シャブレー

シャブレーの紋章もんしょう

シャブレー（Chablais）は、かつてのサヴォイア公国こうこくの県けんの1つで、歴史れきし的てきな首都しゅとはトノン＝レ＝バンである。

概要がいよう

現在げんざい、シャブレーは3つの地域ちいきに分わけられている。シャブレー・サヴォワール（le Chablais savoyard）、シャブレー・ヴァラザン（Chablais valaisan）、シャブレー・ヴォードワ（Chablais vaudois）である。そしてシャブレーは、フランス（シャブレー・フランセ、オート＝サヴォワ県けん）とスイス（シャブレー・スイス、ヴァレー州しゅうとヴォー州しゅう）とにまたがっている。

11世紀せいき、シャブレーとはローヌ川がわ両りょう岸きしに沿そって伸のびる地方ちほう全体ぜんたいを指さしていた。この用語ようごは814年ねんにルイ敬虔けいけん王おうの公文書こうぶんしょで初はじめて使つかわれた。ラテン語らてんごではCaput lacusである。

地理ちり

シャブレー・スイスはヴァレー州しゅうの端はしとヴォー州しゅうのレマン湖こ側がわ、ローヌ川がわ上流じょうりゅうの渓谷けいこくにある。スイス経由けいゆでイタリアと北きたフランスおよびベルギー、オランダを結むすぶ主要しゅようルートにあたる。多おおくの高山こうざんの峰みね峰ほうに囲かこまれており、最高さいこうはデン・デュ・ミディ山さんの3257mである。

シャブレ・フランセはオート＝サヴォワ県けん北東ほくとう部ぶ、レマン湖ことジフル渓谷けいこくの間あいだに伸のびる。

代表だいひょう的てきな都市としはトノン＝レ＝バン、モンテー、エグル、エヴィアン＝レ＝バンなどである。

シャブレー・フランセはユネスコ世界せかいジオパークに指定していされる。

言語げんご

いくつかの村むらに住すむサヴォワ人じんは現在げんざいもアルピタン語ごの方言ほうげんを用もちいる。アルピタン語ごの語彙ごいと文法ぶんぽうはフランス語ふらんすごの影響えいきょうを受うけている。