カンタベリー管区かんく

カンタベリー管区かんく（カンタベリーかんく、英語えいご: Province of Canterbury）は、非公式ひこうしきには南部なんぶ管区かんくと呼よばれ、イングランド教会きょうかいを構成こうせいする2つの管区かんくの1つで、もう1つはヨーク管区かんく (12 の教区きょうくで構成こうせいされる) である。

この管区かんくは 30の教区きょうく（カンタベリー教区きょうく・ロンドン教区きょうくなど）で構成こうせいされ、イングランドのおよそ3分ぶんの2を占しめ、ウェールズの一部いちぶ、チャネル諸島しょとうのすべて含ふくみ、ヨーロッパ教区きょうくとしてヨーロッパ大陸たいりく、モロッコ、トルコ、モンゴル、旧きゅうソ連それんの領土りょうどにある聖せい公会こうかい教会きょうかいおよび集会しゅうかいも含ふくむ。^[1]

カンタベリー管区かんくは、以前いぜんはウェールズ全体ぜんたいをカバーしていたが、1920年ねんにウェールズの教会きょうかいの当時とうじの 4 つの教区きょうくが解体かいたいされ、カンタベリーから分離ぶんりされて、聖せい公会こうかいの明確めいかくな教会きょうかい管区かんく（ウェールズ聖せい公会こうかい）を形成けいせいした時ときに、その管轄かんかつ権けんのほとんどを失うしなった。1915 年ねんから 1916 年ねんにかけての協定きょうていで、イングランドとウェールズの一時いちじ的てきな境界きょうかいに教会きょうかいの境界きょうかいがまたがる「ボーダー教区きょうく」の一部いちぶとして定義ていぎされたウェールズの 18 の地域ちいきは、イングランド教会きょうかいの一部いちぶであり続つづけることを選択せんたくしたので、それに対たいする管轄かんかつ権けんはカンタベリー管区かんくが保持ほじした。