ガリフナ系けいアメリカ人じん

ガリフナ系けいアメリカ人じん（ガリフナけいアメリカじん、英えい: Garifuna American）は、ガリフナ文化ぶんかや民族みんぞく性せいを自身じしんのルーツに持もつアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく市民しみんまたはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく在住ざいじゅう外国がいこく人じんである。

ガリフナ系けいアメリカ人じんのニューヨーク市しへの貢献こうけんを賞賛しょうさんするイベント「Abrazo Garifuna in New York」（アブラソ・ガリフナ・イン・ニューヨーク／アブラソ、は抱擁ほうよう、容認ようにんの意味いみ）が2012年ねん時点じてんで2年ねん目めを迎むかえ、その後ごも毎年まいとし3月がつ、2014年ねん時点じてんでも継続けいぞく開催かいさいされている。

ニューヨーク市しにおける国境こっきょうを越こえたガリフナ系けい住民じゅうみんの市民しみん運動うんどう

文化ぶんか人類じんるい学者がくしゃでアフリカ人じんディアスポラを研究けんきゅうするセァラ・イングランド（Sarah England）は、国境こっきょうを超こえ中央ちゅうおうアメリカからニューヨーク市しへ移民いみんしてくるガリフナに関かんする民俗みんぞく学がく的てき学術がくじゅつ論文ろんぶん「Afro Central Americans in New York City: Garifuna Tales of Transnational Movements in Racialized Space」（Gainesville: University Press of Florida, 2006年ねん ISBN 978-0-81302-988-7）を執筆しっぴつした。その学術がくじゅつ論文ろんぶんにおいてイングランドは、国境こっきょうを越こえて移民いみんすることが、どのような形かたちでガリフナの人々ひとびとの中央ちゅうおうアメリカ及およびニューヨーク市しでの社会しゃかい運動うんどうに影響えいきょうを及およぼすのかを調査ちょうさ分析ぶんせきした。分析ぶんせきは、家族かぞく関係かんけい、コミュニティ・ダイナミクス、経済けいざい活動かつどう、歴史れきし、そして、ホンジュラスのリモンとニューヨーク市しとを往来おうらい及およびそこに居住きょじゅうするガリフナの移民いみんコミュニティを組織そしきする草くさの根ね運動うんどうという観点かんてんに焦点しょうてんを絞しぼった分析ぶんせきを行おこなった。まず、1990年代ねんだいに、どのようにしてリモンを中心ちゅうしんにガリフナの組織そしき化かが起おこり、ホンジュラスの大だい地主じぬしや国くにの土地とち管理かんり機関きかんを相手あいてに抗議こうぎし、それが、農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあいの成立せいりつや「El Movimiento Negro Iseri Lidawamari (Black Movement New Dawn)」と呼よばれる民族みんぞく社会しゃかい運動うんどうの発展はってんに繋つながっていったのか、について語かたり、イングランドは次つぎの点てんを強調きょうちょうする。ディアスポラのアイデンティティの複雑ふくざつ性せいは、縄張なわばり的てき習性しゅうせい、民族みんぞく、先住民せんじゅうみんといった概念がいねんに対たいし、かつそれらの概念がいねんを通つうじて定義ていぎされ、それらディアスポラのアイデンティティ自体じたいは、居住きょじゅうする国くにでのナショナリズムに対たいしての、地理ちり的てきに拡散かくさんしたディアスポラという存在そんざいの団結だんけつ心しんやアイデンティティを生うみ出だすという意味いみでの縄張なわばり的てき習性しゅうせいに対たいして定義ていぎされる、と。そして、ガリフナのディアスポラにとっての政治せいじ学がく、は複雑ふくざつである。なぜなら、アフリカやセントビンセント島とうに対たいする主おもに象徴しょうちょう的てきな関係かんけい性せいから、より直接的ちょくせつてきな中央ちゅうおうアメリカ地域ちいきとの関係かんけい性せいまで、ガリフナの人々ひとびとは、複数ふくすうの異ことなる祖国そこくと、そのそれぞれに対たいして異ことなる関係かんけい性せいを持もっているからである、と。

外部がいぶリンク

• Garifuna American Heritage Foundation United
• Garifuna americans at everyculture.com
• Garifuna-American announces committee to run for office in New York