ALARM (アラーム)は、MBDA 社 しゃ によって開発 かいはつ された対 たい レーダーミサイル である。「ALARM」とは「空中 くうちゅう 発射 はっしゃ 対 たい レーダーミサイル」(Air Launched Anti-Radiation Missile)の略 りゃく であり、主 おも に敵 てき 防空 ぼうくう 網 もう 制圧 せいあつ (SEAD ; Suppression of Enemy Air Defence)のためにレーダー を破壊 はかい することを目的 もくてき としている。
ALARM
役割 やくわり 的 てき にはアメリカ 製 せい のAGM-88 HARM と酷似 こくじ しているが、作動 さどう 方法 ほうほう が異 こと なる。ALARMは撃 う ちっぱなし能力 のうりょく に加 くわ えて、滞空 たいくう 能力 のうりょく が備 そな わっている。滞空 たいくう モードでALARMが発射 はっしゃ されると、たとえ目標 もくひょう のレーダー が機能 きのう 停止 ていし していても、高度 こうど 13kmまで上昇 じょうしょう してパラシュート を展開 てんかい し、レーダーが再始動 さいしどう するまでゆっくり降下 こうか ・滞空 たいくう する。レーダーが再始動 さいしどう されれば、ALARMはパラシュートを切 き り離 はな し、2個 こ 目 め のロケット・モーターを点火 てんか して目標 もくひょう を攻撃 こうげき する。
ALARMには先端 せんたん と中央 ちゅうおう 、後部 こうぶ の3箇所 かしょ にフィンを持 も ち、後部 こうぶ の可動 かどう 式 しき フィンによって操舵 そうだ および姿勢 しせい 制御 せいぎょ を行 おこな う。中間 ちゅうかん 飛翔 ひしょう では慣性 かんせい 航法 こうほう を用 もち い、終末 しゅうまつ 誘導 ゆうどう ではパッシブ・レーダーが使用 しよう される。滞空 たいくう モードを含 ふく めて全部 ぜんぶ で5つのモードがあり、通常 つうじょう モードと制圧 せいあつ モードではALARMを連続 れんぞく 発射 はっしゃ しても自動的 じどうてき に同 どう 一 いち 目標 もくひょう への命中 めいちゅう を避 さ ける。