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モハメド・バズム(フランス語: Mohamed Bazoum、1960年1月 - )は、ニジェールの政治家。アラブ人。スンナ派イスラム教徒。第7代大統領(2021年 - )。2021年まではニジェール民主社会主義党党首を務めている[1]。マハマドゥ・イスフの最側近でもあった。
経歴
ディファ州で8人兄弟の末っ子として誕生した[2]。シェイク・アンタ・ジョップ大学に1979年に入学後、政治学の修士号を取得した。卒業後、ニジェール全国教師組合に加入し、7年間教師として働いた。
1991年から1993年までアマドゥ・シェイフー(英語版)首相の暫定内閣で外務長官を務める。1995年の議会選挙では社会発展国民運動と民主社会主義党が連立政党を組み、ハマ・アマドゥ(英語版)内閣で外務大臣を1年間務めていた。しかし、イブライム・バレ・マイナサラが政権を握るとバズムら民主社会主義党は政権批判をきっかけに、弾圧対象となった[3]。2年後には暗殺計画を企てたとして、バズムとイスフは自宅軟禁を命じられた。
マイナサラの暗殺後、2004年に民主社会主義党副党首に選出され、2007年にはハマ・アマドゥ首相を13人の議員と共に非難した。さらに当時の大統領であった軍部出身のタンジャ・ママドゥがクーデターで失脚すると、「ニジェール憲法第2条に則り、ママドゥを反逆罪で起訴すべきだ。しかし、私達野党は死刑判決は求めてない」とバズムは語った[4]。
2011年の大統領選挙でイスフが勝利後、大統領は党の活動に干渉しないとしてバズムが党首を退き、後任としてバズムが党首に就いた[5]。イスフが大統領就任後、バズムは外務大臣に任命された[6]。2016年には国会議員に選出され[7]、イスフの大統領2期目では内務大臣にも任命される[8]。イスフは任期規定である2期目を終えようとしたため、2021年の大統領選挙にバズムは立候補。大統領選挙でバズムは当選し、イスフから大統領職を譲り受けた[9]。
脚注
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