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Brachypelma Smithi (オオツチグモ科 か )腹 はら 面 めん ・後端 こうたん に糸 いと 疣 いぼ がある
クモ亜 あ 目 め Opisthothelae はクモ類 るい (クモ目 め )の下位 かい 分類 ぶんるい 群 ぐん の一 ひと つ。内容 ないよう 的 てき にはクモ目 め 全体 ぜんたい からハラフシグモ亜 あ 目 め を除 のぞ いたものになる。学名 がくめい は糸 いと 疣 いぼ の位置 いち に由来 ゆらい し[ 4] 、後 こう 疣 いぼ 亜 あ 目 め (こうゆうあもく)ともいう[ 3] 。
内容 ないよう 的 てき にはトタテグモ下目 しため とクモ下目 しため の違 ちが いが大 おお きく、共通 きょうつう の特徴 とくちょう を取 と り上 あ げるのは難 むずか しい。その中 なか で特 とく にはっきりしているのは、糸 いと 疣 いぼ の位置 いち である。ハラフシグモ亜 あ 目 め のものでは腹部 ふくぶ 腹 はら 面 めん の中央 ちゅうおう にあるが、この類 るい では腹部 ふくぶ の後端 こうたん 近 ちか く、肛門 こうもん の直前 ちょくぜん の位置 いち にある。糸 いと 疣 いぼ は腹部 ふくぶ 第 だい 4節 せつ ・第 だい 5節 せつ の附属 ふぞく 肢 し に由来 ゆらい すると考 かんが えられ、その点 てん ではハラフシグモ亜 あ 目 め の位置 いち が本来 ほんらい の位置 いち に近 ちか いと考 かんが えられる。つまりクモ下目 しため ではこれが腹部 ふくぶ 後 ご 端 はし に移動 いどう したものと考 かんが えられる。トタテグモ下目 しため では普通 ふつう 2対 つい で、これはハラフシグモの第 だい 5節 せつ のものが残 のこ ったもの、クモ下目 しため では3対 つい で、これにさらに第 だい 4対 つい の外側 そとがわ のものも残 のこ った形 かたち と考 かんが えられる。また、間 あいだ 疣 いぼ や篩 ふるい 板 ばん は第 だい 4節 せつ 内側 うちがわ の対 たい から変化 へんか したと考 かんが えられる[ 5] 。
糸 いと 疣 いぼ の位置 いち は、糸 いと を出 だ す方向 ほうこう を大 おお きく決 き めると考 かんが えられる。その点 てん 、腹部 ふくぶ 中央 ちゅうおう 下面 かめん にあるより、腹部 ふくぶ 後 ご 端 はし にある方 ほう がその操作 そうさ が遙 はる かにたやすいことが想像 そうぞう される[ 6] 。つまり、糸 いと 疣 いぼ の移動 いどう は、クモ亜 あ 目 め においてより糸 いと を多用 たよう する方向 ほうこう に適 てき している。
また、糸 いと を生 う み出 だ す糸 いと 腺 せん はハラフシグモ亜 あ 目 め では1種類 しゅるい (ほぼ同型 どうけい ながら2種 しゅ とする説 せつ もある)であるのに対 たい して、トタテグモ亜 あ 目 め のものでもはっきり区別 くべつ できる2種 しゅ があり、クモ下目 しため では4種 しゅ 以上 いじょう を有 ゆう する[ 7] 。
実際 じっさい の使用 しよう においても、ハラフシグモ亜 あ 目 め の現生 げんなま 種 しゅ とトタテグモ下目 しため の一部 いちぶ のものとはその生活 せいかつ 様式 ようしき はほぼ同 おな じであるが、ハラフシグモ亜 あ 目 め のものが巣 す 穴 あな の入 い り口 くち と卵嚢 らんのう にしか糸 いと を使 つか わないのに対 たい して、トタテグモ類 るい では巣 す 穴 あな 全部 ぜんぶ に糸 いと を使用 しよう し、一部 いちぶ の種 たね はその入 い り口 くち から外 そと に向 む けて捕獲 ほかく 装置 そうち となる構造 こうぞう を糸 いと で作 つく る。クモ下目 しため ではより複雑 ふくざつ な網 あみ を張 は るものも数多 かずおお い。
古典 こてん 的 てき な分類 ぶんるい では現在 げんざい のハラフシグモ亜 あ 目 め とトタテグモ下目 しため とクモ下目 しため をそれぞれ亜 あ 目 め として並置 へいち した[ 8] 。現在 げんざい はこの形 かたち を取 と らず、まずハラフシグモ亜 あ 目 め と本 ほん 亜 あ 目 め の区別 くべつ をするのは、ハラフシグモ亜 あ 目 め がそれ以外 いがい の全 ぜん 群 ぐん の姉妹 しまい 群 ぐん をなすとの判断 はんだん がある為 ため である。その次 つぎ の段階 だんかい として上記 じょうき の2下目 しため に分 わ ける[ 4] 。
Araneae クモ目 め
Mesothelae ハラフシグモ亜 あ 目 め (中 ちゅう 疣 いぼ 類 るい )
Opisthothelae クモ亜 あ 目 め (後 こう 疣 いぼ 類 るい )
^ Jason A. Dunlop and David Penney (2011). “Order Araneae Clerck, 1757” . In : Zhang, Z.-Q. (Ed.) Animal biodiversity: An outline of higher-level classification and survey of taxonomic richness. Zootaxa , Volume 3148, Magnolia Press, Pages 149-153.
^ 小野 おの 展 てん 嗣編著 ちょ 「クモ目 め の科 か の分類 ぶんるい 表 ひょう 」『日本 にっぽん 産 さん クモ類 るい 』東海大学 とうかいだいがく 出版 しゅっぱん 会 かい 、2009年 ねん 、39-42頁 ぺーじ 。
^ a b 鶴崎 つるさき 展 てん 巨 きょ 「第 だい 1章 しょう 系統 けいとう と分類 ぶんるい 」宮下 みやした 直 ただし 編 へん 『クモの生物 せいぶつ 学 がく 』東京大学 とうきょうだいがく 出版 しゅっぱん 会 かい 、2000年 ねん 、3-27頁 ぺーじ 。
^ a b Norman I. Platnick and Willis John Gertsch, “The Suborders of Spiders: A Cladistic Analysis (Arachnida, Araneae) ”. American Museum Novitates , No. 2607, American Museum of Natural History, 1976, Pages 1-15.
^ 宮下 みやした 編 へん (2000),p.98
^ 宮下 みやした 編 へん (2000)p.98
^ 小野 おの 編著 へんちょ (2009)p.31
^ 八木沼 やぎぬま 健夫 たけお 「日本 にっぽん 産 さん 真正 しんせい 蜘蛛 くも 類 るい 目録 もくろく 」『Acta Arachnologica』第 だい 27巻 かん 八木沼 やぎぬま 健夫 たけお 先生 せんせい 還暦 かんれき 記念 きねん 号 ごう 、東亜 とうあ 蜘蛛 くも 学会 がっかい 、1977年 ねん 、367-406頁 ぺーじ 。
小野 おの 展 てん 嗣編著 ちょ 、『日本 にっぽん 産 さん クモ類 るい 』、(2009)、東海大学 とうかいだいがく 出版 しゅっぱん 会 かい
宮下 みやした 直 ただし 編 へん 、『クモの生物 せいぶつ 学 がく 』、(2000)、東京 とうきょう 大学 だいがく 出版 しゅっぱん 会 かい