民法みんぽう第だい727条じょう

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条文じょうぶん

（縁組えんぐみによる親族しんぞく関係かんけいの発生はっせい）

第だい727条じょう

養子ようしと養親ようしん及およびその血族けつぞくとの間あいだにおいては、養子ようし縁組えんぐみの日ひから、血族けつぞく間あいだにおけるのと同一どういつの親族しんぞく関係かんけいを生しょうずる。

解説かいせつ

養子ようし縁組えんぐみによる親子おやこ関係かんけいが発生はっせいした際さいの、養子ようし本人ほんにんと「養親ようしん及およびその（養親ようしんの）血族けつぞく」間あいだにおける親族しんぞく関係かんけいの発生はっせいにつき規定きていしている。戦後せんごの民法みんぽう改正かいせいにおいても、明治めいじ民法みんぽうの規定きていがそのまま受うけ継つがれている。本条ほんじょうにより、例たとえば、養親ようしんの実父じっぷは養子ようしにとって、祖父そふ（二に親等しんとうの直系ちょっけい血族けつぞく）となることを意味いみする。また逆ぎゃくに、例たとえば、自身じしんの祖父母そふぼを養親ようしんとして縁組えんぐみした養子ようしは、自身じしんにとっておじ・おば（三さん親等しんとうの傍系ぼうけい血族けつぞく）となるように、自身じしんの血族けつぞくの養子ようしとなった者ものも自身じしんの親族しんぞくとなる。

一方いっぽう、「養子ようしの親族しんぞく」と養親ようしんの関係かんけいについては法律ほうりつに規定きていはない。養子ようし制度せいどの趣旨しゅしとして、養子ようしの尊属そんぞくまでを親族しんぞくの範囲はんいに含ふくめるものでないのは自明じめいであると思おもわれ、判例はんれいにおいても認みとめられている（大審院だいしんいん決定けってい大正たいしょう13年ねん7月がつ28日にち）。一方いっぽう、卑属ひぞくについては、養子ようし縁組えんぐみ以前いぜんに生うまれた直系ちょっけい卑属ひぞくとの間あいだには、親族しんぞく関係かんけいを生しょうじないものとされている（大審院だいしんいん判決はんけつ昭和しょうわ7年ねん5月がつ11日にち）。

養子ようし縁組えんぐみそのものの効果こうかについては、民法みんぽう第だい809条じょう、民法みんぽう第だい810条じょうを参照さんしょう。

参照さんしょう条文じょうぶん

• 民法みんぽう第だい725条じょう(親族しんぞくの範囲はんい)
• 民法みんぽう第だい729条じょう(離縁りえんによる親族しんぞく関係かんけいの終了しゅうりょう)

参考さんこう

明治めいじ民法みんぽう同どう条じょうも同旨どうし

養子ようしト養親ようしん及ヒ其血族ぞくトノ間あいだニ於テハ養子ようし縁組えんぐみノ日にちヨリ血族けつぞく間あいだニ於ケルト同一どういつノ親族しんぞく関係かんけいヲ生なまス

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前条ぜんじょう: 民法みんぽう第だい726条じょう （親等しんとうの計算けいさん）

民法みんぽう 第だい4編へん 親族しんぞく 第だい1章しょう 総則そうそく

次つぎ条じょう: 民法みんぽう第だい728条じょう （離婚りこん等とうによる姻族いんぞく関係かんけいの終了しゅうりょう）

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