訪おとずれるのです。

主人公しゅじんこう・義ぎ家か弘ひろ介かいを演えんじたのが松山まつやまケンイチ。前向まえむきに変かわっていく主人公しゅじんこう像ぞうを絶妙ぜつみょうに演えんじています。義ぎ家かを中心ちゅうしんに周まわりの生徒せいとも同調どうちょうするように変かわっていく様子ようすや、義ぎ家かが影響えいきょうを与あたえられ、また与あたえることになる美紗みさ緒いとぐちとの関係かんけいが見所みどころです。

不良ふりょう少年しょうねんの夢ゆめ ―全国ぜんこくから集あつまってきた高校こうこう中退ちゅうたい者しゃや不ふ登校とうこう生徒せいとと共ともに戦たたかう“元もと不良ふりょう”だった教師きょうしの熱あつき挑戦ちょうせん!

著者ちょしゃ

義ぎ家か 弘ひろ介かい

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】知しられざる原作げんさくで当時とうじを知しる『決定けってい版ばん 男おとこたちの大和やまと』（2005年ねん）

あまり知しられていませんが、映画えいが『男おとこたちの大和やまと/YAMATO』は辺見へんみじゅんの『決定けってい版ばん　男おとこたちの大和やまと』が原作げんさく。終戦しゅうせん60周年しゅうねんを記念きねんして制作せいさくされました。第だい2次じ世界せかい大戦たいせんで、日本にっぽんが敗色はいしょく濃厚のうこうとなる中なか、日本にっぽん海軍かいぐんの象徴しょうちょうであった戦艦せんかん大和やまとを中心ちゅうしんに、捨すて身みの水上すいじょう特攻とっこう作戦さくせんに向むかいます。

戦艦せんかん大和やまとを舞台ぶたいに戦時せんじ中ちゅうという非ひ日常にちじょうのなか、若者わかものやその家族かぞくが何なにを思おもい、いかに暮くらしたのかを描えがいた本ほん作さく。現代げんだいを生いきる我々われわれとまったく異ことなる時代じだいを生いきた先人せんじん達たちの証あかしを知しるという意義いぎを感かんじるのも醍醐味だいごみです。

全長ぜんちょう263ｍ、乗員じょういん約やく3300名めいもの超ちょう巨きょ大戦たいせん艦かんでの戦闘せんとうシーンや、艦内かんないの生活せいかつの様子ようすをリアルに再現さいげんしている点てんも見逃みのがせません。

松山まつやまケンイチは、海軍かいぐん特別とくべつ年少ねんしょう兵へい・神尾かみお克己かつみを演えんじました。大和やまとの砲手ほうしゅ要員よういんとして迫せまりくる米べい軍機ぐんきに対たいし、仲間なかま達たちと命いのちを懸かけて迎むかえ撃うつ大だい迫力はくりょくのシーンなどに登場とうじょうします。

決定けってい版ばん 男おとこたちの大和やまと〈上うえ〉 (ハルキ文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

辺見へんみ じゅん

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】松山まつやまケンイチのエルが話題わだいに！『DEATH NOTE』（2006年ねん）

原作げんさくは大場おおばつぐみ・作画さくが小畑おばた健けんによる少年しょうねん漫画まんがが原作げんさくです。このコンビと言いえば、『バクマン。』や『プラチナエンド』など数々かずかずの人気にんき作品さくひんを世よに出だしたヒットメーカー。本ほん作さくも大だいヒットの話題わだい作さくとなりました。

名前なまえを書かいた人間にんげんを死しなせることができる「デスノート」を使つかい犯罪はんざい者しゃを抹殺まっさつしていく夜よる神月こうづき（やがみ　らいと）。謎なぞに満みちた名めい探偵たんていL（エル）が夜よる神月こうづきの仕業しわざを暴あばいていく物語ものがたりです。

天才てんさい同士どうしが罠わなをしかけ合あうように程ほどよく「捻ひねり」が入はいっていて、次つぎの展開てんかいが予測よそくできないハラハラ感かんに夢中むちゅうになった方ほうも多おおいでしょう。

松山まつやまケンイチは、クセが強つよく怪あやしげな登場とうじょう人物じんぶつであるエル役やくを演えんじ、主人公しゅじんこうの夜よる神かみ月役つきやくの藤原ふじわら竜也たつや共々ともども話題わだいになりました。「デスノート」の所有しょゆう者しゃになった者ものに見みえる、死神しにがみのリュークにも注目ちゅうもくです。

原作げんさくから考察こうさつを深ふかめた、こちらの記事きじもおすすめです。

＜漫画まんが「デスノート」の社会しゃかい的てき影響えいきょうは。キラキラネームのきっかけ？＞

DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)

著者ちょしゃ

["大場おおば つぐみ", "小畑おばた 健けん"]

出版しゅっぱん日び

2004-04-02

【映画えいが原作げんさく】松山まつやまケンイチが眼鏡めがね坊主ぼうず役やくを演えんじたホラー『親指おやゆびさがし』（2006年ねん）

山田やまだ悠ゆう介かいのホラー小説しょうせつが、原作げんさくの映画えいがです。

「親指おやゆびさがし」という都市とし伝説でんせつのゲームが、子供こどもたちの間あいだで話題わだいになります。12歳さいの夏なつ、親指おやゆび探さがしをした子供こども達たち。6人にんのうちの1人ひとりがゲームをきっかけに失踪しっそうしてしまいます。8年ねん後ごに同窓会どうそうかいで再会さいかいした5人にんは、失踪しっそうした1人ひとりを見みつけるために、もう一度いちど「親指おやゆびさがし」をする事ことになるという物語ものがたりです。

松山まつやまケンイチは、ゲームをした6人にんのうちの1人ひとりで、第だい2被害ひがい者しゃとなる五十嵐いがらし智彦ともひこ役やくを演えんじています。

レンタルビデオの返却へんきゃくの帰かえりに殺ころされてしまう智彦ともひこをはじめ、残のこる5人にんには、次々つぎつぎと不可解ふかかいな事件じけんが発生はっせいしていきます。呪のろいによる事件じけんに見みせかけて、心しんの闇やみが原因げんいんで事件じけんが起おきる点てんが興味深きょうみぶかいポイント。事件じけんの真相しんそうに迫せまっていくストーリーが見事みごとです。

原作げんさくとは登場とうじょう人物じんぶつに若干じゃっかんの変更へんこうがされていて、映画えいがではその登場とうじょう人物じんぶつがストーリーのキーマンとなっています。

親指おやゆびさがし

著者ちょしゃ

山田やまだ 悠ゆう介かい

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】夏目なつめ漱石そうせきが伝つたえたかったこととは『夢ゆめ十じゅう夜や』（2007年ねん）

夏目なつめ漱石そうせきの小説しょうせつ『夢ゆめ十じゅう夜や』が原作げんさくのオムニバス作品さくひんです。その第だい十夜じゅうやを映画えいが化かした『ユメ十じゅう夜や』において松山まつやまケンイチが主人公しゅじんこう・庄太郎しょうたろう役やくで主演しゅえんを努つとめています。

好こう青年せいねんでマジメ、どんな女性じょせいにも等ひとしく接せっすると周囲しゅういから関心かんしんされていた庄太郎しょうたろう。実じつは、不細工ぶさいくな女おんなを次々つぎつぎと殺ころし埋うめていたのでした。彼かれは目めの前まえに現あらわれた美うつくしい女おんなに付ついていき悲惨ひさんな目めに遭あいます。その悲惨ひさんな目めと言いうのは、見みた目めに拘かかわる庄太郎しょうたろうを戒いましめるものでした。

文豪ぶんごう夏目なつめ漱石そうせきの原作げんさくとあって、取とり上あげられる事柄ことがらは小ちいさくても、実じつに奥おくの深ふかいストーリーになっています。『夢ゆめ十じゅう夜や』は第だい一夜いちやから第だい十じゅう夜やまでそれぞれが1つの夢ゆめとして描えがかれており、本ほん作さく以外いがいもまるで夢ゆめの中なかの世界せかいを味あじわうような感覚かんかくでいながら、メッセージが込こめられている名作めいさくです。

原作げんさくについてもっと知しりたい方ほうは、こちらの記事きじもおすすめです。

＜5分ふんでわかる『夢ゆめ十じゅう夜や』ラストの第だい十じゅう夜やは意味いみ不明ふめい！？名作めいさくをネタバレ解説かいせつ！＞

夢ゆめ十じゅう夜や 他た二に篇へん (岩波いわなみ文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

夏目なつめ 漱石そうせき

出版しゅっぱん日び

1986-03-17

【映画えいが原作げんさく】モンゴルでのロケで歴史れきしを壮大そうだいに描えがいた『地ち果はて海うみ尽つきるまで 小説しょうせつチンギス汗あせ』（2007年ねん）

森村もりむら誠一せいいちの小説しょうせつが原作げんさくの、日本にっぽんとモンゴルの合作がっさく映画えいが『蒼あおき狼おおかみ 〜地ち果はて海うみ尽つきるまで〜』。モンゴルの英雄えいゆうチンギス・ハーンの生涯しょうがいを描えがいた作品さくひんで、彼かれの生おい立たちから史上しじょう最大さいだいの帝国ていこく・モンゴルをき上ずきあげるまでの人生じんせいを描えがいた歴史れきし大作たいさく映画えいがになっています。

蒼あおき狼おおかみの生うまれ変かわりとして成長せいちょうするも、待まち受うける過酷かこくな人生じんせいが壮大そうだいに描えがかれます。また、30億おく円えんの製作せいさく費ひを投とうじ、ロケは全すべてモンゴルで敢行かんこうするという力作りきさくでもあります。

チンギス・ハーン役やくを反町そりまち隆史たかしが演えんじ、松山まつやまケンイチは、チンギス・ハーンの長男ちょうなんジュチ役やくを演えんじています。ジュチは、史実しじつ上じょうチンギス・ハーンの後継こうけい問題もんだいに影響えいきょうを及およぼす重要じゅうような登場とうじょう人物じんぶつで、男気おとこぎの溢あふれる演技えんぎを披露ひろうしています。

地ち果はて海うみ尽つきるまで―小説しょうせつチンギス汗あせ〈上うえ〉 (時代じだい小説しょうせつ文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

森村もりむら 誠一せいいち

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】落おちこぼれの音大おんだい生せいを松山まつやまケンイチ、演奏えんそうはあの清塚きよつか信也しんや！『神童しんどう』（2007年ねん）

さそうあきらの同名どうめい漫画まんがを原作げんさくに制作せいさくされた、クラシック映画えいがです。「香港ほんこんフィルマート」で1本ほんだけ上映じょうえいされるジャパンプレミアに選出せんしゅつされた作品さくひんでもあります。幼おさない時ときから神童しんどうと呼よばれた天才てんさいピアニスト・成瀬なるせうたと、音大おんだいを目指めざす浪人ろうにん生せい・菊名きくな和音かずねの青春せいしゅんストーリー。

うたは、指ゆびを保護ほごするため球技きゅうぎを禁止きんしされ、手袋てぶくろを常時じょうじ着用ちゃくよう。膨ふくらむのは周囲しゅういの大人おとなの期待きたいばかりという窮屈きゅうくつな生活せいかつを送おくり、自分じぶんは本当ほんとうにピアノが好すきなのか分わからなくなります。しかし、和音わおんとの出会であいで音楽おんがくの真しんの楽たのしさを知しっていくのです。

音楽おんがくは好すきですが才能さいのうに恵めぐまれない浪人ろうにん生せい・和音わおん役やくを松山まつやまケンイチが演えんじました。言葉ことばが無むくとも音楽おんがくで通つうじ合あうというように、台詞せりふだけでは表現ひょうげんできない2人ふたりの距離きょり感かんを演技えんぎで表現ひょうげんしていています。

ピアノの演奏えんそうの吹ふき替かえはタレントとしても活躍かつやくする清塚きよつか信也しんやが担当たんとうしている点てんにも注目ちゅうもく。青春せいしゅんストーリーの王道おうどうの展開てんかいは、音楽おんがくのみならず元気げんきをもらえます。

神童しんどう (1) (Action comics)

著者ちょしゃ

さそう あきら

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原案げんあん】松山まつやまケンイチがイルカと触ふれ合あう『もういちど宙ちゅうへ : 沖縄おきなわ美びら海うみ水族館すいぞくかん人工じんこう尾おびれをつけたイルカフジの物語ものがたり』（2007年ねん）

世界せかい最大さいだい級きゅうと謳うたわれる沖縄おきなわの美びら海うみ水族館すいぞくかん。そこで生うまれた人間にんげんとイルカの交流こうりゅうを描えがいた、心温こころあたたまる感動かんどうストーリー映画えいがです。本ほん作品さくひんは、実話じつわが基もとになっているのがポイントです。

尾おびれが懐ふところ死ししてしまった人気にんきのバンドウイルカ・フジ。新米しんまい獣医じゅういの植村うえむら一也かずやは、「もう一度いちど泳およがせたい、ジャンプさせたい」との想おもいから、世界せかい初はつのイルカ用よう人工じんこう尾おびれを開発かいはつするプロジェクトを立たち上あげます。

周囲しゅういの人々ひとびとの助たすけを借かりながらプロジェクトは進すすんでいきますが、幾多いくたの困難こんなんが立たちはだかるのです。

水族館すいぞくかんの獣医じゅういは飼育しいく員いんも兼かねるという方針ほうしんどおり、忙いそがしく働はたらく獣医じゅういの植村うえむら一也かずや役やくを松山まつやまケンイチが演えんじました。フジとの触ふれ合あう姿すがたで、魅了みりょうしてくれています。
 

もういちど宙ちゅうへ

著者ちょしゃ

岩いわ貞さだ るみこ

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】家族かぞくのキャラクターに注目ちゅうもく『サウスバウンド』（2007年ねん）

奥田おくだ英えい朗ろうの直木賞なおきしょう受賞じゅしょう第だい一いち作さくである小説しょうせつが原作げんさくで、爽快そうかいな家族かぞくドラマになっています。主人公しゅじんこうは、元もと学生がくせい活動かつどう家かの父ちちを持もつ上原うえはら二郎じろう。映画えいがは次郎じろうの視点してんから描えがかれていて、二郎じろうは、疑問ぎもんに思おもったら見境みさかいなく盾突たてつく父ちちを恥はずかしく思おもっていました。

ギクシャクした家族かぞくの関係かんけいのなか、母はは・さくらの提案ていあんで一家いっかは、故郷こきょうである沖縄おきなわ県けん西表いりおもて島とうへ移住いじゅうすることにします。島しまの人ひとに温あたたかく迎むかえられる一家いっかでしたが、そこでも観光かんこう開発かいはつ事業じぎょう者しゃに盾突たてつき戦たたかう事ことに。物語ものがたりは、移住いじゅうを通とおし変化へんかしていく家族かぞくの絆きずなと、二郎じろうの成長せいちょうを描えがいています。

主役しゅやくから脇役わきやくまで、登場とうじょう人物じんぶつの魅力みりょくが最大限さいだいげんに引ひき出だされているのがおすすめのポイントです。原作げんさくにはない、父ちち・一郎いちろうの「ナンセンス」という口癖くちぐせもその1つ。

西表島いりおもてじま駐在ちゅうざい所しょの新垣あらかき巡査じゅんさ役やくを、松山まつやまケンイチが演えんじ、魅力みりょくのある登場とうじょう人物じんぶつとして演えんじています。一家いっかの長女ちょうじょ・洋子ようこに一目惚ひとめぼれをする役やくでもあります。

サウス・バウンド

著者ちょしゃ

奥田おくだ 英えい朗ろう

出版しゅっぱん日び

2005-06-30

【映画えいが原作げんさく】生いきる意味いみについて真剣しんけんに悩なやまされる『日日ひにち平安へいあん』（2007年ねん）

『椿つばき三十郎さんじゅうろう』は山本やまもと周五郎しゅうごろうの小説しょうせつである『日日ひにち平安へいあん』が原作げんさくの映画えいが。1962年ねんに黒澤くろさわ明あきら監督かんとくの同名どうめい映画えいがを元もとに再さい映画えいが化かされています。

上役うわやくの汚職おしょくを暴あばこうと9人にんの若わか侍さむらいが密談みつだんしていると、椿つばき三十郎さんじゅうろうという浪人ろうにんが現あらわれます。彼かれは陰謀いんぼうの黒幕くろまくを見抜みぬいてしまい、敵てき・室戸むろと半兵衛はんべえと戦たたかうという物語ものがたりです。松山まつやまケンイチは井坂いさか伊織いおり、9人にんの若わか侍さむらいの中心ちゅうしん人物じんぶつという大役たいやくを力強ちからづよく演えんじています。

本ほん作さくは、ダイナミックな殺陣さつじんのシーンが見所みどころで、1962年ねん映画えいが版ばんの脚本きゃくほんを敢あえていじらず、そのまま使用しようしています。当時とうじとは違ちがうカット割わりや独特どくとくなリズムで演出えんしゅつされた、すばらしいリメイク作品さくひんです。

原作げんさくは短たん編集へんしゅうで、それぞれの話はなしの展開てんかいが一気いっきに楽たのしめます。生いきていく上うえでの人生じんせい訓くんを押おし付つけるのではなく、読よみ手てに委ゆだねるような心地ここちよい作品さくひんです。

日日ひび平安へいあん (新潮しんちょう文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

周五郎しゅうごろう, 山本やまもと

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】『人ひとのセックスを笑わらうな』（2008年ねん）

文藝ぶんげい賞しょう受賞じゅしょう、芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょうの候補こうほ作さくにもなった、山崎やまざきナオコーラの恋愛れんあい小説しょうせつが原作げんさくです。しかも驚おどろくことに、これが彼女かのじょのデビュー作品さくひんです。

少すこし過激かげきなタイトルとは違ちがい、内容ないようは純粋じゅんすいな恋愛れんあいドラマ。19歳さいの男性だんせい主人公しゅじんこう・磯貝いそがいみるめと、39歳さいの女性じょせい・ユリとの歳としの離はなれた恋愛れんあい模様もようが描えがかれています。ほろ苦にがい恋愛れんあい作品さくひんがお好すきな方ほうにおすすめの作品さくひんです。

見所みどころは、純朴じゅんぼくな19歳さいのみるめの喜怒哀楽きどあいらくと、年上としうえの女性じょせいに憧あこがれるリアルな感情かんじょう表現ひょうげん。その主人公しゅじんこうみるめ役やくを、松山まつやまケンイチが演えんじていて、演技えんぎの上手じょうずさからハマり役やくとなっています。松山まつやまケンイチが「松山まつやまみるめと言いっても過言かごんではない」というほど。ぜひどんな役柄やくがらなのか原作げんさくも確たしかめてみてください。

人ひとのセックスを笑わらうな (河出かわで文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

山崎やまざき ナオコーラ

出版しゅっぱん日び

2006-10-05

【映画えいが原作げんさく】過激かげきな名言めいげんを松山まつやまケンイチがシャウト！『デトロイト・メタル・シティ』（2008年ねん）

「DMC」とも略りゃくされる若松わかまつ公徳きみのりのギャグ漫画まんがが原作げんさくの映画えいがです。大分おおいたから上京じょうきょうした根岸ねぎし崇たかし一いちは、ポップミュージックを愛あいする平凡へいぼんで純朴じゅんぼくな青年せいねんですが、自身じしんの音楽おんがくは世よに認みとめられません。

その反面はんめん、ひょんなことから悪魔あくま系けいデスメタルバンド、デトロイト・メタル・シティのフロントマン「ヨハネ・クラウザーⅡ世せい」として活動かつどうすることになり、これがファンを熱狂ねっきょうさせるという思おもわぬ才能さいのうを開花かいかさせます。自分じぶんがやりたい音楽おんがくと、本意ほんいで無ない音楽おんがくとのギャップに悩なやむ崇たかし一いちの姿すがたを描えがいた作品さくひんです。

作品さくひんでは、世間せけんの間あいだ違ちがえたハードロック・ヘヴィメタルのイメージを助長じょちょうするようなバンド像ぞうになっていて、これが面白おもしろさを最大限さいだいげん引ひき出だされているスパイスになっています。面白おもしろおかしく笑わらいたい時ときにおすすめの作品さくひんです。

素もとの根岸ねぎし崇たかし一いちと、キッスや聖せい飢かつえ魔まⅡを彷彿ほうふつさせる白しろ塗ぬりの悪魔あくまヨハネ・クラウザーⅡ世せい。この相反あいはんする難役なんやくのキャラクター像ぞうを松山まつやまケンイチが演えんじ切きっています。

原作げんさくについてもっと知しりたい方ほうはこちらの記事きじもおすすめです。

＜漫画まんが『デトロイト・メタル・シティ』が無料むりょう！再読さいどくしたい名作めいさくをネタバレ紹介しょうかい！＞

デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))

著者ちょしゃ

若杉わかすぎ 公徳きみのり

出版しゅっぱん日び

2006-05-29

【映画えいが原作げんさく】現代げんだいでは放送ほうそう禁止きんし⁉往年おうねんの名作めいさくを主演しゅえん『カムイ外伝がいでん』（2009年ねん）

白土しらつち三平さんぺいの同名どうめい漫画まんがが原作げんさくの映画えいが。1969年ねんに放送ほうそうされていたテレビアニメは、現代げんだいでは放送ほうそう禁止きんしになるような過激かげきな用語ようごが飛とび出だしていました。

松山まつやまケンイチが主人公しゅじんこうのカムイを体当たいあたりな熱あつい演技えんぎで逞たくましく務つとめています。乱みだれた髪かみや、厳きびしい表情ひょうじょうでカムイになりきりました。

17世紀せいきの日本にっぽんが舞台ぶたい。貧まずしいカムイは伊賀いがの忍しのびとなりますが、自由じゆうを求もとめ掟おきて破やぶりでもある抜ぬけ忍にんとなります。迫せまり来くる追手おってとたった1人ひとりで戦たたかい生いき抜ぬく姿すがたを描えがいた作品さくひんです。

ある日ひ半兵衛はんべえと言いう漁師りょうしに出会であい、その家族かぞくに歓迎かんげいされ一時いちじの平安へいあんが訪おとずれます。しかし村人むらびとに密告みっこくされ再ふたたび追おわれる身みとなるカムイ。その悲かなしき宿命しゅくめいが見所みどころです。第だい一部いちぶは60年代ねんだいに連載れんさいされていた作品さくひんですので、懐なつかしいという方ほうも多おおいのでは。

カムイ外伝がいでん 文庫ぶんこ版ばん コミック 全ぜん12巻かん完結かんけつセット (小学館しょうがくかん文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

白土しらつち 三平さんぺい

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】藤原ふじわら竜也たつやと2年ねんぶりに再さい共演きょうえん！『賭博とばく黙示録もくしろくカイジ』（2009年ねん）

福本ふくもと伸行のぶゆきの人気にんきコミックが原作げんさくの映画えいがが『カイジ 人生じんせい逆転ぎゃくてんゲーム』です。

自堕落じだらくな生活せいかつを送おくる主人公しゅじんこう・カイジは、友人ゆうじんの借金しゃっきんの保証人ほしょうにんになり多額たがくの負債ふさいを抱かかえる羽目はめになります。一夜いちやにして大金たいきんを稼かせぐチャンスがあると持もち掛かけられたカイジが、人生じんせいを逆転ぎゃくてんさせようと命懸いのちがけで奇想天外きそうてんがいなゲームに挑戦ちょうせんし戦たたかう姿すがたが描えがかれた作品さくひんです。

ゲーム中ちゅうは、カイジが人生じんせいの逆転ぎゃくてん、生いきるために必死ひっしに考かんがえる臨場りんじょう感かん、息いきをのむような緊迫きんぱく感かんのゲームの行方ゆくえが見所みどころで、ハラハラドキドキな作品さくひんがお好すきな方ほうにおすすめの作品さくひんです。

松山まつやまケンイチは、佐原さはら誠まことという同おなじくゲームに参加さんかする人物じんぶつとして友情ゆうじょう出演しゅつえんしています。セリフも多おおくゲーム後半こうはんまで生いき残のこる重要じゅうよう人物じんぶつで、作品さくひんを盛もり上あげました。

原作げんさくについてもっと知しりたい方ほうは、こちらの記事きじもおすすめです。

＜漫画まんが『賭博とばく黙示録もくしろくカイジ』を名言めいげん、効果こうか音おんなどからネタバレ紹介しょうかい！無料むりょうで読よめる＞

賭博とばく黙示録もくしろくカイジ（１） (ヤングマガジンコミックス)

著者ちょしゃ

福本ふくもと 伸行のぶゆき

出版しゅっぱん日び

1996-09-03

【映画えいが原作げんさく】松山まつやまケンイチがチンピラに『笑わらう警官けいかん』（2009年ねん）

佐々木ささき譲ゆずるのベストセラーになった警察けいさつ小説しょうせつが原作げんさく。ヒットメーカーの角川かどかわ春樹はるきが11年ねんぶりにメガホンを取とった話題わだいの社会しゃかい派はサスペンス映画えいがです。

北海道ほっかいどう警察けいさつが舞台ぶたい。女性じょせい警察官けいさつかん変死へんし事件じけんが発生はっせいし、主人公しゅじんこうで警官けいかんの佐伯さえきの元もと同僚どうりょうが容疑ようぎに掛かけられてしまいます。事件じけんの真相しんそうに迫せまろうとする佐伯さえきが、信頼しんらいできる仲間なかまと秘密裏ひみつりに捜査そうさし奮闘ふんとうする姿すがたを描えがいています。

事件じけんの真相しんそうに迫せまるにつれ、彼かれらは北海道ほっかいどう警察けいさつ内部ないぶに隠かくされた大おおきな闇やみに踏ふみ込こんで行いき、そこに立たちはだかる苦難くなんに立たち向むかう警官けいかんたちの姿すがたが見所みどころです。

松山まつやまケンイチは、足あしの悪わるいチンピラ役やくとして出演しゅつえん。短みじかい出演しゅつえんながらに存在そんざい感かんのある演技えんぎで作品さくひんにアクセントを加くわえています。時間じかんにすればたった一夜いちやのできごとを、ドラマチックに描えがいた原作げんさくの躍動やくどう感かんもおすすめです。

笑わらう警官けいかん (ハルキ文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

佐々木ささき 譲ゆずる

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】半分はんぶん英語えいごという斬新ざんしんな映画えいが『失しつくした記憶きおくの物語ものがたり』（2010年ねん）

『誰だれかが私わたしにキスをした』の原作げんさくはガブリエル・ゼヴィンの恋愛れんあい小説しょうせつです。

階段かいだんから落おち、そのショックで4年間ねんかんの記憶きおくを失しつくしてしまう主人公しゅじんこう・ナオミ。誰だれかとキスをしたかすかな記憶きおく。ナオミは、それが誰だれなのか思おもい出だせません。影かげのある先輩せんぱいユウジ、同級生どうきゅうせいのミライ、米国べいこく人じんのエース、3人にんの間あいだで揺ゆれるナオミの心しん。作品さくひんはそんな4人にんの四角よつかど関係かんけいを描えがいています。

しだいに自分じぶん自身じしんを見みつけていくナオミ。本当ほんとうに愛あいしているのものに迫せまっていく姿すがたが見所みどころになっています。松山まつやまケンイチは先輩せんぱいユウジ役やくで、ナオミ役やくの堀ほり北きた真希まきとともに主演しゅえんを務つとめました、ナオミから見みる大人おとなの男おとこを演えんじています。

本ほん作品さくひんは、本来ほんらい米国べいこくでの撮影さつえい・制作せいさくが予定よていされていました。しかし敢あえて文化ぶんかの違ちがう日本にっぽんで制作せいさくすることになったのは、文化ぶんかのぶつかり合あう深ふかみのある物語ものがたりにするという監督かんとくの考かんがえのもと。その影響えいきょうで、原作げんさくで舞台ぶたいとなるハイスクールはインターナショナルスクールに設定せってい変更へんこうされ、映画えいがの50％が英語えいごと言いう異色いしょくの作品さくひんとなっています。

失しつくした記憶きおくの物語ものがたり

著者ちょしゃ

["ガブリエル ゼヴィン", "Zevin,Gabrielle", "志野しの舞まい, 堀川ほりかわ"]

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】松山まつやまケンイチは何なにを物語ものがたるのか『ノルウェイの森もり』（2010年ねん）

村上むらかみ春樹はるきの代表だいひょう作さくで、ベストセラーにもなった小説しょうせつが原作げんさくです。主人公しゅじんこう・ワナタベトオルがドイツ行いきの飛行機ひこうきの中なかで、ビートルズの「ノルウェイの森もり」を聞きき、昔むかしを回想かいそうするシーンから始はじまります。

ワタナベは、唯一ゆいいつの親友しんゆうだったキズキを自殺じさつで失うしない、その喪失そうしつ感かんの中なか、誰だれも知しる人ひとのいない東京とうきょうの大学だいがくへ進学しんがくします。ワタナベとキズキのかつての恋人こいびとで心しんの病やまいに侵おかされている直子なおこ、その2人ふたりの関かかわる女性じょせいと「愛あいと性せい」や「生なまと死し」を叙情じょじょう的てきに描えがいています。

登場とうじょうする人物じんぶつそれぞれの複雑ふくざつな感情かんじょうを繊細せんさいに描写びょうしゃしていますので、俳優はいゆうの演技えんぎで見みたあとに原作げんさくの表現ひょうげんでと照てらし合あわせてみるのも楽たのしみ方かたの1つです。松山まつやまケンイチは、心しんに傷きずを持もつ主人公しゅじんこうという難役なんやくを独特どくとくの雰囲気ふんいきを醸かもし出だし演えんじています。

原作げんさくについてもっと知しりたい方ほうは、こちらの記事きじもおすすめです。

＜『ノルウェイの森もり』を分わかりやすく解説かいせつ！残酷ざんこくな愛あいの物語ものがたりがそこにはあった⁉＞

ノルウェイの森もり 上じょう (講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ)

著者ちょしゃ

村上むらかみ 春樹はるき

出版しゅっぱん日び

2004-09-15

【映画えいが原作げんさく】手てに汗あせ握にぎるSFの世界せかいを松山まつやまケンイチが『GANTZ』（2011年ねん）

奥おく浩哉ひろやの漫画まんがが原作げんさくになった映画えいが作品さくひんです。

高校こうこう1年生ねんせいの玄げん野の計けいと、小学生しょうがくせい時代じだいの親友しんゆう・加藤かとう勝まさるは、駅えきのホームに落おちた酔よっ払ぱらいを助すけようとしますが、2人ふたりは電車でんしゃに轢ひかれて死しんでしまいます。しかし死しんだはずの2人ふたりは、マンションの1室しつで目めが覚さめます。そしてその部屋へやにあったガンツと呼よばれる球体きゅうたいに星ほし人じんを倒たおす指令しれいをされます。

ミッションを完了かんりょうするごとに、元もとの世界せかいで再生さいせいできるというのです。異ことなる性格せいかくの2人ふたりの青年せいねんがガンツというミッションを通つうじ、リアルな「生せい」を感かんじていくという内容ないようです。

2人ふたりの中心ちゅうしん人物じんぶつが、それぞれの「生せい」を感かんじ理解りかいしていく様子ようすが見所みどころです。映画えいが開始かいしから約やく40分ふんは息いきを飲のんだままの展開てんかいが続つづきますが、程ほどよい緊張きんちょう感かんで作品さくひんを面白おもしろくしています。

松山まつやまケンイチは、玄げん野のと一緒いっしょに死しんでしまい、一緒いっしょに戦たたかう加藤かとう勝かちを演えんじました。SFの世界せかい観かんを演えんじる松山まつやまケンイチも必見ひっけんです。

GANTZ 1 (ヤングジャンプコミックス)

著者ちょしゃ

奥おく 浩哉ひろや

出版しゅっぱん日び

【映画えいが原作げんさく】学生がくせい運動うんどうの時代じだいを生いきた2人ふたりの青年せいねんの覚悟かくごと挫折ざせつ『マイ・バック・ページ』（2011年ねん）