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ウォーン・マーシュ

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ウォーン・マーシュ
Warne Marsh
ウォーン・マーシュ(1982ねん
基本きほん情報じょうほう
出生しゅっしょうめい Warne Marion Marsh
生誕せいたん (1927-10-26) 1927ねん10月26にち
出身しゅっしん アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく カリフォルニアしゅうロサンゼルス
死没しぼつ (1987-12-18) 1987ねん12月18にち(60さいぼつ
ジャンル ジャズ
職業しょくぎょう ミュージシャン
担当たんとう楽器がっき サクソフォーン
活動かつどう期間きかん 1940年代ねんだい初頭しょとう - 1987ねん
共同きょうどう作業さぎょうしゃ レニー・トリスターノリー・コニッツスーパーサックス

ウォーン・マーシュ[1]Warne Marsh1927ねん10月26にち - 1987ねん12月18にち[2]は、アメリカテナー・サクソフォーン奏者そうしゃロサンゼルスまれのかれ演奏えんそうは、1950年代ねんだいにピアニストであるレニー・トリスターノ子飼こがいのサックス奏者そうしゃとしてはじめて注目ちゅうもくされ、1970年代ねんだいにはスーパーサックスのメンバーとして注目ちゅうもくあつめた。

略歴りゃくれき

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ちちはハリウッドの撮影さつえい監督かんとくオリヴァー・T・マーシュ(1892ねん-1941ねん)、ははのエリザベスはヴァイオリニストという裕福ゆうふく芸術げいじゅつ階級かいきゅう出身しゅっしんだった。女優じょゆうメエ・マーシュマーゲリット・マーシュ、そして映画えいが編集へんしゅうしゃのフランシス・マーシュのおいにあたる。

レニー・トリスターノ師事しじ[2]。クールほかのミュージシャンと一緒いっしょ録音ろくおんされることもしばしばあり[3]ながいラインのもつ純粋じゅんすいさをしんじるちからリック感情かんじょう連鎖れんさたいする回避かいひおなジャズ・スタンダードちいさなボディを延々えんえんこすことへの集中しゅうちゅうなど、トリスターノの即興そっきょう演奏えんそうにおける哲学てつがくもっと忠実ちゅうじつなミュージシャンの一人ひとりであった。マーシュはがいして冷静れいせい演奏えんそうであったが、評論ひょうろんスコット・ヤナウは、マーシュがある文脈ぶんみゃくで「こちらの期待きたい以上いじょうがるほのお」とともに演奏えんそうしたとべている[4]

マーシュのリズミカルで繊細せんさいなラインは、すぐにそれとわかる。アンソニー・ブラクストンからは「もっと偉大いだいなバーティカル・インプロヴァイザー」(メロディよりもハーモニー/コードを重視じゅうしした即興そっきょう演奏えんそう)とばれている[5]。1970年代ねんだいには、チャーリー・パーカーのソロをオーケストラでアレンジして演奏えんそうするだい編成へんせいのアンサンブル、スーパーサックスのメンバーとして、ふたた注目ちゅうもくびるようになった[2]。また、マーシュはこの時期じきにスーパーサックスのリズム・セクションとともかれもっと有名ゆうめいなアルバムのひとつである『All Music』を録音ろくおんしている。

1987ねんロサンゼルスのクラブ「ドンテズ」のステージで[2]、「Out of Nowhere」の演奏えんそうちゅう心臓しんぞう発作ほっさ死去しきょ[6]未亡人みぼうじんのジェラルディン・マーシュと2人ふたり息子むすこ、K・C・マーシュとジェイソン・マーシュがのこされた。カリフォルニアしゅうグレンデールのフォレスト・ローン・メモリアル・パークに埋葬まいそうされている。

マーク・ターナーなどの若手わかて演奏えんそうは、ジョン・コルトレーン影響えいきょうりょく対抗たいこうするためにかれ音楽おんがく参考さんこうにしている。マーシュのディスコグラフィは、そのおおくが小規模しょうきぼなレーベルからリリースされたため、やや散漫さんまんとらえどころがないが、近年きんねんはCDされることがおおくなっている。

長男ちょうなんのK・C・マーシュが監督かんとくつとめるウォーン・マーシュのドキュメンタリー『Warne Marsh: An Improvised Life』が制作せいさくされている。

ディスコグラフィ

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リーダー・アルバム

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  • 『リー・コニッツ・ウィズ・ウォーン・マーシュ』 - Lee Konitz with Warne Marsh (1955ねん、Atlantic) ※with リー・コニッツ
  • 『ジャズ・オブ・トゥー・シティーズ』 - Jazz of Two Cities (1956ねん、Imperial) ※also released as The Winds of Marsh
  • 『ザ・ライト・コンビネーション』 - The Right Combination (1957ねん、Riverside) ※with ジョー・オーバニー
  • 『ウォーン・マーシュ・カルテット』 - Music for Prancing (1957ねん、Mode)
  • 『ウォーン・マーシュ』 - Warne Marsh (1958ねん、Atlantic)
  • Release Record Send Tape (1969ねん、Wave) ※1959ねん-1960ねん録音ろくおん
  • Jazz from the East Village (1969ねん、Wave) ※1960ねん録音ろくおん
  • 『ヌ・プリュー・ウルトラ』 - Ne Plus Ultra (1969ねん、Revelation)
  • Report of the 1st Annual Symposium on Relaxed Improvisation (1972ねん、Revelation) ※with クレア・フィッシャー、ゲイリー・フォスター
  • The Art of Improvising (1974ねん、Revelation) ※1959ねん録音ろくおん
  • All Music (1976ねん、Nessa)
  • 『コニッツ・ミーツ・マーシュ・アゲイン』 - Lee Konitz Meets Warne Marsh Again (1976ねん、Pausa) ※with リー・コニッツ
  • 『テナー・グラッドネス』 - Tenor Gladness (1976ねん、Discomate) ※with ルー・タバキン
  • 『ジャズ・エクスチェンジ Vol.1』 - Warne Marsh Quintet: Jazz Exchange Vol. 1 (1976ねん、Storyville) ※1975ねん録音ろくおん with リー・コニッツ
  • The Art of Improvising Volume 2 (1977ねん、Revelation) ※1959ねん録音ろくおん
  • 『ジャズ・エクスチェンジ Vol.2』 - Live at the Montmartre Club: Jazz Exchange Vol. 2 (1977ねん、Storyville) ※1975ねん録音ろくおん with リー・コニッツ
  • 『ウォーン・アウト』 - Warne Out (1977ねん、Interplay)
  • 『アポジー』 - Apogee (1978ねん、Warner Bros.) ※with ピート・クリストリーブ
  • 『ライヴ・イン・ハリウッド』 - Live in Hollywood (1979ねん、Xanadu) ※1952ねん録音ろくおん
  • 『ハウ・ハイ、ハウ・ディープ』 - How Deep, How High (1980ねん、Interplay) ※1976ねん/1979ねん録音ろくおん with サル・モスカ
  • 『アイ・リメンバー・ユー』 - I Remember You (1980ねん、Spotlite) ※with カーリン・クローグレッド・ミッチェル
  • Star Highs (1982ねん、Criss Cross Jazz)
  • Warne Marsh Meets Gary Foster (1982ねん、East Wind) ※with ゲイリー・フォスター
  • A Ballad Album (1983ねん、Criss Cross Jazz) ※with ルー・レヴィ
  • Warne Marsh Lee Konitz: Jazz Exchange Vol. 3 (1985ねん、Storyville) ※1975ねん録音ろくおん with リー・コニッツ
  • Back Home (1986ねん、Criss Cross)
  • 『アート・ペッパー・ウィズ・ウォーン・マーシュ』 - Art Pepper with Warne Marsh (1986ねん、Contemporary) ※1956ねん録音ろくおん with アート・ペッパー
  • 『ポストヒューマス』 - Posthumous (1987ねん、Interplay) ※1985ねん録音ろくおんきょく追加ついかで『Newly Warne』 (1989ねん、Storyville)として再発さいはつ
  • Warne Marsh & Susan Chen (1987ねん、Interplay) ※1985ねん録音ろくおん with スーザン・チェン
  • 『ツゥ・デイズ・イン・ザ・ライフ・オブ…』 - Two Days in the Life of... (1987ねん、Interplay)
  • Red Mitchell/Warne Marsh Big Two (1987ねん、Storyville)
  • Live at the Montmartre Club: Jazz Exchange, Vol. 3 (1987ねん、Storyville)
  • For the Time Being (1990ねん、Hot Club)
  • Conversations with Warne Volume 1 (1991ねん、Criss Cross Jazz) ※1978ねん録音ろくおん with ピート・クリストリーブ
  • Conversations with Warne Volume 2 (1991ねん、Criss Cross Jazz) ※1978ねん録音ろくおん with ピート・クリストリーブ
  • 『ライヴ・アット・モンマルトル・Vol.3』 - Live at Montmartre, Vol. 3 (1995ねん、Storyville)
  • 『バラード・フォー・ユー』 - Ballad for You (1995ねん、Interplay) ※1985ねん録音ろくおん with スーザン・チェン
  • 『ザ・アンイッシュド・1975・コペンハーゲン・スタジオ・レコーディング』 - The Unissued 1975 Copenhagen Studio Recordings (1997ねん、Storyville) ※1975ねん録音ろくおん
  • The Unissued Copenhagen Studio Recordings (1997ねん、Storyville) ※1975ねん録音ろくおん
  • 『ビッグ・トゥー〜ホット・ハウス』 - Red Mitchell-Warne Marsh Big Two, Vol. 2 (1998ねん、Storyville)
  • 『アイ・ゴッド・ア・グッド・ワン・フォー・ユー』 - I Got a Good One for You (2000ねん、Storyville)
  • Live in Las Vegas, 1962 (2000ねん、Naked City Jazz)
  • 『パーソナル・ステートメント』 - Personnel Statement (2002ねん、3D)
  • Marshlands (2003ねん、Storyville)
  • 『ファイナル・インタープレイ』 - Final Interplay (2004ねん、Why Not)
  • Duo Live at Sweet Basil 1980 (2004ねん、Fresh Sound)
  • 『ライヴ・イン・ベルリン』 - Berlin 1980 (2006ねん、Gambit)
  • In Copenhagen (2007ねん、Storyville)[7]

参加さんかアルバム

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エレク・バクシク

  • 『バード&ディズにささぐ』 - Bird and Dizzy – a Musical Tribute (1875ねん、Flying Dutchman)

チェット・ベイカー

  • Blues for a Reason (1985ねん、Criss Cross Jazz)

ビル・エヴァンス

  • 『クロスカレント』 - Crosscurrents (1977ねん、Fantasy)

クレア・フィッシャー

  • Thesaurus (1969ねん、Atlantic)

リー・コニッツ

  • 『サブコンシャス・リー』 - Subconscious-Lee (1950ねん、Prestige)
  • 『リー・コニッツ・ミーツ・ジミー・ジュフリー』 - Lee Konitz Meets Jimmy Giuffre (1959ねん、Verve)
  • 『リー・コニッツ・ウィズ・ビル・エヴァンス・アット・ハーフ・ノート』 - Live at the Half Note (1994ねん、Verve) ※1959ねん録音ろくおん

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ ワーン・マーシュ」の表記ひょうきもある。
  2. ^ a b c d Colin Larkin, ed (1992). The Guinness Who's Who of Jazz (First ed.). Guinness Publishing. p. 277. ISBN 0-85112-580-8 
  3. ^ Gridley, Mark C. (1994), “Styles”, in Ron Wynn, All Music Guide to Jazz, M. Erlewine, V. Bogdanov, San Francisco: Miller Freeman, p. 11, ISBN 0-87930-308-5 
  4. ^ Star Highs - Warne Marsh - Songs, Reviews, Credits”. AllMusic. November 12, 2017閲覧えつらん
  5. ^ Penguin Guide to Jazz Recordings, p. 857
  6. ^ Warne Marsh, Peter Madsen, Allaboutjazz.com, November 2001
  7. ^ Warne Marsh | Album Discography | AllMusic”. AllMusic. 24 December 2016閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

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  • Chamberlain, Safford (2000). An Unsung Cat: The Life and Music of Warne Marsh. Scarecrow Press. ISBN 0-8108-3718-8
  • Cook, Richard & Morton, Brian (2003). The Penguin Guide to Jazz Recordings (8th edn). Penguin. ISBN 0-14-102327-9
  • Cornelius, Marcus M (2002). Out of Nowhere – The musical life of Warne Marsh. Aurora Nova Publishing. ISBN 0-9580264-0-8

外部がいぶリンク

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