カラクテーのカイキリオス

カラクテーのカイキリオス（英えい: Caecilius of Calacte）は、アウグストゥスの治世ちせいの古代こだいローマで活躍かつやくしたギリシア語ご弁論べんろん家か。カラクテーは現在げんざいのシチリア島とうカロニーアである。

元もとはアルカガトスという名なであったがメテッリー家かの一員いちいんであった彼かれのパトロンの名なを貰もらいカイキリオスと名乗なのるようになった。スーダ辞典じてんによるとカイキリオスは奴隷どれいの両親りょうしんに生うまれ、ユダヤ教徒きょうとであった。ハリカルナッソスのディオニュシオスと並ならびアウグストゥスの時代じだいの最もっとも重要じゅうような批評ひひょう家かであり弁論べんろん家かであった。

著作ちょさく（断片だんぺん）

多おおくの作品さくひんを書かいたが断片だんぺんしか現存げんそんしない。

• 『プリュギア人ひとへの反論はんろん』 - アジア風ふう文体ぶんたいの装飾そうしょく的てきな弁論べんろんスタイルへの攻撃こうげきだったと考かんがえられる。

• 『十じゅう大だい弁論べんろん家かの特徴とくちょうについて』 - アッティカ十じゅう大だい雄弁ゆうべん家かの伝記でんきと作品さくひんの講評こうひょう。この書しょを参考さんこうにしたプルタルコスの偽書ぎしょとされる同名どうめいの書物しょもつが残のこっているが、そこでもカイキリオスの名なは何なん度ども挙あがっている。

• 『崇高すうこうさについて』 - ロンギヌスの同おなじ主題しゅだいを取とり上あげた書物しょもつの中なかで攻撃こうげきの対象たいしょうとされている。

• 『奴隷どれい戦争せんそうについて』

• 『弁論べんろん術じゅつ並ならびに弁論べんろん家かについて』 - 本格ほんかく的てきなアッティカ方言ほうげんの弁論べんろんへの手引てびきを企図きとしたアルファベット順じゅんのフレーズ集しゅうである。スーダ辞典じてんの前文ぜんぶんに言及げんきゅうがある。

参考さんこう

•  この記事きじにはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく内うちで著作ちょさく権けんが消滅しょうめつした次つぎの百科ひゃっか事典じてん本文ほんぶんを含ふくむ: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Caecilius, of Calacte". Encyclopædia Britannica (英語えいご). Vol. 4 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 933.
• Encyclopaedia Britannica Caecilius Of Calacte

関連かんれん項目こうもく

• ヘレニスト(ロろーマ帝国まていこくでギリシア化かしたユダヤ人じん)