エイドリアン・ハーディ・ハワース

Adrian Hardy Haworth

エイドリアン・ハーディ・ハワース（Adrian Hardy Haworth、1767年ねん4月がつ19日にち - 1833年ねん8月がつ24日にち）は、イギリスの昆虫こんちゅう学者がくしゃ、植物しょくぶつ学者がくしゃ、甲殻こうかく類るい学者がくしゃである。

略歴りゃくれき

キングストン・アポン・ハルで生うまれた。父親ちちおやはハワース・オールド・ホール（現在げんざいも観光かんこう地ちとして残のこる）の主人しゅじんベンジャミン・ハワースである。家庭かてい教師きょうしに教育きょういくを受うけ、法律ほうりつ家かとなる教育きょういくを受うけたが、仕事しごとには興味きょうみを持もたず、両親りょうしんが没ぼっして、屋敷やしきを相続そうぞくした後のちは博物学はくぶつがくの研究けんきゅうに専念せんねんした。1792年ねんにチェルシーに移うつり、昆虫こんちゅう学者がくしゃのウィリアム・ジョーンズと知しり合あい、感化かんかをうけた。1798年ねんにロンドン・リンネ協会きょうかいの会員かいいんになり、ジョセフ・バンクスのライブラリや標本ひょうほんを閲覧えつらんし、キューガーデンを頻繁ひんぱんに訪おとずれて、博物学はくぶつがくを研究けんきゅうした。

1803年ねんから1828年ねんの間あいだに刊行かんこうされた著書ちょしょの『イギリスの鱗翅類りんしるい』（"Lepidoptera Britannica"）は1857年ねんにヘンリー・ステイントン（Henry Tibbats Stainton）の『イギリスの蝶ちょうと我がの手引てびき』（"Manual of British Butterflies and Moths"）が刊行かんこうされるまで、最もっとも権威けんいのある書籍しょせきであった。エビを専せん門もんにする甲殻こうかく類るい学者がくしゃでもあった。王立おうりつ昆虫こんちゅう学がく協会きょうかい（Royal Entomological Society）の設立せつりつにも貢献こうけんいた。

30近ちかくの新種しんしゅ生物せいぶつを記載きさいした。

多肉植物たにくしょくぶつの属ぞく名めい、ハオルシア属ぞく（Haworthia）や、ガの種たね、Celaena haworthiiに献けんじ名めいされている。

著作ちょさく

• Synopsis Plantarum Succulentarum (London, 1812)
• Saxifragearum enumeratio (London, 1821)
• Lepidoptera Britannica (1803-1828)
• Observations on the Genus Mesembryanthemum (London, 1794)

参考さんこう文献ぶんけん

• Robert Zander, Fritz Encke, Günther Buchheim, Siegmund Seybold (Hrsg.): Handwörterbuch der Pflanzennamen. 13. Auflage. Ulmer, Stuttgart 1984, ISBN 3-8001-5042-5