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わがまち

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わがまち』(わがまち、Our Town)は、ソーントン・ワイルダーの3まくぶつ戯曲ぎきょくピューリッツァーしょう受賞じゅしょうさく[1]ニューハンプシャーしゅうのグローバーズ・コーナーズという架空かくうまちでの物語ものがたりである。

内容ないよう[編集へんしゅう]

進行しんこうやくとして登場とうじょうする舞台ぶたい監督かんとくが、「グローバーズ・コーナーズではなに特別とくべつなことはこりません」というとおり、登場とうじょう人物じんぶつ結婚けっこん以外いがい劇的げきてきなことはこらないが(げきちゅうではそれすら日常にちじょうてきなものとしてあつかわれている)、その「日常にちじょう」の貴重きちょうさを観客かんきゃくかんじさせる内容ないようとなっている。げきちゅう舞台ぶたい監督かんとくとエミリーのやりり、「人生じんせいってひどいものね。そのくせ素晴すばらしかったわ」というソームズ夫人ふじん台詞せりふ象徴しょうちょうてきである。げきちゅう登場とうじょうする市民しみんだれもがそれぞれに自分じぶん生活せいかつをそのままにきている、そのなかでのちょっとしたかかわりがこのげき物語ものがたりながれであり、また細部さいぶになっている。

げきは3まく構成こうせいで、だい1まく舞台ぶたい監督かんとく地質ちしつがくてき歴史れきしてき説明せつめいふくめたまち説明せつめいをし、「グローバーズ・コーナーズ」が特別とくべつなことはないありふれたまちであることの説明せつめいがされる。医師いしのギブス新聞しんぶん編集へんしゅうちょうウェブ中心ちゅうしんとしたまちいちにちえがく「日常にちじょう生活せいかつ」。だい2まくは、だい1まくの3ねん、ギブス長男ちょうなんジョージとウェブ長女ちょうじょエミリーの結婚式けっこんしきの1にちえがく「恋愛れんあい結婚けっこん」。だい3まくだい2まくの6ねん産褥さんじょく死亡しぼうしたエミリーが、それ以前いぜん死亡しぼうしたギブス夫人ふじんほかんだまち住民じゅうみん墓場はかば会話かいわする「」。

進行しんこうやくである舞台ぶたい監督かんとくによってげき展開てんかいされていく手法しゅほうられている。舞台ぶたい装置そうちはきわめて簡素かんそで、つくえ椅子いすなどがかれているだけで、小道具こどうぐなどはない。すべては役者やくしゃ動作どうさによって表現ひょうげんされる。この手法しゅほうには日本にっぽんのう中国ちゅうごく演劇えんげき影響えいきょうがあるとされる。

1938ねん2がつ4にち、ニューヨークのヘンリー・ミラー劇場げきじょう初演しょえんされている。1944ねん亡命ぼうめいさきのアメリカでこのげき上演じょうえんベルトルト・ブレヒト日記にっきに「進歩しんぽてき舞台ぶたい」としるしている。

映画えいが[編集へんしゅう]

1940ねん映画えいがされ、ウィリアム・ホールデンマーサ・スコットフェイ・ベインタートーマス・ミッチェルらが出演しゅつえんした。監督かんとくサム・ウッドアカデミーしょうでは作品さくひんしょうにノミネートされ、そして、スコットは主演しゅえん女優じょゆうしょうアーロン・コープランド作曲さっきょくしょうにノミネートされた。なお、原作げんさくことなり、ウェブ長女ちょうじょエミリーは産褥さんじょくねつ危篤きとくおちいり、死者ししゃたちと会話かいわするもののいのちたすかる。日本にっぽんでは『とうまち』のタイトルで公開こうかいされた。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]