民法みんぽう第だい823条じょう

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条文じょうぶん

（職業しょくぎょうの許可きょか）

第だい823条じょう

1. 子こは、親権しんけんを行おこなう者ものの許可きょかを得えなければ、職業しょくぎょうを営いとなむことができない。
2. 親権しんけんを行おこなう者ものは、第だい6条じょう第だい2項こうの場合ばあいには、前項ぜんこうの許可きょかを取とり消けし、又またはこれを制限せいげんすることができる。

解説かいせつ

子こが職業しょくぎょうに就つくに際さいし、親権しんけん者しゃが許可きょかを与あたえる権限けんげんである。民法みんぽう第だい6条じょうを受うけての規定きていである。戦後せんごの民法みんぽう改正かいせいにおいても、明治めいじ民法みんぽうと同どう趣旨しゅしの規定きてい（旧きゅう・民法みんぽう第だい883条じょう）が受うけ継つがれている。また親権しんけん者しゃは、子こが仕事しごとを満足まんぞくにできないと判断はんだんした場合ばあいには、その職業しょくぎょうの許可きょかの取とり消けしや、仕事しごとの制限せいげんができる。

参照さんしょう条文じょうぶん

• 民法みんぽう第だい820条じょう（監護かんご及および教育きょういくの権利けんり義務ぎむ）
• 民法みんぽう第だい857条じょう（未成年みせいねん被ひ後見人こうけんにんの身上しんじょうの監護かんごに関かんする権利けんり義務ぎむ）
• 民法みんぽう第だい864条じょう（後見こうけん監督かんとく人じんの同意どういを要ようする行為こうい）
• 商法しょうほう第だい5条じょう（未成年みせいねん者しゃ登記とうき）
• 労働ろうどう基準きじゅん法ほう第だい56条じょう（最低さいてい年齢ねんれい）
• 労働ろうどう基準きじゅん法ほう第だい57条じょう（年少ねんしょう者しゃの証明しょうめい書しょ）
• 労働ろうどう基準きじゅん法ほう第だい58条じょう（未成年みせいねん者しゃの労働ろうどう契約けいやく）

参考さんこう

明治めいじ民法みんぽうにおいて、本条ほんじょうには以下いかの規定きていがあった。趣旨しゅしは、民法みんぽう第だい775条じょうに継承けいしょうされた。

前条ぜんじょうノ否認ひにん権けんハ子こ又またハ其法定ほうてい代理人だいりにんニ対たいスル訴ニ依よリテ之のヲ行ぎょうフ但ただし夫おっとカ子かねノ法定ほうてい代理人だいりにんナルトキハ裁判所さいばんしょハ特別とくべつ代理人だいりにんヲ選任せんにんスルコトヲ要ようス

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前条ぜんじょう: 民法みんぽう第だい822条じょう （居所きょしょの指定してい）

民法みんぽう 第だい4編へん 親族しんぞく 第だい4章しょう 親権しんけん 第だい2節せつ 親権しんけんの効力こうりょく

次つぎ条じょう: 民法みんぽう第だい824条じょう （財産ざいさんの管理かんり及および代表だいひょう）

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