者もの

者もの	U+8005, 者 CJK 統合とうごう漢字かんじ-8005

者	U+FA5B, 者 CJK 互換ごかん漢字かんじ-FA5B

← 署
[U+FA5A]

CJK互換ごかん漢字かんじ

臭 →
[U+FA5C]

者	U+FAB2, 者 CJK 互換ごかん漢字かんじ-FAB2

← 缾
[U+FAB1]

CJK互換ごかん漢字かんじ

荒 →
[U+FAB3]

者	U+2F97A, 者 CJK 互換ごかん漢字かんじ-2F97A

← 翺
[U+2F979]

CJK互換ごかん漢字かんじ補助ほじょ

𦓚 →
[U+2F97B]

漢字かんじ

者もの

部首ぶしゅ: 老ろう老ろう + 4 画が
総画そうかく: 8画かく8 （旧きゅう字体じたい︰9画かく）
異体いたい字じ : 者（旧きゅう字体じたい）, 𛂥（変体へんたい仮名がな）, 𛂦（変体へんたい仮名がな）
筆順ひつじゅん :

字源じげん

原はら字じ（楷書かいしょで「耂」と書かかれる部分ぶぶん）は「木き」に類似るいじした形かたちを持もつ象形しょうけい文字もじであるが由来ゆらいは不明ふめいで、様々さまざまな説せつが存在そんざいするが定説ていせつはない^{[字源じげん 1]}。のち羨とも符ふ「口くち」（楷書かいしょでは「日ひ」）を加くわえて「者しゃ」の字体じたいとなる。仮借かしゃくして助詞じょしの｛者もの /*taʔ/｝に用もちいる。
- 『説せつ文ぶん解かい字じ』では下したの部分ぶぶんを「白しろ」と説明せつめいしているが、これは誤あやまった分析ぶんせきである。金文きんぶんの形かたちを見みればわかるように「白しろ」とは関係かんけいがない。康かん煕ひろし字典じてん体たいにはこの誤あやまった分析ぶんせきに由来ゆらいする点てんが存在そんざいする。

金文きんぶん	金文きんぶん	金文きんぶん	金文きんぶん	簡帛文字もじ	簡牘文字もじ	小篆しょうてん	流伝りゅうでんの古こ文字もじ

殷いん	西にし周あまね	春秋しゅんじゅう時代じだい	戦国せんごく時代じだい			《説せつ文ぶん》（漢かん）	《六書りくしょ通どおり》（明あきら）

↑ 張ちょう世よ超ちょう、孫まご凌しのげ安やす、金かね国こく泰たい、馬うま如森『金文きんぶん形がた義ぎ通どおり解かい』中ちゅう文ぶん出版しゅっぱん社しゃ、1996年ねん、842-848頁ぺーじ。
季き旭あさひ昇のぼる撰せん『説せつ文ぶん新しん証あかし』芸文げいぶん印しるし書しょ館かん、2014年ねん、275-276頁ぺーじ。
林はやし志こころざし強きょう等とう評注ひょうちゅう『《文ぶん源げん》評注ひょうちゅう』中国ちゅうごく社会しゃかい科学かがく出版しゅっぱん社しゃ、2017年ねん、47頁ぺーじ。

関連かんれん字じ

「者もの」を音符おんぷとする形声けいせい文字もじ（諧声かいせい域いき＝*TA）
		端はし母はは	透とおる母はは	定てい母はは
一等いっとう	平声ひょうしょう模も韻いん	都と𥳉闍𧷿醏		屠ほふ瘏廜䣝鷵
	上声じょうせい姥うば韻いん	覩睹暏賭と堵と帾楮こうぞ𥀁		𥀁
	去声きょしょう暮くれ韻いん
	入声にっしょう鐸韻	-
		知ち母はは	徹とおる母はは	澄きよし母はは
二に等とう	平声ひょうしょう麻あさ韻いん	𧬅觰		䠧䣝𨼑
	上声じょうせい馬ば韻いん	觰		-
	去声きょしょう禡韻
	入声にっしょう陌韻
		章あきら母はは	昌あきら母はは	常つね母はは	書しょ母はは
三さん等とうA	平声ひょうしょう魚ぎょ韻いん	諸しょ櫧㶆藷いも𧄔䃴蠩	-	𧄔	書しょ
	平声ひょうしょう麻あさ韻いん	㸙諸しょ		闍	奢おご
	上声じょうせい語ご韻いん	䰞煑陼渚なぎさ			暑あつ（邪よこしま母はは：緒いとぐち）
	上声じょうせい馬ば韻いん	者もの赭堵と	奲㨋䰩撦
	去声きょしょう御ご韻いん	䬡翥䘄		署しょ藷いも薯いも曙あけぼの
	去声きょしょう禡韻			-
	入声にっしょう藥やく韻いん
		知ち母はは	徹とおる母はは	澄きよし母はは
三さん等とうB	平声ひょうしょう魚ぎょ韻いん	豬䐗猪いのしし瀦櫫藸		躇儲もうか𦿀著しる屠ほふ藸
	上声じょうせい語ご韻いん	𡪄褚著しる	楮こうぞ褚
	去声きょしょう御ご韻いん	著しる箸はし		箸はし
	入声にっしょう藥やく韻いん	著しる𥗁櫡鐯𣃈擆		著しる

意義いぎ

～するもの、～する人ひと。
（語末ごまつに置おいて主語しゅごを示しめす助辞じょじ）～は。
名詞めいしの語尾ごびにつけて強調きょうちょうする。

日本語にほんご

発音はつおん

音読おんよみ
- 呉音ごおん漢音かんおん : シャ
訓読くんよみ
- 常用漢字じょうようかんじ音訓おんくん：もの
- 常用漢字じょうようかんじ音訓おんくん外がい（古訓こくん）：は（助詞じょし）・ば（助詞じょし）・てえり・てえれば

名詞めいし

（もの）（動作どうさの主体しゅたいとなる）人ひと（ひと）。

熟語じゅくご

中国ちゅうごく語ご

者もの *

ロろーマ字まじ表記ひょうき
- 標準ひょうじゅん中国語ちゅうごくご
  - ピンイン: zhě (zhe3)
  - ウェード式しき: che³
  - イェール式しき:
- 広東かんとん語ご
  - 香港ほんこん言語げんご学がく学会がっかい式しき: ze2
  - イェール式しき: je2

用例ようれい

（助詞じょし）「仁者じんしゃ人じん也」（中庸ちゅうよう）
（強調きょうちょう）「王者おうじゃ」

朝鮮ちょうせん語ご

者もの *

ハングル: 자
音おと訓読くんよみ: 놈/사람 자

熟語じゅくご

부자 (buja) <富者ふしゃ>

ベトナム語ご

テンプレート:vi-hangiả

コード等とう

Unicode
- 16進しん: 8005 者
- 10進しん: 32773 者
JIS X 0208(-1978,1983,1990)
- JIS
  - 16進しん：3C54
- Shift JIS
  - 16進しん：8ED2
- 区点くてん：1面めん28区く52点てん
四角号碼しかくごうま : 4460₀, 4460₃
倉くら頡入力にゅうりょく法ほう : 十じゅう大日だいにち (JKA)

点字てんじ

[1] 張ちょう世よ超ちょう、孫まご凌しのげ安やす、金かね国こく泰たい、馬うま如森『金文きんぶん形がた義ぎ通どおり解かい』中ちゅう文ぶん出版しゅっぱん社しゃ、1996年ねん、842-848頁ぺーじ。
季き旭あさひ昇のぼる撰せん『説せつ文ぶん新しん証あかし』芸文げいぶん印しるし書しょ館かん、2014年ねん、275-276頁ぺーじ。
林はやし志こころざし強きょう等とう評注ひょうちゅう『《文ぶん源げん》評注ひょうちゅう』中国ちゅうごく社会しゃかい科学かがく出版しゅっぱん社しゃ、2017年ねん、47頁ぺーじ。

[字源じげん 1]