旧西田川郡役所

旧きゅう西田川にしたがわ郡ぐん役所やくしょ

旧きゅう西田川にしたがわ郡ぐん役所やくしょ（きゅうにしたがわぐんやくしょ）は、山形やまがた県けん西田川にしたがわ郡ぐんの郡ぐん役所やくしょとして使用しようされた建物たてもの。1969年ねん（昭和しょうわ44年ねん）12月に国くにの重要じゅうよう文化財ぶんかざいに指定していされた。

建物たてもの

1878年ねん（明治めいじ11年ねん）に山形やまがた県けん初代しょだい県令けんれいとなった三島みしま通庸みちつねの命令めいれいにより、現在げんざいの鶴岡つるおか市し馬場うまば町まちに建設けんせつされ、棟梁とうりょうの高橋たかはし兼吉けんきちや石井いしい竹次郎たけじろうらの手てにより1881年ねん（明治めいじ14年ねん）に竣工しゅんこうした擬なずらえ洋風ようふう建築けんちくである。

中央ちゅうおう玄関げんかん2階かいにバルコニー、建物たてもの中央ちゅうおうに時計とけい塔とうが付ついた木造もくぞう2階かい両翼りょうよく1階かい建だてで高たかさは20メートルである。

1969年ねん（昭和しょうわ44年ねん）12月に国くにの重要じゅうよう文化財ぶんかざいとなった。しかし、現地げんち保存ほぞんが困難こんなんとなり、1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）から1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）にかけて鶴岡つるおか市し家中新かちゅうしん町まちに移築いちく復元ふくげんされ、致道博物館はくぶつかんの展示てんじ館かんとなった（1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）国こく重要じゅうよう文化財ぶんかざい再さい指定してい）。

1階かいは考古学こうこがく資料しりょう展示てんじ室しつや戊辰戦争ぼしんせんそうと西郷さいごう隆盛たかもりの資料しりょうなどの歴史れきし展示てんじ室しつ、2階かいは明治めいじ文化ぶんかの資料しりょうの展示てんじ室しつとなっている。

旧きゅう西田川にしたがわ郡ぐん役所やくしょ塔とう時計とけい

旧きゅう西田川にしたがわ郡ぐん役所やくしょ塔とう時計とけいは1881年ねん（明治めいじ14年ねん）の旧きゅう西田川にしたがわ郡ぐん役所やくしょ竣工しゅんこう時じに塔屋とうやに設置せっちされていた時計とけいで、1885年ねん（明治めいじ18年ねん）頃ごろに常念寺じょうねんじに移うつされて同どう寺てらの所有しょゆうとなっている。時計とけい商しょうで技術ぎじゅつ者しゃの金田かねだ市兵衛いちべえによって製作せいさくされ、本体ほんたいの銘文めいぶんから製作せいさく者しゃと製作せいさく年ねんが明確めいかくで、確認かくにんされている日本にっぽんの国産こくさん塔とう時計とけいとしては最古さいことされる。

1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）6月1日にちに鶴岡つるおか市し指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざいに指定していされた後のち、2024年ねん（令れい和わ6年ねん）4月がつ12日にちに山形やまがた県けん指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざいに指定していされた。