コンソート

コンソート（英語えいご：consort of instrumentsまたは単たんにconsort）とは、16世紀せいきから17世紀せいきにかけて、イングランドやドイツなどで行おこなわれていた器楽きがくアンサンブルのことで、「合奏がっそう」の意味いみである。

当時とうじは数すう種しゅの楽器がっきを組くみ合あわせたアンサンブルを指さしていたが、現在げんざいではさまざまな楽器がっきの組くみ合あわせからなるコンソートは、ブロークン・コンソート（broken consort；混こん合ごうコンソート）と呼よび、ヴァイオル・コンソートなどのように、同属どうぞくもしくは同種どうしゅの楽器がっきのみからなるアンサンブルは、ホール・コンソート（whole consort；同属どうぞくコンソート）と呼よぶことが多おおい。

エリザベス朝あさの代表だいひょう的てきなコンソート音楽おんがくの作曲さっきょく家かに、ジョン・ダウランド（《ラクリメ》）、アンソニー・ホルボーン、ウィリアム・バードらがいる。ジェームズ1世せい時代じだいの代表だいひょう的てきな作曲さっきょく家かは、トマス・ルポ、オーランド・ギボンズ、ジョン・コプラリオ、アルフォンソ・フェッラボスコ2世せいである。17世紀せいき後半こうはんになっても、クリストファー・シンプソン、ウィリアム・ローズ、ヘンリー・パーセルらがコンソート音楽おんがくの伝統でんとうを守まもった。

コンソートという語かたりは、「協調きょうちょうして、調和ちょうわして」という意味いみの成語せいご"in consort" に生いき残のこっている。