シエラレオネ国民こくみん会議かいぎ

シエラレオネ国民こくみん会議かいぎ（―こくみんかいぎ、National Council of Sierra Leone, NCSL）は西にしアフリカのシエラレオネの政党せいとうで1950年代ねんだい前半ぜんはんの主おもな野党やとうであった。

主おもにシエラレオネの西部せいぶ地域ちいきのクリオ（クレオール）が主体しゅたいの政党せいとうで、1950年ねん8月がつにクリオの利益りえきを代弁だいべんするクリオのエリート医者いしゃバンコール＝ブライトとウォレス＝ジョンソンらがスティーブンス憲法けんぽう（当時とうじのハーバード・スティーブンソン総督そうとくの名なから取とった憲法けんぽう案あんで、1947年ねんに立法りっぽう評議ひょうぎ会かいにおけるアフリカ人ひと非ひ政府せいふ議員ぎいん枠わくや保護ほご国こく割わり当あて議員ぎいん枠わくの拡大かくだいを定さだめた通称つうしょうスティーブンソン憲法けんぽうの草案そうあん。保護ほご国こくの伝統でんとう的てき部族ぶぞくの首長しゅちょうらは賛成さんせいしたが、植民しょくみん地ちのクリオや保護ほご国こくの知識ちしき人じんは首長しゅちょうの政治せいじ的てき発言はつげん力りょくのみが強つよまるとして反発はんぱつした。）が識字しきじ規定きていを設もうけていないために立法りっぽう評議ひょうぎ会かいでの伝統でんとう的てき首長しゅちょうの発言はつげん権けんの拡大かくだいを恐おそれ、それに反対はんたいするため英えい領りょう西にしアフリカ国民こくみん会議かいぎの支部しぶメンバーらによりシエラレオネ植民しょくみん地ち国民こくみん会議かいぎ (NCCSL) を設立せつりつした。

当初とうしょオグボニ協会きょうかいと名付なづけられたが、すぐにシエラレオネ植民しょくみん地ち国民こくみん会議かいぎに改名かいめいされ、後のちにシエラレオネ国民こくみん会議かいぎに短縮たんしゅくされた。

1951年ねんに憲法けんぽうが修正しゅうせいされるが、NCSLは1951年ねんの選挙せんきょで当初とうしょはメンデ族ぞく主体しゅたいのシエラレオネ人民じんみん党とう（SLPP）に勝利しょうりしたが、全すべての独立どくりつ系けい保護ほご国こく選出せんしゅつ議員ぎいんが人民じんみん党とうへ流ながれ、第だい二に党とうに転落てんらくした。1954年ねんにウォレス＝ジョンソンらは統一とういつシエラレオネ進歩しんぽ党とうを結成けっせいし分わかれた。1957年ねんに普通ふつう選挙せんきょ権けんが導入どうにゅうされた際さいに、NCSLは1.8%の得票とくひょうにとどまり、立法府りっぽうふで全すべての議席ぎせきを失うしなった。その後ごクリオはテムネ族ぞくと手てを組くみ、全ぜん人民じんみん会議かいぎ（APC）を設立せつりつした。