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アスカロンのエウトキオス

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アスカロンのエウトキオス（ギリシア語ご: Εいぷしろんὐτόκιος ὁ Ἀσκαλωνίτης c.480 - c. 530）は、ビザンツ期きエジプトの数学すうがく者しゃ。480年ねんごろにパレスティナのアスカロン（アシュケロン/アスカラーン）で生うまれ、510年ねんから530年ねんまでの間あいだにアレクサンドリアで活動かつどうした（#生涯しょうがい）。アルキメデス、アポロニオスの著作ちょさくにそれぞれ註解ちゅうかい書しょを書かいた（#著作ちょさく）。

生涯しょうがい

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エウトキオスの生年せいねんは長ながらく、誤解ごかいに基もとづいて、530年ねんとされてきた[1][2]。エウトキオスがアルキメデスの『球たまと円柱えんちゅうについて』（Πぱいεいぷしろんρろーὶ σφαίρας κかっぱαあるふぁὶ κυλίνδρου）に付ふした註解ちゅうかい書しょの、伝つて世よした写本しゃほんにおいては、第だい2巻かんの末尾まつびに「この版はんは私わたしたちの先生せんせい、建築けんちく家かのミレトスのイシドロス師しに査収さしゅうしていただいた」という一文いちぶんがある[1][2]。過去かこの学者がくしゃは、この記述きじゅつをエウトキオスが書かいたものと信しんじ込こみ、エウトキオスをイシドロスの弟子でしあるいは後世こうせいの人ひとと理解りかいしたうえで、イシドロスの活躍かつやく年代ねんだい（fl.532-537）から逆算ぎゃくさんして、エウトキオスの生年せいねんを530年ねん頃ごろと推定すいていした[1][2]。同どう註解ちゅうかい書しょの伝つて世よ写本しゃほんには、ほかにも、放物線ほうぶつせんを描えがくための道具どうぐに「わが師しイシドロスにより発明はつめいされた」などといった一文いちぶんが付ふされている箇所かしょもある[2]。これらの記載きさいは、長ながらく、師弟してい関係かんけいやおおよその活躍かつやく年代ねんだいの推定すいていにおける混乱こんらんの元もとになっていたが、現代げんだいでは、後世こうせいの人ひとによる挿入そうにゅうであるという説せつが有力ゆうりょくである[1][2]。

アルキメデス『球たまと円柱えんちゅうについて』への註解ちゅうかい書しょ、第だい1巻かんはプロクロスの弟子でしのアンモニオスに献呈けんていされている[1][2]。アポロニオス『円錐えんすい曲線きょくせんについて』への註解ちゅうかい書しょはアンテミオスに献呈けんていされている[1][2][3]。

著作ちょさく

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アスカロンのエウトキオスは、ペルガのアポロニオスとアルキメデスの作品さくひんに注解ちゅうかい書しょを書かいた。

以下いかのエウトキオスの著作ちょさくについては、ギリシア語ごの写本しゃほんも残のこっている。

上記じょうき3つの注釈ちゅうしゃくについてはラテン語らてんご翻訳ほんやくが出版しゅっぱんされもしたが、それ以外いがいの著作ちょさくについては出版しゅっぱんも翻訳ほんやくもされていない。


エウトキオスによるアルキメデスへの注釈ちゅうしゃくは、1544年ねんに一部いちぶではあるがバーゼルで出版しゅっぱんされ、その後ご、オックスフォードにおける校こう定本ていほんに再さい録ろくされている。アレクサンドリア学派がくはのやり方かたで数値すうちを計算けいさんする方法ほうほうについて正確せいかくな言及げんきゅうがあるので、史料しりょう的てき価値かちが高たかい。

  • Commentaires sur les livres de La Sphère et du cylindre [d'Archimède]. Commentaires sur La Mesure du cercle [d'Archimède], édi. par J. L. Heiberg et E. Stamatis, Archimedis opera omnia cum commentariis Eutoci, Leipzig, Teubner, vol. III, 1915, répr. 1972.

エウトキオスについての研究けんきゅう

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  • Feller, Biographie universelle ou dictionnaire historique, 1818, 1848.
  • Weiss, Biographie universelle, ou Dictionnaire historique contenant la nécrologie des hommes célèbres de tous les pays, 1841 [détail de l’édition], tome 2.
  • Michaud, Louis-Gabriel (1843). Biographie universelle ancienne et moderne .
  • Bouillet, Dictionnaire universel d’histoire et géographie, 20e édition, 1867.
  • Larousse, Grand dictionnaire universel du XIXe siècle, 1866.
  • Montucla, Histoire des recherches sur la quadrature du cercle, 1831.
  • Maximilien Marie, Histoire des sciences mathématiques et physiques, tome 2, 1883.
  • Hœfer, Nouvelle biographie générale, tome 16, Firmin-Didot, 1856.
  • Joseph Liouville (1855). Journal de mathématiques pures et appliquées. https://gallica.bnf.fr/ark:/12148/bpt6k16399b.image .
  • R. P. Ortolan, Savants et chrétiens, Études sur l’origine et la filiation des sciences, Delhomme, 1898.
  • Giuseppe Torelli (mathématicien)（）, Archimedis quae supersunt omnia cum Eutocii Ascalonitae commentariis, cum nova versione latina, Oxford, 1792, in-fol.
  • Micheline Decorps-Foulquier et Michel Federspiel éd., Eutocius d'Ascalon, Commentaire sur le traité des Coniques d'Apollonius de Perge (livres I-IV) (coll. « Scientia Graeco-Arabica »), Berlin, De Gruyter, 2014, 279 p. ISBN 978-3-11-020699-9

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d e f O'Connor, John J.; Robertson, Edmund F., “Eutocius of Ascalon”, MacTutor History of Mathematics archive, University of St Andrews, https://mathshistory.st-andrews.ac.uk/Biographies/Eutocius/ .
  2. ^ a b c d e f g Bulmer-Thomas, Ivor (3 June 2021). "Eutocius of Ascalon". Complete Dictionary of Scientific Biography. 2021年ねん6月がつ16日にち閲覧えつらん。
  3. ^ Boyer, Carl B. (1991). A History of Mathematics　. John Wiley & Sons. p. 193. ISBN 0-471-54397-7 
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