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両世界評論 - Wikipedia

りょう世界せかい評論ひょうろん』(りょうせかいひょうろん、フランス語ふらんすご: La Revue des Deux Mondes)は、1829ねん創刊そうかんされたフランス月刊げっかん。フランスの現存げんそんする定期ていき刊行かんこうぶつなかもっとふるいものである。

りょう世界せかい評論ひょうろん
La Revue des Deux Mondes
ジャンル 文学ぶんがく
読者どくしゃ対象たいしょう 知識ちしきじん
刊行かんこう頻度ひんど 月刊げっかん
発売はつばいこく フランスの旗 フランス
言語げんご フランス語ふらんすご
定価ていか 11ユーロ
出版しゅっぱんしゃ りょう世界せかい評論ひょうろんしゃ
発行はっこうじん パトリス・パユレ
編集へんしゅうちょう ミシェル・クレピュ
ISSN 0035-1962
刊行かんこう期間きかん 1829ねん8がつ1にち-
発行はっこう部数ぶすう 8,000(2008ねん4がつ1にち
ウェブサイト http://www.revuedesdeuxmondes.fr/
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りょう世界せかい評論ひょうろん1829ねん8がつ1にちフランソワ・ビュロによって、ヨーロッパ諸国しょこくとくアメリカ大陸あめりかたいりくとの関係かんけいについての論壇ろんだんをフランスにひら目的もくてき創刊そうかんされた[げん 1]現存げんそんするヨーロッパのフランス語ふらんすご雑誌ざっしなかもっとふるいものである。

1830ねんに『旅行りょこう雑誌ざっし』を吸収きゅうしゅう合併がっぺい1831ねん以降いこう、フランソワ・ビュロが編集へんしゅうちょうとなる。かれアレクサンドル・デュマアルフレッド・ド・ヴィニーオノレ・ド・バルザックサント=ブーヴシャルル・ボードレールなどの当時とうじ文豪ぶんごうたちをむかれた、というのも、当初とうしょ文学ぶんがく雑誌ざっし主要しゅよう内容ないようであったから。

雑誌ざっし目的もくてきは、批判ひはん精神せいしん涵養かんようと、広義こうぎでの政治せいじ世界せかい分析ぶんせき行政ぎょうせい動向どうこう市民しみん団体だんたい政治せいじ団体だんたい財政ざいせい工業こうぎょう農業のうぎょう資源しげんなど)をフランスがい世界せかいられるものとの比較ひかくつうじておこなうことであった。創刊そうかんごう論説ろんせつにもあるように、「さまざまに理解りかいされ応用おうようされたおな原理げんりをフランス、イギリス、ブラジル、ドイツ、デラウェアの沿岸えんがん南半球みなみはんきゅううみる」。すなわち、「りょう世界せかい」とはフランスとそれ以外いがい世界せかいのことである。

しかしながら、のちには政治せいじ経済けいざい美術びじゅつもまた重要じゅうよう位置いちめるようになる。1848ねんまではリベラルだったが、その保守ほしゅ方向ほうこう転回てんかいはじめる[げん 2]だい帝政ていせいでははん政府せいふ雑誌ざっしであった。アドルフ・ティエール支持しじしていたビュロが1877ねんぼっしたのちは、代表だいひょうてきなところではフランソワの息子むすこシャルル・ビュロ、影響えいきょうりょくのある批評ひひょうであったフェルディナン・ブリュンティエール(1900ねんアカデミー・フランセーズ会員かいいん)、フランシス・シャルム(1908ねんアカデミー・フランセーズ会員かいいん)、ルネ・ドゥミ(1909ねんアカデミー・フランセーズ会員かいいん)、アンドレ・ショメー(1930ねんアカデミー・フランセーズ会員かいいん)、フランス学士がくしいんクロード=ジョセフ・ギヌー編集へんしゅうちょうつとめた。

19世紀せいき後半こうはんには、フェルディナン・ブリュンティエールの影響えいきょうで、りょう世界せかい評論ひょうろんはん教権きょうけん主義しゅぎ攻勢こうせいたいしてカトリック教会きょうかい支持しじした。だい多数たすう雑誌ざっしがそうであったように、りょう世界せかい評論ひょうろんもまたドレフュス事件じけん[げん 3]一層いっそう政治せいじしょくつよめた。1945ねんに、めいを『りょう世界せかい評論ひょうろん文学ぶんがく歴史れきし芸術げいじゅつ科学かがく』に変更へんこうした。1956ねん月刊げっかんひと世界せかい』と合併がっぺいした。1969ねん月刊げっかんとなり、1972ねんには『月刊げっかんりょう世界せかい評論ひょうろん』に改名かいめいし、1982ねんにはもとの『りょう世界せかい評論ひょうろん』にもどした[げん 4]

現在げんざい

編集へんしゅう

現在げんざい作家さっか文芸ぶんげい評論ひょうろんミシェル・クレピュ編集へんしゅうちょうつとめており、定期ていき購読こうどくしゃやく5,000めい発行はっこう部数ぶすうやく8,000である[げん 5]。『コメンテール』右派うはどころとなる高級こうきゅうってわられた[げん 6]にしても、本誌ほんし知的ちてき世界せかい一定いってい影響えいきょうりょくたもっており、France Inter番組ばんぐみ仮面かめんはねペン」に編集へんしゅうちょう定期ていきコーナーでも存在そんざいかんしめしている。

2008ねん5がつ14にちから、2つの刷新さっしんがアナウンスされている[げん 7]。1つは賞金しょうきん10,000ユーロの評論ひょうろんしょう創設そうせつであり、だい1かいはビサンチン学者がくしゃのジルベール・ダグロン[げん 8]著書ちょしょえがくこととること』(Gallimard, 2007)で受賞じゅしょうした。もう1つは創刊そうかん以来いらい記事きじ完全かんぜんばん徐々じょじょにオンラインで提供ていきょうはじめたことである。

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう
  • Gabriel de Broglie, Histoire politique de la Revue des Deux Mondes de 1829 à 1979, Paris, Perrin, 1979, 381 p.
  • Mihailo Pavlovic, « Apollinaire lecteur de la Revue des Deux Mondes », Revue d'Histoire Littéraire de la France, July-Aug 1992, n° 92 (4), p. 694-703.
  • Alain Mercier, « Édouard Schuré, Baudelaire et le wagnérisme à la Revue des Deux Mondes, d’après un document inédit », Bulletin Baudelairien, Summer 1980, n° 16 (1), p. 11-12.
  • Françoise Escoffier, « Henri Heine et la Revue des Deux Mondes », Nouvelle Revue des Deux Mondes, Oct. 1982, p. 130-37.
  • Louis Le Guillou, « L’Avenir du monde : les Manifestes de Lamartine, Chateaubriand et Lamennais dans la Revue des deux mondes de 1834 », Travaux de Littérature, 1995, n° 8, p. 231-39.
  • Thomas Loué, « L’Inévidence de la distinction : la Revue des Deux Mondes face à la presse à la fin du XIXe siècle», Romantisme, 2003, n° 121, p. 41-48.
  • Mariella Colin, « La Littérature italienne contemporaine vue par la Revue des Deux Mondes (1880-1900) », Polémiques et dialogues : les Échanges culturels entre la France et l’Italie de 1880 à 1918, Caen, Univ. de Caen, 1988, p. 11-22.
  • Collectif, Cent ans de vie française à la Revue des Deux Monde. Le livre du centenaire, Paris, Hachette, Revue des Deux Mondes, 1929, 524 p.

原注げんちゅう

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  1. ^ d'après le site officiel de la Revue des Deux Mondes
  2. ^ Olivier Corpet, "La revue", in Jean-François Sirinelli, Histoire des droites en France, Gallimard, 1992, tome 2, chap.V.
  3. ^ Olivier Corpet, "La revue", in Jean-François Sirinelli, Histoire des droites en France, Gallimard, 1992, tome 2, chap.V.
  4. ^ Larousse encyclopédique, vol. 9, p. 8968-9. 1985. ISBN 2-03-102309-8 (vol. 9) ISBN 2-03-102300-4 (édition complète)
  5. ^ François Quinton, "La Revue des Deux Mondes bientôt sur la toile", nonfiction.fr, 1er avril 2008
  6. ^ Olivier Corpet, "La revue", in Jean-François Sirinelli, Histoire des droites en France, Gallimard, 1992, tome 2, chap.V.
  7. ^ François Quinton, "La Revue des Deux Mondes bientôt sur la toile", nonfiction.fr, 1er avril 2008
  8. ^ "Gilbert Dagron, premier lauréat du Prix de l'Essai de la Revue des Deux Mondes", nonfiction.fr, 14 mai 2008

外部がいぶリンク

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