シネマカクテル

シネマカクテルは、関西かんさいテレビ放送ほうそうとその子会社こがいしゃメディアプルポ及および松下電器産業まつしたでんきさんぎょう（現げん社名しゃめい：パナソニックホールディングス）が、1999年度ねんど前半ぜんはんに制作せいさくした短編たんぺんテレビドラマシリーズ。

概要がいよう

放送ほうそう業界ぎょうかいは、20世紀せいき末まつ以降いこう、衛星えいせい波はから順じゅんに送信そうしん波はのデジタル化かが進すすみ、各かくテレビ局てれびきょくや制作せいさく会社かいしゃもそれに対応たいおうして、デジタル時代じだいにふさわしい番組ばんぐみ作づくりが求もとめられるようになっていた。この番組ばんぐみは、そうした状況じょうきょうを受うけ、当初とうしょから全編ぜんぺんデジタルハイビジョン方式ほうしきにより制作せいさくされ、デジタル方式ほうしきによる番組ばんぐみ制作せいさくのノウハウを蓄積ちくせきすることが最大さいだいの目的もくてきとされた。

番組ばんぐみ制作せいさくには、松下電器産業まつしたでんきさんぎょうのデジタルハイビジョン対応たいおうの映像えいぞう機器ききが使つかわれ、松下まつしたは制作せいさくにも深ふかく関与かんよした。当時とうじはまだCS以外いがいではデジタル放送ほうそうが始はじまっていなかったため、オンエアーでは上下じょうげに黒くろい帯おびが入はいる形かたちとなっていた。また、単たんに放送ほうそうするだけではなく、最初さいしょから1本ほんの映画えいが作品さくひんとしてソフト発売はつばいすることを念頭ねんとうに置おき、番組ばんぐみとしては1回かい30分ふんを4話わにわたって放送ほうそうする形式けいしきだったが、DVDとしては90分ふん前後ぜんこうの1作品さくひんとして販売はんばいされた（現在げんざいは既すでに絶版ぜっぱんとなっているため入手にゅうしゅ困難こんなん）。

実験じっけん的てき番組ばんぐみだったこともあり、主演しゅえんした女優じょゆうの中なかには、この番組ばんぐみでヌードを披露ひろうした人物じんぶつがいる。この番組ばんぐみで完全かんぜんに脱ぬがなかった人物じんぶつも、後のちに脱ぬいでいる。また、ターゲットとしては、20歳さい代だいから30歳さい代だいの都市とし在住ざいじゅう女性じょせいを念頭ねんとうにおいており、共通きょうつうタイトルで「男性だんせいお断ことわり」という旨むねの表示ひょうじをしていた。

作品さくひんリスト

シングル・ブルー（1999年ねん4月がつから5月がつ）
- 監督かんとく：小田切おだぎり正明まさあき
- 出演しゅつえん：稲田いなだ千花ちか、阿部あべサダヲ、羽場はば裕一ひろいち、渡辺わたなべいっけいほか
- 特記とっき事項じこう：稲田いなだはこの番組ばんぐみでヌードを披露ひろうしたことをきっかけにしてヘアヌード写真しゃしん集しゅうを発表はっぴょうした。
海うみにソルティ・ドッグ（1999年ねん5月がつ）
- 監督かんとく：小田切おだぎり正明まさあき
- 出演しゅつえん：村田むらた洋子ようこ（現げん芸名げいめい：黒沢くろさわひろ）ほか
- 特記とっき事項じこう：
ABC・・・XYZ（1999年ねん6月がつ）
- 監督かんとく：今関いまぜきあきよし
- 出演しゅつえん：小島こじま可奈子かなこほか
- 特記とっき事項じこう：
セブンデイズ・パラダイス（1999年ねん7月がつ）
- 監督かんとく：大草おおくさ郁夫いくお
- 出演しゅつえん：菅野かんの美寿紀みずき、遠藤えんどう雅みやび、久本ひさもと朋子ともこほか
- 特記とっき事項じこう：
キス・イン・ザ・ダーク（1999年ねん8月がつ）
- 監督かんとく：小田切おだぎり正明まさあき
- 出演しゅつえん：田辺たなべ綾子あやこ、永島ながしま敏行としゆきほか
- 特記とっき事項じこう：
サンライズ・サンセット（1999年ねん9月がつ、最終さいしゅう作品さくひん）
- 監督かんとく：澄きよし石せき亜あ蘭らん
- 出演しゅつえん：木下きのした優ゆう、藤ふじ重政しげまさ孝こうほか
- 特記とっき事項じこう：