アルマン・フィゾー

フィゾー

アルマン・イッポリート・ルイ・フィゾー（Armand Hippolyte Louis Fizeau, 1819年ねん9月23日にち - 1896年ねん9月18日にち）は、フランスの物理ぶつり学者がくしゃ。地上ちじょうで初はじめて光ひかり速度そくどを測定そくていしたことを始はじめ、光学こうがくにおける業績ぎょうせきがある。

光速こうそく度どの測定そくてい

フィゾーは、世界せかい初はつの太陽たいようの写真しゃしん撮影さつえいや水中すいちゅうの光速こうそく度どが空気くうき中ちゅうより遅おそいことの証明しょうめい、光ひかりの干渉かんしょう実験じっけんなどを行おこなった。

物理ぶつり学がく史上しじょう有名ゆうめいなのは1849年ねんに回転かいてん歯車はぐるまを用もちいて光速こうそく度どの測定そくていを行おこなった野外やがい実験じっけんである。彼かれの得えた値ねは3.15×10⁵km/sであった。そして、この数値すうちは、電磁気でんじき学がくのヴェーバー、コールラウシュ、マクスウェルらの理論りろんと照てらしあわされることで、重大じゅうだいな影響えいきょうを与あたえた。なかでもマックスウェルは自作じさくの理論りろんの中なかで出でてくる計算けいさん値ちのひとつがフィゾーの実験じっけん値ちにとても近ちかいことを知しって、自分じぶんが求もとめたものはフィゾーの光速こうそくだと思おもわれることを禁きんじえないという、知人ちじん宛あての手紙てがみが残のこっている。

後のちに、フーコーは室内しつないで実験じっけんより良よい数値すうちを得えたが、それはフィゾーよりずっと後ごのことである。

この他ほか、光ひかりにたいしてもドップラー効果こうかが現あらわれると主張しゅちょうした。そのため天体てんたいの光ひかりのドップラー効果こうかのことをドップラー・フィゾー効果こうかと呼よぶことがある。

関連かんれん項目こうもく

• フィゾー干渉かんしょう計けい
• フィゾーの実験じっけん

外部がいぶリンク

• フィゾーが光ひかり速度そくどを測定そくていした方法ほうほう（1849年ねん）
• フィゾーが運動うんどう媒質ばいしつ中ちゅうの光速こうそく度ど（随伴ずいはん係数けいすう）を測定そくていした方法ほうほう（1851年ねん）