民法みんぽう第だい266条じょう

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条文じょうぶん

（地代じだい）

第だい266条じょう

第だい274条じょうから第だい276条じょうまで【第だい274条じょう、第だい275条じょう、第だい276条じょう】の規定きていは、地上ちじょう権けん者ものが土地とちの所有しょゆう者しゃに定期ていきの地代じだいを支払しはらわなければならない場合ばあいについて準用じゅんようする。
地代じだいについては、前項ぜんこうに規定きていするもののほか、その性質せいしつに反はんしない限かぎり、賃貸借ちんたいしゃくに関かんする規定きていを準用じゅんようする。

解説かいせつ

地代じだいにつき、永えい小作こさく権けん、賃貸借ちんたいしゃく契約けいやくの規定きていが準用じゅんようされる旨むねを規定きていする。

参照さんしょう条文じょうぶん

民法みんぽう第だい274条じょう（小作こさく料りょうの減免げんめん）
民法みんぽう第だい275条じょう（永えい小作こさく権けんの放棄ほうき）
民法みんぽう第だい276条じょう（永えい小作こさく権けんの消滅しょうめつ請求せいきゅう）
第だい3編へん債権さいけん, 第だい2章しょう契約けいやく, 第だい7節せつ賃貸借ちんたいしゃく

判例はんれい

建物たてもの収おさむ去さ土地とち明あかり渡わたり (最高裁さいこうさい判決はんけつ昭和しょうわ56年ねん03月がつ20日はつか) 民訴みんそ法ほう190条じょう2項こう，民訴みんそ法ほう207条じょう，民法みんぽう第だい276条じょう
土地とち所有しょゆう者しゃが地代じだいの受領じゅりょうを拒絶きょぜつし又またはこれを受領じゅりょうしない意思いしが明確めいかくであるため地上ちじょう権けん者しゃにおいて提供ていきょうをするまでもなく債務さいむ不履行ふりこうの責せめを免まぬかれる事情じじょうにある場合ばあいと民法みんぽう266条じょう1項こう、276条じょうに基もとづく地上ちじょう権けん消滅しょうめつ請求せいきゅう

土地とち所有しょゆう者しゃが地代じだいの受領じゅりょうを拒絶きょぜつし又または地上ちじょう権けんの存在そんざいを否定ひていする等とう弁済べんさいを受領じゅりょうしない意思いしが明確めいかくであるため地上ちじょう権けん者しゃが言語げんご上じょうの提供ていきょうをするまでもなく地代じだい債務さいむの不履行ふりこうの責せめを免まぬかれるという事情じじょうがある場合ばあいには、土地とち所有しょゆう者しゃは、みずから受領じゅりょう拒絶きょぜつの態度たいどを改あらため、以後いご地代じだいを提供ていきょうされればこれを確実かくじつに受領じゅりょうすべき旨むねを明あきらかにしたのち相当そうとう期間きかんを経過けいかしたか、又または相当そうとう期間きかんを定さだめて催告さいこくをしたにもかかわらず地上ちじょう権けん者しゃが右みぎ期間きかんを徒いたずら過すごした等ひとし、自己じこの受領じゅりょう遅滞ちたい又またはこれに準じゅんずる事態じたいを解消かいしょうさせる措置そちを講こうじたのちでなければ、民法みんぽう266条じょう1項こう、276条じょうに基もとづく地上ちじょう権けん消滅しょうめつ請求せいきゅうの意思いし表示ひょうじをすることができない。

前条ぜんじょう:: 民法みんぽう第だい265条じょう
（地上ちじょう権けんの内容ないよう）

民法みんぽう: 第だい2編へん物権ぶっけん
 第だい4章しょう地上ちじょう権けん

次つぎ条じょう:: 民法みんぽう第だい267条じょう
（相あい隣となり関係かんけいの規定きていの準用じゅんよう）

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