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エテノン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
エテノン
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識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう 463-51-4 チェック
ChemSpider 9643 チェック
ChEBI
特性とくせい
化学かがくしき C2H2O
モル質量しつりょう 42.04 g/mol
外観がいかん 無色むしょく気体きたい
融点ゆうてん

-150.5 °C (-239 °F)

沸点ふってん

-56.1 °C (-69 °F)

危険きけんせい
安全あんぜんデータシート(外部がいぶリンク) External MSDS
特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・つねあつ (100 kPa) におけるものである。

エテノン(Ethenone)は、C2H2OまたはH2C=C=Oの化学かがくしき有機ゆうき化合かごうぶつである。たんケテン(Ketene)ともばれる。もっと単純たんじゅんケテンで、エチノール互変異性いせいからだである。

性質せいしつ

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エテノンは、標準ひょうじゅん状態じょうたいでは無色むしょく気体きたいで、つよ刺激しげきしゅうつ。分子ぶんしりょうは42.04、融点ゆうてんは-150.5℃、沸点ふってんは-56.1℃である。アセトンエタノールエチルエーテル芳香ほうこうぞく炭化たんか水素すいそ有機ゆうきハロゲン化合かごうぶつ溶である。

生成せいせい

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エテノンは、実験じっけんしつでは、アセトン蒸気じょうきねつ分解ぶんかいによって生成せいせいできる[1]

反応はんのう

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エテノンは非常ひじょう反応はんのうせいたかく、もとめかくざいとして反応はんのうしてアセチルもとつくりやすい。たとえば、酢酸さくさん反応はんのうして無水むすい酢酸さくさん形成けいせいする。

エテノンは、自分じぶん自身じしんとも反応はんのうし、[2+2]たまき付加ふか反応はんのうこし、ジケテンばれる環状かんじょうりょうからだ形成けいせいする。このため、長期間ちょうきかん保存ほぞんすることはできない。

毒性どくせい

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こう濃度のうどのエテノンにさらされると、はなのどはいとう刺激しげきされる。マウス、ラット、テンジクネズミ、ウサギとうもちいた実験じっけんで、0.2mg/l(116ppm)の濃度のうどあたらしいエテノンに10分間ふんかんさらされると、しょう動物どうぶつたかかくりつ死亡しぼうすることがしめされた。この発見はっけんにより、エテノンはホスゲン(0.2-20mg/l)やシアン化水素しあんかすいそ(0.2-0.5mg/l)とどう程度ていど毒性どくせいつとされた。しょう動物どうぶつはい水腫すいしゅ原因げんいんであり、全体ぜんたいてきにはホスゲン中毒ちゅうどくているが、進行しんこうがよりはや[2]

出典しゅってん

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  1. ^ C. D. Hurd (1941). "Ketene". Organic Syntheses (英語えいご).; Collective Volume, vol. 1, p. 330.
  2. ^ H. A. Wooster, C. C. Lushbaugh, C. E. Redeman (1946). “The Inhalation Toxicity of Ketene and of Ketene Dimer”. J. Am. Chem. Soc. 68 (12): 2743. doi:10.1021/ja01216a526.